月別アーカイブ: 10月 2012

待ちに待ったHalloween Parade & Party!

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10月31日はハロウィーン。
街中そわそわしているけれど
幼稚園にとっても一大イベント。

『ご家族、お友達などお誘い合わせの上、
Party にご参加ください』
と前々からお知らせがあり、2週間ほど前には
例によって保護者のボランティアの募集もかかりました。

Party の準備、スナックの提供(ベーグル、クッキー、カップケーキ、ドリンクなど)、
紙皿やハロウィーンステッカーの提供、後片付け、
など役割が細かく分かれていて、
各自、ボランティアできるものを申請するのです。
私は、ベーグルとクロワッサンの調達を申請。

今朝は、娘も起きるなり
「今日はプリンセスのドレスを着て幼稚園に行くのよ」と
大張り切り。
朝食もそこそこに、着替えて玄関で
「ママー、まだー?」と待っている始末(いつもこうだといいのに)。

幼稚園に着くと、しまった、駐車場が空いてない!
多くの保護者が残ってParade & Party に参加するためでしょう。
路上に駐車して急いで教室へ。

すでにコスチュームを着た子供たちと
その親や祖父母で教室は大混雑。

おもしろいのは、女の子は100%プリンセスか妖精(Fairy)に
ドレスアップしていること。
その多くがDisney のキャラクターで、
マーメイドのAriel、ティンカーベル、シンデレラなど。

うちはDisney に迎合したくないこともあり
キャラクターなしのプリンセスドレスにしたのですが、
娘は「これは何のプリンセスなの?」と聞いていました。
「あなたオリジナルのプリンセスよ」と言っておきましたが
不思議そうな顔をしていました。。。

それに比べて男の子はクラシックなドラキュラやバットマン、
警官やSWAT 部隊、パンプキンやキリンなど様々で、
きっと親が勝手に決めたんだろうな、というのが大多数。

9時になるとパレードの時間です。
一列に並んで教室の外に出ると
ほかのクラスの子達もみんな中庭に出てきました。
園長先生の掛け声で
中庭から遊具のある広い遊び場へ全員のパレードです。

保護者は手にカメラやiPhoneを持って撮影に夢中。
先生も、それを知ってか、パレードの後に
クラス全員をまとめて撮影用に並べてくれました。
今日は曇り空でしたが、きっといい写真が撮れているはず!

パレードの後は教室に戻ってParty!

子供にとってはいつものおやつタイムなのですが、
今日はおやつの前に、Halloween song の合唱がありました。

ポピュラーな童謡をHalloween 用の歌詞で替え歌にしてあるものばかり
5曲ぐらいを子供たちは淀みなくちゃんと歌いきりました。
これには親もびっくり。
今日のためにけっこう練習したんだろうなあ。

拍手喝采の後はおやつタイム。
今日はクッキーやらりんごジュース、ゼリーやクロワッサンなど
いつもとは違ったスイーツがいっぱいお皿に乗っています。

子供が食べている間、保護者も立食で
軽いスナックを食べながら談笑したり写真を撮ったり。
そうこうしているうちに子供たちの自由プレイ時間となり
そのまま自然散会。

朝の一大イベントはこうしてつつがなく終わりました。

『朝の』というのは、幼稚園の後に
もうひとつのビックイベントが待っているからです。

こちらは家族イベントですが、
夕方になるとショッピングセンターなどで
キャンディーを配るイベントに参加したり、
パンプキンやゾンビなどで飾り付けをして
子供たちが訪ねてくるのを待っている近所の家を
『Trick or Treat!』と言って歩き回る、あのNight Walk に出かけたりします。

朝の幼稚園のイベントに
父親の姿がけっこうあったのには驚きましたが、
夕方のイベントのために会社を早めに抜けるというのも
ごく普通に見られる風景。
うちのダンナも、Night Walk には一緒に行くことになっています。

