カテゴリー別アーカイブ: サマーキャンプ

豊富なメニュー、出費も$$$のサマーキャンプ

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夏休みまであと1ヶ月を切った。
この時期になると、ママ同士の会話はもっぱら
「夏休みはどうするの?どのキャンプに行かせるの?」だ。

夏休みなどの長期休暇になると
アートやスポーツ、サイエンスなどのいわば習い事の教室が
こぞって一日数時間〜一週間〜単位の
夏休み特別コースを用意する。

普段、なかなか習わせる時間のないアクティビティを
夏に集中してやらせてしまおう、という目的もあるが、
夏休み中のチャイルドケアとしてもキャンプの存在は欠かせない。

州によっては、一定の年齢に達しない子どもを
保護者なしで家にいさせることは違法というところもあり、
(実は、カリフォルニアではその規定は適応されていない)
共働きの家庭は、夏休み中も誰かに子どもを預けなくてはならない。

手っ取り早いのが、このあちこちで提供されている
サマーキャンプの中から時間や場所、費用などが都合にあっているものを
選ぶことだが、これだけメニューが豊富にあると
その中からいくつかを選ぶのもひと仕事だ。

そして、あれこれ見ているうちに
つい『どうせなら付加価値の高いものを』と考えてしまうのも
当然の成り行き。

子どもたちによるスタートアップ
ゲームプログラミング
コンピューターテクノロジー
ロボットデザイン
などシリコンバレーらしいコースも目白押しで
正直、ちょっと過熱気味にも思える。

対象年齢が6歳〜などと書かれていると、
ついうちの子にもプログラミングなどやらせてみようか、
などと思ってしまうのだが
そういったコースは費用の方もプラスαで
だいたい一日2〜3時間で一週間$200〜ぐらい。

早朝および夕方のケア料金を加えるとその倍ぐらいになってしまう。
しかも夏休みは8週間と長い。

うちはまだ7歳だし、本人が興味を示している
ミュージカルキャンプに入れたいと思っているのだが、
申し込んだ時にはときすでに遅く、
未だにキャンセル待ち。

ちなみに、こちらは9時から3時までの三週間で$715。
時間が少し短いこともあって
他のコースより手頃に感じるが、それでも一週間で2万円を超える感覚。

毎年、日本への帰省から戻った後に1〜2週間だけ通わせている
娘のアフタースクール主催のキャンプは
朝7時から夕方6時までで一週間$320。

こちらは、特別フォーカスしたアクティビティはなく
いわゆる学童のようにアートをしたり外で遊んだり、
週一で遠足に行ったりする『お遊び』的なキャンプで、
本来、これがもっとも子供らしい夏休みの過ごし方だとは思うのだが
こちらも去年は$300以下だったから10%ほど値上がりしている。

どこかに行っても、家に残っても、
お金がかかるというのがアメリカの夏休みの現実だ。

というわけで、夏休みのプランニングは
ママの腕の見せ所なのだが、
「(去年の日本での小学校体験のせいで)もう日本へのプチ留学はしたくない」
という娘のおかげで
恒例の日本帰国を含め、うちの夏休み計画はまだ未定。

今年はさらに実力が試されそうだ。

日本語サマーキャンプで『国語』大好き!

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カリフォルニアに戻った翌週は、
特にアクティビティも入れずに
のんびり過ごしたり友達とプレイデートをさせようと思っていた。

そこへ、サンフランシスコのママ友からメールが来た。

『私のやっている日本語キャンプに
今週だけ参加してみませんか?
日本から母親の出張に同行するお子さんを預かることになっていて
人数が多い方が楽しいので』
とのこと。

彼女はベイエリアの子どもたちに
日本語を教えることをライフワークとしていて
日本語のアフタースクールケアや
週末の日本語クラスなどを主催しているが、
この夏休み、新しく日本語のサマーキャンプを始めたと以前に聞いていた。

毎週、日本の文化や言葉をテーマとし、
工作や歌、遊びなどを通じて日本語と日本文化を学ぶという
カリキュラムになっていて、
ランチのクッキングまである。

自宅からサンフランシスコまでは
高速道路をとばしても片道20分以上かかるので
これまで彼女のサービスは利用するきっかけがなかったのだが、
日本の学校を楽しめなかった娘に
少しでも楽しく日本語を使って欲しいという気持ちもあり
8月4〜7日の4日間、お願いすることにした。

