クラスメートから『今週のスター』へのお手紙

標準

『今週のスター(Star of the Week)』

娘が幼稚園の頃から毎年行われている
恒例のイベントだ。

週替わりでクラスの誰かが主役となり、
自己紹介や思い出の品などについてのプレゼンテーションを通じて
その子のことをよく知ろう、というものだ。

スターになる1ー2週間前には
自分の絵や写真、コメントなどを散りばめた
ポスターを作る大きな画用紙が配られ、
そのポスターを元にプレゼンや質疑応答を行うというのが基本だが、
学年が進むたびにそのプレゼンの内容は
少しずつグレードアップしている。

先週、娘の順番が回ってきたのだが、
今年はポスターだけでなく
自分が生まれた年から現在までの一年ごとに
その年のハイライトを書いてくるよう言われた。

そして、去年(1年生)ぐらいからは
その週のしめくくりとして
クラスメート全員が書いたスターへのレターを
最終日にもらって帰ってくるようになった。

手紙といっても、ほとんどは
「I like xx, too.」と、
スターの好きな食べ物や遊びに同意したり
自分の好きなものを一方的に書いたものが多い中、
今回、一通だけはっと目を引くものがあった。

You are a really good friend.
When I had the bloody nose you were the one that cared the most.
You are really fun and you are so nice.
You are a really good person.
I really like sitting next to you.
You are a really sweet person.
When I think of you I just laugh.
You are lucky to be you.
You have a lot of friends to play with while I only have two.

(君は僕の良いお友達です。
この間、鼻血を出した時に一番心配してくれたのが君だったね。
君はとても楽しいし優しい人だよね。
そしてとてもいい人です。
僕は君の隣に座れて嬉しいよ。
君はとてもかわいい性格だね。
君のことを考えると笑ってしまうよ。
君は君でいられてラッキーだね。
君は一緒に遊べる友達がたくさんいるよね。
僕は二人だけだけど。)

なんと心のこもった手紙なんだろう。
簡単な言葉ばかりだが
率直でところどころ繊細さものぞく。

遊べる友達が二人しかいない、という箇所は
解釈に困らなくもないが(笑)、
鼻血の事件のことなどはとてもリアルで
娘に気を遣ってうわべだけの言葉を並べたのではないことが
よくわかる。

娘は、「ああ、A君ね。仲良しだよ」と
あまり特別な反応はなかったが、
悪い気はしないようで、少し照れている。

娘がこうやって『優しい人』と言われることは
親としても自分のことのように嬉しかった。

『今週のスター』は
プレゼンテーションのトレーニングとしての
イベントだと思っていたが、
自分を客観的に見たり、友情を深めたり
自分に自信をつけるきっかけにもなるのかもしれない。

A君、ありがとう。

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