今日はどこの幼稚園や小学校でも、そして多くの職場でも(!)
こうやってHalloween のお祝いをしているようです。

アメリカの小売業界では、クリスマスの次に
大きなセールスイベントだと言われているぐらいですから、
Halloween の浸透度合いが分かります。

きっと、すべての世代で宗教や人種に関係なく
お祭り気分を味わえる数少ないイベントだからでしょうね。

幼稚園でもFundraiser(資金調達)イベント

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Fundraising(資金調達)って
なにもスタートアップ企業だけの特権ではないんですね。

NPOやコミュニティ活動のグループは
ほとんどの場合、
このFundraiser イベントを通して
活動資金を集めています。

アメリカのガールスカウトクッキーは有名で、
スーパーの前やダウンタウンの歩道で
ガールスカウトのユニフォームを着た女の子たちが
箱詰めのクッキーを売っているのをよく見かけます。

映画のシーンでも見かけることが多いのは、
小学校の校庭などで生徒たちがリーズナブルな価格で
洗車をしてくれるというもの
(Cameron Diaz 主演の『Bad Teacher』は記憶に新しい)や、
道端を通りがかった人に片っ端から声をかけて
レモネードやクッキーを$1ぐらいで売りつける、
というものなどです。

これ、収益は売った個人に入ることはなく、
すべてガールスカウトや学校などの団体に還元され、
立派な資金源となっているのです。

私もロサンゼルスにいた頃、
社会人合唱団のグループに入っていましたが、
半期に1度『カジノナイト』なるものが企画され、
ワンドリンクに抽選券付きというチケットを
$40ぐらいで販売していました。

娘の幼稚園も例に漏れず。

今日の夜は『レストランナイト』。
指定のレストランに行くと
食事代の15%(大きい!)が幼稚園に還元されるという仕組みで、
その宣伝のビラが配られていました。

このほかにも通年で行われているプログラムもあります。
指定のスーパーでショッピングすると
その代金の数%が園に還元されるというもので、
入園した際にメンバー登録するよう依頼されています。

レストランには毎回は行けませんが、
ショッピングメンバーにはちゃんと登録していますよ。

アメリカが献金社会というのは知っていましたが、
こんなにさまざまな団体のFundraising が
日常生活に浸透しているというのは最近気が付いたこと。

履歴書に『資金調達の経験あり』
と書いてある人をよく見かけますが、
このようなFundraiser イベントの企画を仕切った、
ということなんですね。

安いから、おいしいから、というのでなく
『○○の団体に還元されるのなら』という動機で
協力してくれるのでしょうから、
これもやっぱり献金の精神が根付いている現れなのかもしれません。

幼稚園のお友達を呼んでBirthday Party

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結局、幼稚園のお友達を数名よんで
娘の誕生会をやることになりました。

『結局』というのは、
誕生会をやるかどうかについて
夫婦で相当の議論があったため。

「幼稚園も始まったばかりだし、
仲のよいお友達といっても
そのご両親も知らないし、連絡先も分からない。
内輪でやればいいじゃない」という私に対して
「誕生会は一大事。こういう機会を作ることで
親同士のつながりもできるし、そもそもやってあげないのは
親として気が咎める」というダンナ。

実は毎年、同じような議論を繰り返しているのですが
娘が幼稚園に入ったことで
今年はダンナの思い入れがさらに増長したようです。

アメリカのお誕生会は
映画のシーンなどにもよくありますが、
自宅中を飾り立て(ヘリウム風船は必須↑)
食事やケーキはもちろんのこと
エンターテイメントや招待客への手土産(Goody Bag)まで用意するなど、
凝りようによってはかなりのイベントです。

小さな子供の場合は
公園のピクニックエリア(BBQグリルやテーブルなどが
用意されていて、自治体を通して予約)や
小さなパーティスペースをレンタルして行うのもポピュラーです。

「そんな面倒でコストのかかるイベントを
どうしてもやる、というならアナタが企画、実行して」
というわけで、ダンナが仕切ることになりました。

そういう事情で、
実際の誕生日からは一週間以上遅れての開催ではありましたが。

ダンナが近くの海洋公園を予約し、
招待状を手書きで書いてくれました。
連絡先が分からないので、
招待状は幼稚園の個人ロッカーにそっと置いて来たのですが、
出欠の返事をくれた人は8人中たった2人だけ!

