新学期の初日、
聞いていたとおり、娘は
茶封筒に入った書類の束を持って帰ってきました。
一番衝撃的だったのは
PTAからの寄付金要請レター。
PTAは、学校から独立して運営されている
自治組織ですが、
寄付金集めをすることによって
市や州からの補助金だけではまかなえない
アクティビティを導入したり、
学習環境をよりよくすることで、
その学校の教育の質の向上を目指すのが主目的。
日本のそれとは少し趣旨が異なるかも知れません。
例えば、カリフォルニア州で
予算カットとなっている美術や音楽の授業についても、
この学校では、PTAの集めた資金の中から
音楽の教師を採用したり、
美術クラスを父兄のボランティアで運営する
トレーニングプログラムをサポートしたりしているようです。
また、学校の予算ではまかないきれないとも言われている
クラスの文房具や図書の購入、
各種フィールドトリップや文集作りなどの費用も
すべてここから出ているらしい。。。
市や州からは、設備費用と教員の給与ぐらいしか
出てないのか?と首をかしげてしまいますが、
そのようなわけで
寄付金の多く集まるところとそうでないところでは
教育の質に差が出るというのももっともかもしれません。
これが、高級住宅街にある学校は
公立であっても比較的教育レベルが高いと言われる大きな理由です。
娘の通うことになったこの学校もそのひとつだということを
新学期がはじまって改めて実感している今日この頃。
なんと、寄付金の額は年間$1,600(約16万円)。
いくらでもいいと言いながら、しっかりと
『$1,600が相場』と書いてある。
日本の私立大学の寄付金と同じぐらいかな。
せっかく公立に入れたのに、ねえ。。。
(しかも、まだ幼稚園の年齢。。。)
イベントや子どもの送り迎えに来ている
保護者を見ても、たしかに前の幼稚園とはちょっと空気が違う。
ホワイトパンツにサングラスの
ブロンドヘアのママたちがけっこういるし、
子どもたちも、Old NavyやGAPなどの
庶民ブランドではなく、
名前も知らないようなブティックブランドの
仕立ての良さそうなチュニックや
おしゃれなブーツを身に付けていたりします。
そういえば、何人かのママと話したとき
「で、この近所にお住まい?」と聞かれたなあ。
ダンナに言わせると
「この近所じゃないってことは、学区外から
人数合わせのために入ってきた子どもって見られるんだろうね」。
要はグループが違うってことね。
比較的庶民的と言われるこのエリアで
こんなしがらみに巻き込まれることになるとは
思ってもいませんでしたが、
どのように関わって行くかは、しばらく様子見としましょう。