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小児歯科医Dr. Lee のお話と歯科保険

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「ママ、ロリポップとかガムとか、食べちゃいけないんだって。Dr. Lee が言ってたよ」と、帰りの車の中で興奮気味に話す娘。
そういえば、今日は歯科医の先生が幼稚園を訪問して、虫歯予防について話してくれることになっていたっけ。

「でも、食べた後に歯磨きをちゃんとすればいいって言ってたでしょ?」
「うん。。。でも、虫歯になるから食べちゃいけないんだって。だから、前にロリポップを1個か2個、食べたことがあるんだけどどうしようって聞いたら、そのぐらいなら大丈夫だって」
「心配になって質問したんだ?っていうか1個か2個しか食べたことなかったっけ???」

先生がどのように説明をしたのかは分かりませんが、すっかり甘いものはこれから食べちゃいけない、と思い込んでいる様子。
いつもながら、どうして親が何十回言っても効き目がないのに、幼稚園の先生やほかの人たちが話すと効果テキメンなのでしょう?

でも、だからこうやって幼稚園で専門家にきちんと話をしてもらえるイベントはありがたい。
前に、消防署の人が来て、火事のときにどうしたらよいかについて教わったときも、「手で口を覆って、しゃがんで息をするんだよ」と得意そうに言っていたことを思い出しました。

ところで、こうやって小児歯科を専門とするやさしそうな先生に診てもらいたい、と思っても、なかなか簡単にはいかないのがここアメリカ。アメリカの健康保険制度の問題については大統領選挙のたびに話題になるほど根が深いのですが、ここではトピックに関連することだけ簡単に。

まず、健康保険に入っているからっといっても、歯科と眼科は含まれないことがほとんど。必要に応じてそれぞれ歯科保険と眼科保険に個別に入る必要があります(それだけでも大きな負担。入っていない人が多いのもうなずけます)。
ただ、保険に入るといっても、カバーされる施設や治療の内容、さらには料率もプランによってさまざまなので(生命保険のようにいろいろなプランがある)、診てもらいたい先生が自分のプランでカバーされていないことも多々あるのです。
ちなみに、うちが現在入っているプランでは、毎年、契約更新のたびにかかりつけの歯医者さんを事前に指定する必要があります。家族で一人の歯医者しか指定できないため、当然、小児歯科を指定することは不可能で、うちの娘はDr. Lee に診てもらうわけにはいかないのです(保険なしのすべて自腹を覚悟すれば別ですが)。

かわいらしい袋に入った子供用歯ブラシとフロスをもらって大喜びの娘を見ながら、ふとそんなことが頭を過ぎりました。