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Science Fair(自由研究発表会)で感じた親へのプレッシャー

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今週はScience Fair(=自由研究発表会)があった。
PTAからのニュースレターなどで
数ヶ月前から参加者を募っていたが
イマイチ、何年生が対象で何をすればよいのか不明、
娘はまだ1年生に上がる前ということもあり
サラッと流していた。

すると、娘が
「xxちゃんたちと一緒にScience Fairに行きたい」
というので、後学のために(?)
行ってみることにした。

会場の講堂には
所狭しと各自の研究発表のボードが
並べられている。

同じ体裁の段ボールのパネルに
– Title(研究テーマ・実験内容)
– Hypothesis(仮説)
– Result(実験結果)
– Conclusion(結果から導き出される結論)
と、これも同じフォーマットで
研究内容がまとめられている。

なるほどね。

テーマを決めて家で実験・調査をし、
それを決まった体裁にまとめてくればいいらしい。

『色の異なる水の蒸発速度の観測』
『塩分の濃度の異なる氷の解け方の速さの違い』
『さまざまな物質の電導性の実験』
など、テーマは物理から生物までさまざまなものがあったが、
学年ごとに似た実験内容がいくつか見られたのは
授業内容や教師からのアドバイスによるものだろう。

私などは、必須の夏休みの自由研究でも
なるべくやりたくないと思っていた方だから、
自由参加で全校生徒約600人ほどのうち
100名ほどの参加があったということ自体に驚いた。

娘の学年、Kindergarten からの参加は
1人しかいなかったのを確認してほっと一安心。

プレゼンがあるわけでもなく実験内容が展示されているだけなので
全部をくまなく見て回るのは無理だろうが、
会場の入り口でクイズの紙を渡され
それに答えるとキーホルダーや鉛筆などの賞品がもらえるというので
子どもたちもけっこう熱心に見て回っていた。

『何色の水の蒸発が一番早かったか?』
『塩分が一番濃い氷の氷解の速さは?』
などの答えを見つけるために、
私たちも娘やその友達に
展示ブースの端から端まで連れ回された。

また、ゲストとして
3m以上もありそうなヘビや
小型のワニたちも登場し、
触ったり首に巻こうとする子どもたちでにぎわっていた(写真)。

研究発表をしていない低学年の子どもたちでも
それなりに楽しめるように考えられている。

夏休みや春休みなどの長期休暇には
アメリカの学校では宿題を出さないのが普通のようだが、
その代わりにこういったプロジェクトが
学期中に行われることも多いので
それはそれで大変だ。

学年が上がるほど
親がかりの宿題が多いと言われるのは
このためだろう。

強制ではないイベントも多いので
参加をしなくてもよいのだが
やっぱり、これらをやるかやらないかで
子どもたちの姿勢や学校の中でのポジションが決まってくるのだろう。

自由な環境の中での親としての責任を
また改めて認識させられたイベントだった。