月別アーカイブ: 11月 2013

『超お買い得』に長蛇の列 Black Friday

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サンクスギビングの翌日の金曜日は
ブラックフライデーと呼ばれる
ショッピングデー。

正式な祝日ではないものの
サンクスギビングに続く金曜日は
学校や会社もお休み、4連休が普通ですが、
小売業界はお休みどころではありません。

飲んだり食べたり、まったりと過ごした
サンクスギビングの翌日は、
外に出たくてうずうずしている人も多いはず。

そんな人たちをターゲットに、
これから年末にかけてのクリスマス商戦の
幕が切って落とされるのです。

日本のお正月開けの福袋に列ができるように、
特別お買い得となった家電製品などの高額商品を
ゲットするために、お店のオープン前から
行列を作って待つ人々の姿も
ブラックフライデーの風物詩となっています。
(ブラックフライデーの様子はこちら)

ここ数年は、サンクスギビングの当日の夜に
少し早めにセールを開始するデパートや
専門店なども増えてきました。

さらに、オンラインショッピングが
浸透しているアメリカでは、
各オンラインショッピングモールが
『のぞき見!ブラックフライデー』
『前倒し!ブラックフライデー』などと
フライングでセールを始めることも珍しくなくなり、
これからしばらくは
右を見ても左を見てもセール一色です。

そもそもなぜ『ブラック』フライデーかって?

それは、これから始まる年末セールで、
帳簿を『赤字』から『黒字』に転換できるほどの
売上が見込めるから、だそう。

店先に並ぶことはなくても、
『OFF!』の表示が並ぶ
オンラインショッピングモールのメール広告を
片っ端からチェック、
お買い得品を探し求める日々が続きそうです。

Thanksgiving Day

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家族や親戚と、ごちそうを囲んで
お互いに感謝し合うサンクスギビングデー。

うちは、ダンナの実家が東海岸、
私の実家は日本、と、近くに親戚がいないので
3人家族+離婚したてのダンナの友人を招いて
こじんまりとお祝いをすることに。

ダンナは、仕事先のコロラドから
前日の夜に戻って来たのですが、
いつものとおり飛行機の着陸時間にあわせて
家を出ると、
高速の空港出口から渋滞にはまってしまいました。

サンクスギビングの前後数日間は
実家や家族のもとを訪れる人たちで
日本のゴールデンウィークに匹敵する
民族大移動の時期。

「しまった!サンクスギビングの混乱を忘れてた!」

昼間にも同じ間違いをおかしていたにもかかわらず、です。

ターキーなど、料理に使う材料は
それ以前にそろえていたのですが、
肝心のパンプキンパイは直前に買おうと決めていたので
前日の昼間に、おいしいと聞いていたレストランに
パイを求めて立ち寄りました。

すると、、、、。
30台ほど車が止められる広い駐車場はいっぱいで、
入口に順番を待つ車が列を作っています。

10分ほど待って、やっと駐車枠以外のスペースに
無理矢理停めて店に入ると、
あふれんばかりの人が並んでいます。
(レストラン自体は空席だらけ)

「マジで。。。?」

呆然と列を眺めていると、聞きもしないのに
「パンプキンパイを買う人?なら、このずーっと後ろに並ぶのよ」
と、おせっかいなおばさんが教えてくれました。

その言葉で我に返り、
「もともとパンプキンパイなんて大好きなわけじゃないし、
ここに何時間も並んで買うなんてバカげてる」
と、そのまま店を出たのでした。

年末年始の買い出しを想像してみてください。
この時期は、この店だけでなく
どこに行ってもものすごい混雑!

というわけで、パンプキンパイは
当日の朝、オープンしているスーパーで
(もちろん、そこも最後の買い出しで大混雑)
何とか間に合わせることができたのです。
(ただし、パンプキンではなくブラックベリーパイに変更)

料理は、うちでは毎年、ダンナが作ることになっています。
(私のレシピ集にはないものが多いため)

ターキーのローストや
ルータベガ(rutabaga)というカブのような野菜、
クリーミーマッシュポテトなどがダンナの実家の伝統料理。

ターキーは、当たり前ですが鶏肉のような味で、それよりややドライ。
大騒ぎするほどおいしいものでもないのですが(失礼)、
そのせいもあり、これまではほかのお肉で代用してきました。

今年は、あらかじめ塩水を注入し(=brined)、
ローストしてもジューシーだというものを購入し、初挑戦。
それなりにおいしいものができあがりました!