幸い、
「サンフランシスコのRちゃんのところ、行きたい?
Rちゃん以外にも、同じ一年生の日本からのお友達とかも来るんだって」
と聞くと、
「行きたい」と言う。

「自由勉強の時間があるから」と、
この夏休みに終わらせる予定だった
公文のひらがな練習帳とカタカナのプリントを
持って行かせた。

初日の夕方、迎えに行くと
「なんでこんなに早く迎えに来るの?」
と、邪魔者扱い。

よかった!
楽しかったみたいだ。

それだけでもじゅうぶん行かせた甲斐があったというものだが、
帰りの車の中で、娘は何を思ったか
「私も漢字がやりたい」と言い出した。

Rちゃんは娘より一つ上の2年生。
ママが日本語にこだわっているだけあって
日本語の会話もとても上手、
一年生の漢字もきちんとマスターしているようだった。

そのRちゃんが漢字の練習をしているのを見て
自分もやりたいと思ったようだ。

漢字を教えるのはまだまだ先かな、と思っていたのだが
興味を持ってくれただけでありがたい。

「じゃあ、今日持ってったひらがなとカタカナの練習を
まず終わらせようよ。それができたら一年生の漢字ね」
と言うと、その次の日、
ひらがなとカタカナを10ページ以上終わらせてきた。

「Rちゃんは、ママに表を作ってもらって
終わったらシールを貼ってもらっているよ。
私にも同じの作って」と言う。

その夜、さっそくひらがな、カタカナの
練習チェック表を作ってプリントした。

次の日も同じ勢いで文字の練習を終わらせて帰ってきて、
チェック表の第一目標に到達、賞品(スイーツ)を
もらえることになった。

「いつ、スイーツ買いに行く?」と
待ちきれない様子で聞いてくる娘を見ながら、
こんなにやる気を引き出してくれた友人には頭が下がる思いだった。

「あのねえ、⚪︎⚪︎君(日本から来た男の子)ね、
『うるさい、ばばあ』とか言って、また怒られたんだよ」
と、娘はうれしそう。

まあ、そんなお下品な言葉もたまにはご愛嬌。
学校みたいにみんながかしこまっているところより
そりゃ肩の力が抜けた環境の方が楽しいよね。

日本でおばあちゃんに買ってもらった国語のノートを持ってきて
「国語ってなあに?ここにカタカナを書いてもいいの?」
と言うから、
「国語っていうのは日本語のことだよ。
ひらがなもカタカナも漢字も、本を読むのも文を書くのみんな国語よ」
と答えると、
「じゃあ私、国語、だーい好き❤️」
と言うではないか。

日本語が嫌いなわけではないのだ。
この夏の体験入学
日本語の勉強もしたくないと言いだしたらどうしようと少し心配していたが
どうやらそれは無用のようだ。

日本の小学校での記憶がすぐに上書きされるとは思わないが、
この4日間の日本語キャンプのおかげで
日本語学習に対して以前より積極性がでてきたように思える。

友人(とRちゃん)には感謝してもしきれない。

暗雲の立ちこめた日本語学習計画に
また少し、薄日が差し込んだような気がしている。

なんだかソワソワ。年度末の足音

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6月の声を聞くと、いっきに気持ちがあわただしくなる。
アメリカの学校はたいだい6月中に年度が終了、
そのあと長〜い夏休みに入るからだ。

なぜそれであわただしくなるかって?

・夏休み中のチャイルドケアの見通しを立てておかなくてはならない
・夏休みの家族旅行やイベントを計画しなくてはならない
・終業までの1〜2週間の間、学校でのイベントが満載

こんな理由だ。

特に共働きの家庭にとってチャイルドケアは切実な問題。
子どもたちが夏休みに入った翌日から夏休みが終わるその日まで、
誰が子どもの面倒を見るのか
デイリーで見通しを立てておく必要がある。

共働きでなくても
一日4〜6時間のサマーキャンプ
(参照:アメリカの子どもたちの夏休み)に
数週間は行かせるのが当たり前だが、
共働きとなると
前後の延長時間帯も世話をしてくれるキャンプを見つけるか
送り迎えをしてくれるベビーシッターなどを
別途、確保しておかなくてはならない。
けっこうなプランニングが必要だ。

この時期のママ友との会話は
サマーキャンプと夏の旅行の話が中心。

“Is xx going to a summer camp?”
“Yes, art camp in the first 2 weeks and swim camp for the next 2 weeks,
and we go on a trip to my parents’ place for the following 2 weeks.”
“Which art camp is she going?”

…..となるのである。

一方、日本人ママのと間ではもっぱら一時帰国の話。

「今年は帰るの?」
「日本で学校には通わせる?」

私のように仕事がフレキシブルな人や
東京オフィスから仕事をすることが可能な人などは
子どもと一緒に帰国、数週間という長い間
日本に滞在することもできるが、そうでない人の中には
ママ(かパパ)が子どもを日本に連れて行き、
数週間後にまた迎えに行くというツワモノも。

駐在でアメリカに滞在している家族などは
夏休みに入り次第、すぐに帰国してしまうというパターンも多く、
6月の日本行きフライトチケットはものすごい混雑ぶり。
しかもけっこうな価格がつく。

