みんなと一緒に近所の公立幼稚園に入園するのが普通、
という日本とは違って、
めぼしい施設にアポイントをとって訪問し、
直接園長と話をし(場合によってはいくつかかけもちで)、
Waiting list にお金を払って載せてもらい、
延々待ったあと枠に入れたら連絡が来る、
というのが一般的なプロセス。
なんでそこまでするかって?
公立の幼稚園だからといって
私立と比べて保育費が安いわけではないからです。
義務教育ではないからか、自治体の助成金なども少ないのでしょう。
うちのエリアの公立幼稚園の保育費は半日で$678/月、
3時までの延長保育付で$1,082/月、でした。
これ、年額ではなく月額!
こんなに払うんだったら
条件や教育方針にもっとこだわりたくなって当たり前。
そこで、私立の幼稚園も検討を始めるわけです。
延長保育は6時までとか、ランチが出るとか、
私立のほうが概してサービスのバラエティが広いのですが、
教育方針についてもそれはさまざま。
アカデミック重視とか遊びやアクティビティ重視とか、
流行りのモンテッソーリ方式だったりバイリンガル教育だったり。
私も、延長保育6時まで(6時以降はほぼ皆無)、
ランチオーダーの選択肢がある
(たまにはお弁当を作りたくない朝だってある!)、
日英バイリンガル教育、を3本柱にすえて探しました。
泣く泣くあきらめたのは、
うちの近所(300mぐらい)にあった日英中のトライリンガルの
モンテッソーリ幼稚園。
お昼もオーガニック食材のランチが出るようで
もうここしかない!と思ったのですが、
保育費が半端じゃない。
初年度納付金を含めると、年間$20,000超え!
『出せるか、出せないか』という議論もそうですが、
最終的に『本当にこんなに出すべきか』の
議論になったことを覚えています。
たかが幼稚園(されど幼稚園)。。。
結果、『出さない』ということになったのですが、
最後に一度、オープンハウスで保育の様子を実際に見たとき、
何かが違う、と感じたのも確か。
おりこうさんな子供たちが
静かに黙々と各自、好きなことをやっている、という印象。
先生たちも静かな声で(それぞれ違った言語で)
子供をガイドしてあげてはいるのですが、
泥んこまみれになって
時にはけんかをしながら大声を上げて遊ぶ、
という風景がまったくなく、
『うちの子(と私)には合わない』と直感したのです。
そういえば、教育熱心な中国人家庭のお子さんが多かったなあ。
そうやって10施設以上は訪問したでしょうか。
結果、選んだ幼稚園は
キリスト教系(先日『カトリック』と書いたのは間違いでした。
ダンナの指摘で気づきましたが、ここはプロテスタント!
キリスト教には違いありませんが、
違う教義に基づくのだそうです)の
遊び中心(とアカデミックも少し)ののびのびとした幼稚園。
ちなみに、まったく宗教色のないところ、と決め付けてしまうと
また選択肢が狭まってしまいます。
キリスト教だけでもいろいろ宗派があり、
さらにユダヤ教など、それに関係した施設の数は数知れず。
だからといって、園児を洗脳したり
教義を教え込んだりするところはあまりなく、
日本で言うなら『聖母マリア幼稚園(どこにでもありましたね)に入れる』
という感覚に近いかな。
結局、日英バイリンガルはあきらめたけど、
コンクリートで囲まれた小さな遊び場しかない施設も多い中、
砂場のある広ーい中庭があるのが気に入っています。
保育費は、先のモンテッソーリの半分ぐらい。
それでも日本に比べたらかなり高いけど。。。