こうして、ダンナが散らかし尽くした台所を
ピカピカに磨き上げながら、
サンクスギビングは暮れていったのです。

Thanksgiving Feast! (TKでのお祝い)

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アメリカでは、11月の第四木曜日(今年は11月28日)は
サンクスギビングデー。

日本語では『感謝祭』といわれますが、
その昔、イギリスから渡って来たピルグリムたちが
数々の苦難を乗り越え
原住民インディアンたちの指導のもとに
トウモロコシなどの食物を栽培し、
その収穫を祝ったのが起源だといわれています。

サンクスギビングには、
ターキーやパンプキンパイなどの
ごちそう(=Feast)を用意して、
家族や親戚が集まって
盛大にお祝いするというのがならわしですが、
学校や幼稚園などでもそのミニバージョンを
行うところがたくさんあります。

娘の通っているTKでも、前日の昨日、
お祝いが行われました。

例にならって、ごちそうは保護者の持ち寄り、
当日の準備や片付けも
すべて保護者のボランティアによるもの。

さすがに、食事ではなく軽いスナック、と
但し書きがついていたので、
パイやクッキー、サンドイッチやチーズ、
フルーツや野菜スティックなどが主でしたが、
持ち寄りにしてはかなりのごちそうが並びました。

このお祝い、5クラスあるKindergarten(1年生の前の学年)が
主催するもので、
娘のTKクラスもその仲間に入れてもらったのだそう。

それより上の学年になると、お祝いするかどうかは
担任にまかされていて、
「3年生のお姉ちゃんは、今年はお祝いがないみたい」
「うちは、去年はなかったけど、今年はやることになったらしいわ」
など、必ずしもお祝いのイベントをやるクラスばかりでもないようです。

職員室がないことは前にも書きましたが、
(参照:〜保護者面談〜 先生は教育のパートナー
学年や学校全体でイベントなどが企画されることは少なく、
いろんなことが個々の担任の責任において
決められ、実行されて行くんだなあ、と改めて感じました。

さて、お祝いですが、
10:30 になると、担任に先導されて
子どもたちが運動場にぞろぞろと出てきました。

全員がそろうと、先生が
「このあと、順番にお祝いのスナックが並んでいる
テーブルに行って、好きな物を取ってもらってください。
そのあとは、長廊下に行って端から順番に座り、
全員がそろうまで待っているように」
と、プロセスを説明。

おいしそうなスナックがずらりと並ぶテーブルに、
インディアンハットや昔のピルグリムたちの衣装に仮装した
子どもたちが数人ずつ先生に促されてやってきます。

各テーブルで待機している保護者が
「サンドイッチにする?パンプキンパイがいい?
クッキーもあるよ」など
子どもたちの希望を聞きながら、
好きな物をお皿に取ってあげるなど
とても微笑ましい光景。

お皿いっぱいのごちそうを持って
長廊下(校舎の端から端まで続く、屋根のある長い通路)に行くと、
そこには、大きな画用紙で作った
何十メートルもの長ーいテーブルクロスが敷かれています。

全員がそこに着席するまでには
ゆうに30分以上かかったと思いますが、
子どもたちは食べ物にも手をつけず、
きちんと待つことができました。
(もちろん、一番年少のTKの子どもたちは
最後にごちそうを取りに行き、
そのあとすぐに食べられるよう配慮されていましたが)

そうして、やっと、
「ごちそうを用意してくれたご両親に感謝しましょう」と、
感謝の言葉を大きな声で叫んだ後、
ごちそうにありつけたのでした。

みんなで給食を食べることすらない
子どもたちにとっては、
こんなに大勢でいっせいにごちそうをいただくなんて
とてもエキサイティングな経験になったはず。

100人以上の子どもたちがテーブル(?)を囲んで
ずらりと並んでいる姿は
まさに『宴(Feast)』そのもの。

明日のサンクスギビングデーに向けて
親たちの気持ちもますます盛り上がったことでしょう。

『割礼と豚肉』の争い

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サンフランシスコ ベイエリアの
日本人ママグループで
最近、盛り上がったのがコレ。

『割礼と豚肉』

割礼って?
そもそも、日本ではそのきちんとした意味すら知らない人も多いのでは?

