月別アーカイブ: 11月 2014

一人一品の持ち寄りでThanksgiving のごちそう

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Thanksgiving の前日の水曜日には
学校でもお祝いのごちそうが振る舞われるのが
恒例だ。

ごちそうといっても
生徒一人一人が一品ずつ
料理を持ち寄る形式で、
準備や片付けも
すべて保護者のボランティアに頼っている。

Thanksgiving のお祝いは
これまで何度かダンナの実家で経験したが
やっぱり料理と言われると
馴染みのないものが多く、
何を持って行こうか悩ましい。

パンプキンパイやマフィン、
コーンブレッドなどがポピュラーなのだが、
先生からのメニューのヒントの中に
ミニサンドイッチがあったので
それなら私も作れそう、と
今年はそれにすることにした。

前日に、サンドイッチ用のパンや
チーズとハムを買いに
学校の近くのスーパーに出かけると
娘の仲良しのクラスメートのママにばったり。

「明日の準備?」
「そうそう。うちはパンプキンマフィンを買ったから
違うものにしてね」
「大丈夫。うちはサンドイッチにするから」

そっか、出来合いのマフィンを買ってくのね。
私も別に手作りにしなくてもいいんだけど
何となく勝手なこだわりで
出来合いのものは遠慮してしまう。

当日、朝少し早く起きて
ハム&チーズサンドイッチと
卵サンドを作った。

テーブルに並んでいる料理を見ると
気のせいか、今年は去年より
出来合いのものが多いような気がする。

マフィンやクラッカー、
生の野菜スティックやフルーツ、
ミニパンプキンパイやクッキー、
ポップコーンなどがならんでいる。

子どもたちは
セルフサービスで
紙皿にいっぱいの料理を盛って、
渡り廊下に作られた
簡易テーブルクロスの両側に
順番に並んで座った。

“Happy Thanksgiving.
You may start eating!”

という先生の一声で食事が始まったが、
10分もしないうちに
席を立つ子もちらほら。

「もうお腹いっぱい」
「これ、あんまり好きじゃないからいらない」

と言って、料理を残している子どもたちに
「じゃあ、自分でゴミ箱に捨ててから
休み時間に入りなさい」
と言う先生たち。

いわばパーティなのだから
取ったものを全部食べる必要もないといえば
そうなのだが、
たくさんの食べ残しを
平気でゴミ箱に捨てる子どもたちを見るのは
あまりいい気持ちではない。

アメリカでは
『嫌いなものを無理やり食べる必要はない』
という考え方が主流で、
『取ったもの(与えられたもの)は
きちんと全部食べなさい』
という教育はあまりされていない。

うちでも、食べ残しにきびしい私と
『別にいいじゃん』
というダンナの間でよく衝突が起こる。

無理に食べさせて
もっと嫌いになってしまっては元も子もないが、
やっぱり食べ物やそれを作った人への
感謝の気持ちを持たせる教育はすべきではないか?

400年前にイギリスからアメリカにやってきた
ピルグリムたちが、
原住民たちの助けを受けて
やっと収穫した農作物への感謝の気持ちを表したのが
サンクスギビングの始まりだということを考えると
さらにそう思わずにはいられない。

アメリカでは食育という言葉は
なかなか根付きそうもないな。

そんなことを考えさせられた
今年のお祝いだった。

あちこちの小学校で人気の宿題『七面鳥の大変装』プロジェクト

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来週の木曜日にサンクスギビングデーを控え、
通常の宿題に加えて
『七面鳥の大変装』という
アートの宿題が出た。

『サンクスギビングに食べられそうになっている
かわいそうな七面鳥。
難を逃れるために大変装をさせてあげよう!』
というストーリーのもとに、
プリントされた七面鳥を飾り立て
七面鳥とは思えないようにするのだ。

この話を、他の学校に通う
お子さんのいるママ数人にしたところ、
「うちもそれ先週やったわ」
という返事が返ってきた。

ごちそうやパレードで
サンクスギビングを祝うのは
どの学校でも共通だとは思っていたが、
(参照:Thanksgiving Feast! (TKでのお祝い)
宿題まで同じものが出ているとは。

アメリカ中の教師の間で
流行っているサンクスギビングの教材なのか
Common Core Standard
(参照:小学校に上がる前からこんなに宿題が?)が
導入されたことによる
カリキュラムの統一なのか分からないが、
教室での教え方や利用する教材が
かなり自由なアメリカで
学校を超えて同じ宿題が出ているというのは
ちょっと興味深い。

