今年のハロウィーン、
娘はHotel Transylvania(モンスターホテル)のMavis(メイヴィス)になりたいのだと言う。
Hotel Transylvania のムービーは家族では見たことがないのに
娘はなぜかそのキャラクターはもちろん、
ストーリーもよく知っているようだ。
「そのムービー、どこで見たの?」と聞くと、
「アフタースクールだよ。いつも金曜日はムービーデーでしょ!」
と返ってきた。
そうなのだ。
学童で映画を見せるって私にはあまりイメージできないのだが、
娘のアフタースクールでは
毎週、子ども向けのムービーを見せてくれるのだ。
アフタースクールが『映画でも見せとけ』と手抜きをしているというわけではない。
アメリカではキッズのエンターテイメントにムービーは欠かせないのだ。
家族で映画を観に出かけるというのはポピュラーな週末の過ごし方だし、
映画館に行かなくても、Netflix(このほど日本にも上陸したオンデマンドメディアサービス)などがあれば
家でもムービーナイトがいつでもできる。
お友達の家に行っても、
「xxのムービー見ようよ」と、
テレビの前に座り込んでいることもしょっちゅうだ。
コミュニティセンターや娘のアフタースクールが時々開催する
Kids Night Out(週末の夜、子どもを3〜4時間預かってくれるサービス)でも
親がキッズフリーの時間を楽しんでいる間、
子どもたちはピザディナーとムービーを満喫する、というパターンがほとんどだ。
そんなに子ども向けのムービーってあるの?
と思う方もいるだろうが、
そのセレクションに困ることはまずない。
『Frozen(=アナと雪の女王)』や『Inside out(=インサイド・ヘッド)』などのように
日本でも上映されているムービー以外にも
アメリカだけで上映されている映画はごまんとある。
キッズ向けのものも毎シーズンのように数本はリリースされる。
それに加えて、『スターウォーズ』や『オズの魔法使い』などの
昔からの名作は何世代にも渡って繰り返し見られている。
ハロウィーンやクリスマス、イースターなどのホリデーには
それにまつわるMust see movies(見ておきたい伝統的な映画)も何作かずつあって、
毎年、繰り返し見ることになる。
もう少し大きくなると、子どものお誕生会に
みんなで映画館に行く、というのもポピュラーなプランのようだ。
そんなわけで、ムービーはアメリカンキッズの生活の一部となっているのだ。
きっとうちの娘は、私がこれまでに見た映画の本数より
ずっと大量のムービーを見てしまっているに違いない。
なんといっても、テレビ番組よりもムービーを見ていることの方が圧倒的に多いのだ。
一方、映画にはあまり縁のなかった私などは
「え、この映画、知らないの?」
とダンナや娘に驚かれることもしょっちゅう。
映画の有名なシーンやセリフなどが
日常会話にもよく登場するのだが、
これもいちいち説明してもらうことが多い。
最近は、娘と一緒にキッズムービーを観ることで
アメリカンカルチャーの勉強にもなる、と観念している。
実際、子育てやアメリカの習慣などについて
映画から学ぶことも多い。
さて、今日は土曜日。
どのムービーを見たいと言い出すのかな。。。