(ここで微に入り細に入り説明するのもちょっと気が引けるので
定義についてはこちらをご参照ください。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/割礼

割礼は、宗教的な理由から、または現在では慣習的な背景から
実施されていることが多く、驚く事なかれ
アメリカの男性の多くがそれを受けています(のだそうです)。

ある夫婦の間で、
息子さんへの割礼の実施についてと
豚肉を食べさせることをよしとするかどうかについて
妥協点が見いだせないというのです。

実は、うちも、娘が生まれる前に
割礼についてはかなり熱い議論を交わしています。

「男性なら、みんなやってるもの。
やっておかないと大きくなってから
友達にからかわれることになる」と主張するダンナと
「親からもらった体に傷をつけるなんて」と譲らない私とで
議論は平行線。

ダンナは、宗教的な理由ではなく
慣習的な理由からそう主張したのですが
(医学的な理由も加えようとしましたが)、
そういう意味では私の主張も
私の生まれ育った慣習をベースとしたもの。

幸い、生まれてくるのが娘だと分かったので
それ以上の論争にはなりませんでしたが、
息子だったらどうなっていたんだろう、と
考えることもしばしば。

また、ご主人がイスラム教徒やユダヤ教徒の場合、
豚肉を食べない方も多くいます。
寛大なダンナ様だったら、
奥さんだけが食べるならOKってこともあるでしょうが、
子どもが生まれると、
その子どもをどちらに合わせて育てるか、というのは大きな問題です。

(アメリカに来てから気付いたのですが
日本の食事って、豚肉を使うものがとても多いんです。
豚肉が家で食べられなかったら、私のクッキングライフも
相当ストレスフルなものになるはず!)

延々とメールでの応酬が続いたこのテーマ、
最終的には、本人同士で解決しようとすると
どちらかが不本意な結果に終わってしまうことが多いため、
マリッジカウンセラーなどの第三者に入ってもらっては?
ということで落ち着きました。

これもすごくアメリカ的。
善し悪しは別として、
感情論になってしまいがちな問題には
第三者を入れて話し合う、というのです。

結局、どちらが、何を、どうして妥協できないのか、
どこまでなら許せるのか、を
冷静に話し合う場を設けることが最大の目的でしょう。

行き交うメールを読みながら
他人ごとではない気持ちの数日間でした。

雨が降ったら、お弁当はAfter School Programで

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昨日、お弁当は外で食べることを書いたばかりですが
今日は、さっそく朝から雨模様。

『今日のお弁当はどこで食べるのかしら?』
と、娘の帰りを楽しみに(?)一日を過ごしました。

まだ小雨の降り続く夕方、お迎えでの会話。

「今日は、どこでお弁当食べた?
外じゃ食べれなかったでしょ?」
「(After School Programの)
アクティビティルームで食べたよ」
「え?じゃあ、お弁当食べる前に
学校から歩いてきたの?」
「ううん、今日はバンがお迎えに来たよ。
雨が降ったら車で行くんだって」

いつもは、学校でランチの後、お迎えの人と一緒に
子どもの足で約15分はかかると思われる
After School Programの場所まで
みんなで歩いて行くのですが、
今日はランチを待たずに
クラスの後、すぐに大型バンに乗せてもらって移動したようです。

After School Programには
クラスの終わった後、12時からの引き渡し
という条件になっているので、
確かに、ランチはAfter School Programの監視下です。

いつもは、お迎えの人が12時にやって来て、
みんなのランチが終わるのを待って
移動するのですね。

『よかった。雨降りのときのことも
ちゃんと考えられてた』

当たり前のことなのですが、
ほっとしました。