宿題を提出した数日後、
クラス全員の作品が貼り出されていた。
『スーパーマリオ』や『ガチャガチャマシン』など
どれもみなクリエイティブなアイデアばかり。

派手に着飾らせ
『ヨーロッパの貴婦人』に変装させたうちも
例外ではないが、
親が手伝ったと思われる
かなり気合の入ったものも。

あちこちの家庭で
家族総動員でこの大変装プロジェクトを
手がけている様子を思い浮かべ、
ほほえましい気持ちで
もう一度、作品を眺めた。

アメリカ一人気のDoll Shop でのお誕生会

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まだお誕生日会ラッシュは続いている。
先週末は、LAにいた頃のお友達で
夏にベイエリアに引っ越してきた子のお誕生日会。

American Doll というブランドのショップ内で
お茶会形式のパーティだと
招待状には書いてある。

『American Doll を持っている人はそれを持ってきてね。
持っていなくても会場で貸し出しますので
みんなで一緒にティーパーティをしましょう』だって。

バービーが庶民的なブランドだとすれば
American Doll はちょっとハイクラスの超人気ブランド。
人形だけでまずは$115から!
それに洋服はもちろん、ドールハウスや家具、
パーティセットなどさまざまな
アクセサリーがあり、
これらを集めていくとけっこうな金額になる。

腰のくびれた女性の理想形のようなバービー人形に比べて、
かなり実物の人間に似た作りのAmerican Doll は
見た目にはあまりかわいいとは思えないこともあり
「娘には買わない」と、常日頃思っていた。

だから、娘には「パーティで、このお人形かわいくない、
なんて言っちゃダメよ。失礼だから」
と車の中で注意までしていた。

なのに、娘は、パーティに呼ばれた女の子たちの
ほとんどが自分のAmerican Doll を持って来ていたからか
帰りに「私も欲しい」と言い出した。

「今日すぐには買えないけど、
お店を見てみて、本当にこのお人形が欲しいのか
よく考えてみようね」
となだめ、店内を見て回ることになった。

アメリカのお国柄か、
髪の色や目の色、肌の色や髪型などが異なる
何十種類もの人形の中から
自分にそっくり(または自分の好み)のものを選べるようになっている。
娘は「私はこれかな」と、無心に自分に似た人形を探している。

そのとき、人形用のヘアサロンを発見。
人形を持った女の子たちが列をなしているではないか。

ディズニーランドにあった
エルサのヘアサロンが思い浮かんだ。
(参照:Disneyland=Happiest Place on Earth

こんなサービスが商売になるなんて
アメリカってすごい。

ショップの中にあるパーティスペースで行われた
ティーパーティは、
選べるメインとアイスクリーム&ドリンク付きの
コースランチ。

持ち寄った(貸し出された)お人形を
専用のチェアに乗せ、それぞれの横に座らせて
一緒にランチを楽しむのだ。

おしゃれした女の子たちが
並んでティーパーティを楽しんでいる様子は
かわいらしくもあるが、一方で
不自然な気がしないでもない。

バウンスハウス(空気で膨らませた遊具)や
フェイスペインティングで楽しませるのとは
一線を画したお誕生会だった。

アメリカのコマーシャリズムに
感化されることのないよう教育するって大変、
と思い知らされた一日だった。

Disneyland=Happiest Place on Earth

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先月6歳になった娘の誕生日のお祝いに
アナハイムのディズニーランド&
3年前まで住んでいたなつかしいLAへ行ってきた。
(参照:お祝いは半分だけ?のBirthday Weekend

火曜日のVeterans Day の前日が
休校になったため、学校は4連休。
ハロウィーンとサンクスギビングの合間のこの時期は
年間でも一番空いていると聞いたので、
ディズニーにはその月曜日に的を絞って出かけた。

「やっぱり平日に来てよかった。
あんまり混んでない!」

午前中はチケット売り場も15ー20分ぐらいの列、
中に入ってからも
ほとんどの乗り物が30分以内の待ち時間ですんだ。

6歳の娘が乗れるものには限りがあるだろう、と思いきや
インディージョーンズアドベンチャーを含めた
2-3つのアトラクション以外はほとんど大丈夫。

娘は勇敢にもSplash Mountain に挑戦したが、
やっぱり少し怖かったらしく
その後しばらくはご機嫌斜めだった。

2つあるテーマパークを1日ずつ回ろうかとも考えたが、
人の少なさに気を良くして
1日で両方回れる
Park Hopper Ticket(大人一人$150!)を購入し、
休憩もそこそこにアトラクションに乗りまくった。

ところが、昼を過ぎた頃から
徐々に人が増え始め、
夜のパレードの頃になると
渋谷の駅前交差点かと思うほどに混んできた。

観光客も多いのだろうが
地元客もかなりいる。
年間パスが発行されているので、
地元高校生や大学生のデートや
小さな子供のいるママたちの
プレイデートにも気軽に使われているみたいだ。