さて、学校はといえば、6月になると
完全にリラックスモード。

娘のクラスも
「もうこれから夏休みまで宿題ないんだって!」
と、宿題までなくなり、
週末を含め、イヤーエンドパーティなどのイベントが
目白押しである。

だからというわけではないが、娘のベストフレンドのAちゃん家族などは
Aちゃんの夏休みを待たずに
一週間、学校を休ませて
今日から故郷のルーマニアに里帰り。

日本の年末年始ではないが、
なんだかそれに似たせわしなさなのである。

サマーキャンプでのアクシデント

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娘のサマーキャンプも来週が最後。

「xxちゃんは、来週はもう来ないんだって。
でも、また来年来るって」

xxちゃんというのは
どうもバイトの高校生らしいが、
娘のお気に入りだったみたい。

サマーキャンプのカウンセラーは
ポピュラーなサマージョブのひとつ。
(参照:ちょっと大きな子どもたちにとってはサマージョブの季節

中学生は、法律上、アルバイトとして
雇用することはできないが
それでも無給のボランティアとして
参加している子もたくさんいる。

高校生、大学生ぐらいにとっては
れっきとした有給のバイト。

私の周りにも
若い頃、キャンプカウンセラーのバイトをしたことがあるという
アメリカ人はそこそこいて、
ファストフードでのアルバイトと同じぐらいポピュラーなようだ。

キャンプ初日に娘を連れて行ったとき、
目印の赤いTシャツを着ている
やけに若いカウンセラーがたくさんいたことを覚えている。

正直、「こんな子どもたちで大丈夫?」
と思わないでもなかったが、
彼女たちは、先生というよりも少し年上のお友達感覚で
子どもたちにとっては親しみやすい存在みたい。

ただ、こんなことがあった。

娘のバックパックに付けていた
ミッキーマウスのキーホルダーがなくなっていた。

娘に、
「どうしたの?どこかで落とした?」
と聞くと、
「ううん、キャンプで男の子たちが取ってったの」
と言う。

「取ってったって、確かに見たの?」

「うん。バックパックからはずして遊んでるとこを見たの。
お家に持って帰るところも」

「なんで、返してって言わなかったの?」

「だって。大きいお兄ちゃんだったから。。」

「それって2ー3年生ぐらい?」

「うん」

「じゃあ、先生には言った?」

「言ってない」

「じゃ、明日、先生に言おう」

というわけで、翌日、娘を送って行った際に
カウンセラーの一人にその話をした。

「分かりました。今日、みんなにアナウンスをします」

そして、その日の夕方。

「先生はみんなに話してくれた?」

「ううん。。。」

「ミッキーは戻ってきた?」

「ううん。。。」

責任者らしい人が見つからなかったので
カウンセラーに話したのですが
やっぱりこれが学生バイトの実力か。

それからも何度か娘はカウンセラーに
その話をしたらしいが、
キーホルダーは戻ってこなかった。

キーホルダーごときでコトを大げさにするのも、と
責任者にきちんと話をしなかった私も悪かったけど
キャンプは、普段の鳥かごのような環境とは違うんだ、と
私にとっても娘にとってもいい勉強になった。

変なおやつ

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夕ご飯にチキンのトマト煮を作った。

普段、あまり使わないのだけど
珍しく『ひよこ豆(写真)』なるものを
缶詰で買ってきて入れてみた。

「このお豆、食べたことないかもしれないけど
きっとおいしいから食べてみて」
と、娘に見せると
「それ、サマーキャンプで食べたよ」
と言う。

「え、もしかしておやつ(スナック)に出たの?」
「そう」
「どうやって食べたの?」
「手でかき集めて食べた」

どうやって?とは、
どんな調理法で、と聞いたつもりだったのだけど
そんなこと娘には分かるはずもない。

お弁当は持たせているので、
それ以外にキャンプで食べたのだとしたら
スナックタイムしかない。

ちなみに公立の幼稚園や小学校は
スナックもすべて家から持たせるのが普通だが、
私立の施設やサマーキャンプ、
娘の通っていたAfter school programでは
午前と午後の一回ずつ
スナックを出してくれる。

でも、スナック=おやつだからといって
誰かのお誕生日会でもない限り
チョコレートやクッキーなどの
お菓子が出ることはまずない。

特に、ヘルシー志向の高まっている昨今、
スナックには全粒粉(=whole wheat)のクラッカーや
野菜や果物が出されることが多い。

果物ならまだしも、野菜?

・生のミニキャロット
・生のプチトマト
・生のブロッコリ
・セロリ
・枝豆
・ゆでたさやえんどう
・ゆでたインゲン豆

などはポピュラーなスナック野菜。

私は、自分が野菜好きではないこともあり
野菜をおやつに出すことはまずないが、
学校だけでなく
ママたちの手軽なスナックアイテムとしてもこれは定番なのだ。

子連れで外出するときは
ジップロックの袋にこれらを入れて
持ち歩くのがヘルシーママ流。

これはアメリカに来て7年になっても
馴染めない習慣のひとつ。

まあ、健康的なのはいいけど
自分が子どもだったら
「えー、こんなおやつ嫌だ!」って
食べないだろうな。

だから、娘がキャロットを残したと言っても
いつものように
「出されたものは何でも全部食べなさい」
ではなく
「ま、しょうがないね」
とこのときばかりは
物分かりがよくなってしまうのだ。