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4年生に進級。担任は学校でただ一人の男性教師

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8月14日、新学期が始まった。

これまでは、新学期が始まる前日に
校内の掲示板に新クラスが貼り出され、
それを見るためにわざわざ学校まで出かけていたのだが、
今年は、数日前に学校からハガキが送られてきた。

クラスメートに誰がいるかは当日までわからないが
担任だけは明らかになった。

「やった!Mr. XX だ!」
娘は喜んでいる。

おお、初めての男の先生だ。
もう4年生だから、少しは厳しめの男の先生もいいかも。

そして新学期の初日。

毎年のことだが、子どもたちは
校舎の外に立っている先生たちの中から
自分の担任を探し、その前に並ぶ。
始業のベルがなると
担任を先頭に全員がぞろぞろと校舎の中に入っていく。
教室には生徒以外『進入禁止』だ。

これもいつものことだが、
担任と少しでも話ができるかも、と
期待してついてきた親は
少し肩透かしを食らった気分で学校を後にするのである。

始業式や終業式などセレモニーだらけの日本で育った私も
このあっけなさにまだ慣れないところがある。

帰ってきた娘から聞くと、
・4年生のクラスサイズはこれまでの24人から一気に30人に
・Mr. XX はどうも鳥オタクらしい
・Mr. XX はどうも日本のことが好きらしい
・Mr. XX は、教師になる前は近郊にあるおなじみの博物館や動物園などで
 学芸員をしていた
ということが分かった。

4年生のハイライトは何といっても
学年の終わりごろに予定されている2泊3日の校外学習だ。

ゴールドラッシュ当時の人々の生活や
金鉱探しの実体験が目的だが、
学芸員だったMr. XX と一緒ならより奥の深い体験ができそうだ、
と期待が高まる。

数人のベストフレンドとも同じクラスになれて
娘はとにかくご満悦だ。

後から分かったのだが、
去年までもう一人いた男性教師がいなくなり、
今年はMr. XX が学校中で唯一の男性教師となったらしい。

小学校の教員は圧倒的に女性が多いのが普通ではあるが、
学校でたった一人となると
その男性教師が担任というだけで意味もなく幸運な気がするのは
私だけだろうか。

男性教師が優秀だからとか厳しいから、という意味ではなく、
娘にとって、男性権威者(authority figure)とうまく付き合う術を
学ぶのは早いに越したことはないからだ。

また、母親のような一面も併せ持つ女性教師と比べて
子どもたちの自立心が高まるような指導が中心となるだろう。

夏休みに親離れが始まった娘の自立心が
いっそう高まる一年になりそうだ。

娘の親離れを実感したYMCAサマーキャンプ

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YMCAの泊りがけサマーキャンプの申込は
オンラインで行う。

名前や住所、既往症などの基本情報だけではなく、
今後伸ばしていきたい(子どもの)長所や
改善したい点、どのような点に気をつけて
しつけをしているか、など
かなりパーソナルなことまで聞かれる。

アウトドアで楽しく遊ぶだけだと思っていたから
きちんと個人の性格やニーズに合わせた
対応をしてくれるんだな、と少し感心した。

そうして7月8日、日曜日、
午後3時にダンナがうちから車で約1時間の
キャンプ場 Jones Gulch まで娘を送っていった。

私は都合で行くことができなかったが、
あまり大げさにしなかったのは
本人にとってもかえってよかったかもしれない。

ダンナも
「偶然、クラスメートのXX君もいたし、
すぐに一緒の部屋の女の子たちを見つけて
仲良くなってたから心配なさそうだね」と言う。

それから一週間、キャンプの間は
面会はおろか電話連絡すら禁止されている。
携帯などの電子機器の持ち込みも不可だが
メールを事務所宛に送ることだけは許されている。

前日の夕方までに送れば、翌朝の朝食時に
プリントアウトしたメールが
本人に手渡されることになっている。
ただし、返信はもちろん不可。

こちらからほぼ毎日メールは送ったが、
それ以外はまったくの音信不通で一週間が過ぎた。

私はお迎えにも行けなかったのだが、
後から聞くと、娘はキャンプ場をひととおりダンナに案内し、
どこで何をしたかを得意げに話したという。

アーチェリーで的の中心を射抜くことができたことや
キャンプファイヤーのタレントショーでルームメイトと流行りの歌を歌ったこと、
初めてジップラインにトライしたこと、
コテージに1つしかシャワーがなくルームメイトと日替わりで使ったことなど
私も後から聞かされた。

写真は一枚もなく、
部屋の友達とキャンプリーダーたちからのコメントが書き込まれたバンダナと
全員おそろいのTシャツだけが唯一、参加の証として残っているだけだが、
本人はかなり楽しい時間を過ごしたらしい。
「来年は2週間連続で行く」と、もう心を決めているようだ。

あまりにもスムーズにことが運び、拍子抜けしたぐらいだが、
もしかしたらこれって親離れの始まりだったのかも?

うれしいようなちょっと寂しいような複雑な気持ちだが、
YMCAの泊りがけキャンプは
今後、夏休みの我が家の恒例行事となりそうだ。