『どうせそんなもんよ』という気持ちと
『うちの子ってもしかして友達いないの?』という
落ち込み感とが織り交ざった複雑な気持ちで一週間を過ごすことに。
一方で、私のママ友も入れて4家族なら何とかなるか、と
プレッシャーもかなり軽くなりましたが。

金曜日、「買出しを手伝うから」と
言い出しっぺのダンナは会社を早く抜けてきました
(日本では考えられませんね)。
さすがに誕生会を持ち寄り形式(Potluck )で
やるわけにはいきませんが、カジュアルな料理でOKなので、
メニューはその場でハムやレタスやチーズをはさんで作るスタイルのサンドイッチ、
サラダ、フルーツカクテルとスイーツ。

当日は、カジュアルとはいえ朝から食事の用意でてんてこ舞い。
前日の夜にラッピングしたGoody Bag と
『Thank you card 』も一緒に車に詰め込んで
時間ぎりぎりにいざ出陣。

準備が整った頃、クラスメートたちがやって来たのですが
何と出欠の返事のなかった男児も一人、パパと一緒に姿を現しました。
『Oh my God! Goody bag を用意してない!』と思いましたが
ココまで来たら仕方ない。

始まってみるとすっかり子供たちのペース。
芝生や遊具のあるスペースに走って行って遊んだり、
周りのグループにちょっかいを出したり、
ゆっくり食事する間もなく過ぎて行きました。

かろうじて『ハッピーバースデイ』を歌って
ケーキを振舞うことはできましたが、
プレゼントを開けるタイミングも作れず、
せっかく用意したGoody Bag を渡すこともすっかり忘れて
帰って行くクラスメートたちの家族を見送りました。

あれだけ気乗りしなかったパーティも
終わってしまえば楽しいイベント。
一緒に来てくれたお父さん、お母さんとも
少し仲良くなれたような気がするし、
何よりも子供たちが青空の下を仲良く走り回りながら
友情をちょっと深めていく様子を目の当たりにできたのは、大きな収穫です。

帰りの車の中であっという間に眠りに落ちてしまった娘を見ながら
「来年はともかく、ま、今年はこれでよかったのかな」と
一大イベントの終末にほっとしたのでした。

もうすぐハロウイーン! Pumpkin Patch へのField Trip

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昨日は、幼稚園から歩いて10分ほどの
広い緑地公園のようなところに
フィールドドリップ
(遠足とまではいきませんが、校外学習のようなもの)の日でした。

例に漏れず、現地までの付き添いや監視役ということで
保護者のボランティアを募っていましたが、
私は予定が重なり参加できず。

『公園でしばらく遊ばせた後、
パンプキンがいっぱい用意されたスポットへ連れて行って
子供たちをびっくりさせ、
そこで各自気に入ったパンプキンを選んで自宅に持ち帰る』
というサプライズが企画されていたため
(この仕掛けが実はボランティアの大事な仕事)、
本当は参加して写真を撮っておきたかったのですが。。。

夕方、お迎えに行くと、
ロッカーの上に先生からのメッセージが立てかけてありました。

『今日のField Trip はとても楽しかったです。
子供たちがパンプキンを見つけて、
いっせいに駆け出して行く姿はこの上なく可愛らしかったですよ。
各自、自分のパンプキンに名前を書いておきましたので、
お迎えのときに探してお持ち帰りください』