そこで、午後は
Fastpass で人気のアトラクションの時間を予約し、
その時間までの間は列の短い(=小さな子供向けの)
乗り物に乗るという作戦に変更。
2つのテーマパークを行ったり来たりする羽目に。

夜の9時過ぎまでノンストップで遊んだが、
午前中に効率良く回れたことと
Fastpass のおかげで
ほぼ乗りたかったものには全部乗れた。

それにしても
ここでもElsa とAnna の人気はすごかった。
Elsa のあの青いドレスを着た女の子は
あちこちで見かけたし、
なんと”Anna & Elsa’s Shop” なるものがオープンしていて、
そこではElsa やAnna のドレスや小物が売られているだけではなく
彼女たちの髪型にしてくれるサロンまであり
小さな女の子たちが一人前に
鏡の前に座って髪を整えてもらっていた(写真下)。

娘もあれこれ欲しがったが
「お土産は一つだけ買ってあげるから
一番好きなものを選びなさい」
と言われて
やっぱりElsa の着せ替えセットを選んだ。

恐るべしディズニー!

1日$96(子どもも$90)に
Park Hopper Ticket が追加で$54入という入場料も
たかが遊園地、と冷静に考えたらなかなか買えない。

その上に数え切れないほどのキャラクターグッズや
Elsa への変身サービス。。。

Happiest Place on Earth と言われるディズニーランド。
そこにいる間はついいい気持ちになって
散財してしまう、という意味ではまったく同感。

棒のようになった足で
疲れ果てた娘をおんぶしながら
ディズニーの魔法をかみしめていた。

小学校に上がる前からこんなに宿題が?

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ここ2週間で、Parent-teacher conference
(個人面談)が行われた。
娘がKindergarten にあがって初めての面談だ。

教室に入って子供用の小さな椅子に座ると
さっそく娘の学校での様子や
算数や英語のレベルについて
話があった。

「新学期がスタートしたときには
いくつか苦手な文字がありましたが、
アルファベットはほぼ全部
読み書きできるようになりました」

「数字は、10の位の数字の順番が
ごちゃごちゃになることがありますが
それ以外は30まできちんと数えられます。
10の位はちょっと特殊ですからよくあることです」

などなど、かなり細かいアセスメントがされていた。

カリフォルニアでは、今年から新しい指導要綱
(Common Core Standard)が導入され、
学校側もそれにあわせたカリキュラム作成と
アセスメントに翻弄されているようだ。

その要綱の目指すところは、

・クリティカルシンキング、クリエイティブな問題解決能力、
 コミュニケーション能力や協力的な姿勢を育む

・テクノロジーの導入

・正しい答えを選択するのではなく
 自分で考え、正しい答えを導き出せるようにする

などなどらしいが、実際のところ
先に聞かされたアセスメントの内容が
どれだけこれらを反映したものかは
ちょっと分からなかった。

それよりも、Kindergarten といえばまだ小学校入学前、
日本では年長組の年齢だというのに
これだけアカデミックなカリキュラムが
組まれていることにかなり驚かされた。

このところ、宿題の量も増えている。

最初は、毎週月曜日に持って帰ってくる
ホームワークフォルダーに入っている
プリント4〜5枚だけだった。

が、すぐに担任からメールがあり、
オンラインの算数と英語の学習教材の
ログインID とパスワードが送られてきた。

さらに先月から
Reading の練習フォルダーを
持ち帰ってくるようになり、
Sight words (参照:Kindergarten のカリキュラム
を使ったさまざまなバリエーションの英文を
間違いなく音読できるように
練習してくるように言われている。

思わず
「それにしても宿題が多いですよね」
と言ってしまった。

「そうですね。うちの娘が
Kindergarten のときはこんなになかったんですけどね」
と先生も認める。

「お子さんが嫌がったら無理強いをする必要はありませんし、
無理のないペースで進めてくださればけっこうです」
と言われたが、
やっぱり目の前に課題を出されると
かなりのプレッシャーだ。

アフタースクールプログラムから
夕方くたくたになって戻って来る娘に
山盛りの宿題をやらせるのは酷。

まだキンダーだし、という言い訳と
この年齢はたくさん遊ぶほうが大事、という信念から
ホームワークフォルダーさえ終われば可、と
勝手に決めているのだが
そのうちそういうわけにもいかなくなるのだろう。

アメリカってもっとのんびりしているのかと思っていたけど
どうもそれは間違いらしい。

Kindergartenでこれでは、先が思いやられそうだ。