直径15cm ほどの小さなパンプキンが
お行儀よく並んでいましたが、
娘の名前が書かれた1つを無事発見、持ち帰りました。

10月31日はハロウイーンですが、
10月に入るとあちこちでパンプキンセールのイベントが催されます
(Pumpkin Patch と呼ばれます)。

栽培している農家が郊外で主催していることも多く、
家族の格好の週末おでかけイベントとなっています。

さまざまな大きさや形、色のパンプキン
(日本のかぼちゃとは種類が違って、あまり食べるのには適していないようです)
が無数に並べられ、子供が楽しめるように
ポニーの乗馬やバウンスハウス
(Bounce House =空気を入れてふくらませた
巨大な家やお城をかたどったビニール製の遊具で、
子供たちは中でジャンプして楽しむ)
などが併設されているのがパターン。

十数個まとめ買いして、玄関や庭先、
ベランダなどを飾り立てる家も珍しくありません。
うちも毎年いろいろなところにでかけますが、
せいぜい大小1個ずつ買うぐらいです。

季節の移り変わりが日本ほどはっきりしていない西海岸にいても、
このイベントが始まると『ああ、もう秋だなあ』と
しみじみ感じるようになりました。

「今日は、お外に自然探検にでかけたの。
おじいちゃん、おばあちゃんやママやパパもたくさん来てたよ。
パンプキンがいーっぱいあって
みんなで走って行って拾ったよ」と、娘も楽しかった様子。

今日は、夏に逆戻りしたように、日中は30度近い気温でしたが、
青空と緑の芝生に映えるオレンジのパンプキンの図を思い浮かべながら
一緒に行けなかったことが改めて残念でなりませんでした。

Music Teacher Volunteer のクラス見学へ

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MFMプログラムを卒業、すでに小学校で教えているメンバーの授業の見学に行きました。
Redwood City といううちから少し南東へ下ったところにあり、たまたまスペイン語と英語のバイリンガル教育をしているという小学校でした。

前にも書きましたが、バイリンガル教育はアメリカでも最近さかんになってきているようで、公立の小学校でも中国語やスペイン語のイマージョン(第二外国語で算数や理科などの必修教科を教えるやり方で、教育方針上、バイリンガルとは区別して使われている言葉)プログラムは珍しくありません。

話が少しそれますが、イマージョンプログラムの扱いは自治体や学校によって異なり、たとえば受け入れ学区が通常の公立小学校より広く設定されていたり(市の住民なら誰でも応募可能、ただし合否はくじ引きで決定、など)、イマージョンのレベルも、英語以外での授業が週に数時間から100%までさまざまです。

今日はKindergarten (日本では年長の年齢にあたる)のクラスの見学でしたが、教室に入ると先生がスペイン語で授業をしていました。

私たちを見ると、「あなたも音楽の先生?」「僕、音楽のクラス大好き!」と、みんな次々に席を立ち、床に丸くなって座り始めました。そのまま30分の授業に突入。

-体をほぐしながらの発声練習
-座ってひざをたたきながら一人ずつ自己紹介の歌
-異なる種類の楽器(打楽器、弦楽器、金管、木管など)の紹介
-スペイン語で体の各部分の名前を取り上げながらのダンス
-曲を聴きながらその場面を想像する時間

など約5分ごとに次々と異なるアクティビティに移り、息つく暇もない、という印象。
あとで聞くと、間髪を入れずに異なったテーマに移ることが幼児の注意を引き付けておくコツなのだとか。

ふと、トレーニングのときから感じていた違和感は、先生が『新しい曲や楽器、音楽理論を教える』というのではなく、先生と子供たちが一緒になって一つ一つのアクティビティをやりながら、そのうちの少しでも興味の対象になればよい、という授業のスタイルの違いにあるのだと気付きました。
『先生=教える』という固定観念(無意識とはいえ)から少しはなれて『音楽のいろんな側面に触れ、楽しむ場を提供する』というアプローチに切り替えることが大事なのかも。

「僕、先生の隣に座りたい!」と言ってくれた男の子(マシュー)は、授業のあとにハグで見送ってくれました。
「来週も来てね」。私は何もしなかったけれど、こう言われることが醍醐味なんだろうな。少し前進したような気がします。