月別アーカイブ: 9月 2013

1ヶ月で新しいAfter School Programへ

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娘の通うTKのある小学校併設の
After school program に
ちょっと懸念があることを書いたばかりですが、
(参照:after-school-program(学童)への注文
その後、事態は急展開。

なんと、10月より
新しいプログラムへ娘を通わせることになりました。

そのプログラムとは、問い合わせをした
学校近くにあるコミュニティセンターが
開設しているプログラム。

Kindergarten から小学生までの子ども向けに午後のみのプログラム、
それ以下の子ども向けにはプリスクールとしての
全日プログラムがあります。

TKはKindergarten の一年目とみなされるようなので
午後のプログラムを当たってみたのですが、
こちらはすごい人気で、補欠に30人以上が待っている状態。

このまま現状の改善を待つしかないのかと思いきや、
そのプリスクールプログラムから連絡があり、
特例として午後のみの受け入れをしてくれるというのです。

さっそく話を聞きに出向いてみると
時限措置のTKについては、情報不足もあり
受け入れ体制を整えることができないままに新学期が始まり、
そのせいか5歳児クラス(TKの年齢)をいっぱいにすることが
できなかったのだそう。

枠を開けておくよりは午後だけでも埋めた方が得策、
というセンター側と、
少々コストが上がっても
年齢にあったケアをしてくれ(お昼寝もあり)、
同い年ぐらいの子どもたちと心おきなく遊べる
プログラムに娘を移したい、という私たちの
思惑がみごとに一致!

思い立ったら吉日、
娘をこちらの施設に移す方向で手続きを始めました。

後で知ったのですが、
娘の通うこの小学校のエリアは、
市や州などとも一線を画した
自治組織となっていて、
住民(住民約15,000人)が支払う特別税によって
運営されています。

このセンターもその組織下にあり、
本来はそのエリアの住民の福利厚生施設として
作られたもの。
よって居住者と非居住者で優先権も利用料も異なります。

どうもこの小学校に通う居住者の子どもたちの
ほとんどは、徒歩圏内にある
このセンターのプログラムに通っていて、
こちらに入れなかった子どもや学区外の子どもたちが
小学校の敷地内にあるAfter School Program(学童)に
通っているようなのです。

うちは非居住者ということもあり
今回、プリスクールプログラムにもぐりこめたのは
ラッキーとしか言いようがありません。

プリスクールは去年、開設したばかりらしく、
教室もおもちゃもピカピカ。
遊具や遊び場も年齢別に設置されています。

さらにうれしいのは、
センターが主催している水泳やサッカーなどの習いごとに
参加できること。

学童での時間を有効に過ごさせたい、というのは
日本の親の願いでもあるようですが、
送り迎えの手間もなく、
平日の午後に習いごとができるというのは
この上ないメリットです。

期せずして、1ヶ月を終えたところで
また新しい環境に娘を置くことになりましたが、
保護者懇談会の際にここに預けられたことを覚えていた娘は
「そっちのほうがいい!」とうれしそう。

こんな展開になるとは予想もしていませんでしたが、
前向きに仕切り直しです!

ESL(English as a Second Language)の子どもたち

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今日は、父兄ボランティアの2週目。

コンピュータラボの時間は
マウスを使って塗り絵をしました。

先週から気付いていたのですが、
クラスにはヒスパニックの子どもたちが
全体の1/3ほどいて、
私に質問したり話しかけてくるのも
スペイン語交じり。

英語を聞いて理解はしているようですが
アウトプットがまだ追いつかない様子。

カリフォルニアにはこのような
英語を母国語としない子どもたちが25%近くもいて、
(うち80%以上はヒスパニック)
その子どもたちへの教育については
議論が後を絶ちません。

英語が理解できないと
友達もできず、授業についていけなくなり、
ドロップアウトなどの原因になることも多く、
特に小さいうちの英語習得は必須なのです。

娘のクラスでは、お昼に通常の授業が終わった後、
毎日、45分間の特別英語クラスがあり
家庭で英語を話さない子どもたちの参加は必須。

その子どもたちの親も
英語を理解しないことが多いため、
学校からの配布物などはすべて
英語とスペイン語の二カ国語。
スペイン語への翻訳専門の父兄ボランティアは
大忙しです。

残念ながら、
ESLの子どもたち(と呼ばれます)の多い学校は
テストスコアの平均(API)が低くなる傾向があり
(参照:通学tkのお知らせが届く-そして転校届けの提出!
それを敬遠する親も少なくないのが実情です。

一生懸命に
「ここは何色に塗ればいいの?」
「うまく絵の具の色が変えられない」などと
助けを求めてくる子どもたちを見ていると、
サバイバルしてほしいな、とエールを送りたくなります。

かつ、これから1年の間に、
どんな成長が見られるのか楽しみでもあります。
(自分の子どもではありませんが。。。)

After School Program(学童)への注文

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新しい幼稚園(TK)には総じて満足の
ダンナと私ですが、
ひとつだけ気になっていることがありました。

夕方、帰ってくる娘はいつもヘトヘトで、
車の中で寝てしまうこともよくあり、
そうでない日は、寝るまでの間、
ご機嫌斜めなことが多くなりました。

昼の12時にTKのクラスが終わった後は
5年生まで一緒のAfter School Program(学童のようなもの) で
少し年上の子どもたちと遊んで帰ってきます。

もともとが小学生向けのプログラムなので
お昼寝の時間がきちんと確保されておらず
これまで1−2時間のお昼寝をしていた娘にとっては
かなりハードスケジュールのようなのです。

もうすぐ5歳なのでそろそろお昼寝は卒業ですが、
新しい環境で、しかもこれまでより朝早く登園することもあり
急なお昼寝カットはちょっとつらかったかな。。。

さっそく、朝、娘を送っていったダンナが
After School Program の責任者に相談。

「確かに、2時に小学生が加わるまでの2時間の間で
お昼寝の時間を作れないことはないんですが
お弁当を食べたり自由遊びをさせているうちに
ゆっくり休めるタイミングを失ってしまって。。。
全員がマットを敷いて昼寝できる環境ではないこともあり
今は20分ぐらいの休息時間(Resting Time)がせいぜいです。
今後、気をつけてはみますが。。。」

こののらりくらりとした対応には
ダンナも私もかなり不満。

TKの子どもたちの受け入れは今年が初めて、
しかも現在、娘を含めて2人しか在籍していないこともあり、
その子たちへの対応が後手に回っていることは明らか。

TKおよびKindergarten 専用の遊具エリア
(フェンスで区切られている)も午前中で閉鎖され、
(参照:え?この幼稚園に2年間通わせるつもりが。。。?
午後は小学生向けの運動場を使っているようですが
安全性の問題から遊具の使用は小学生以上限定、
それ以下の娘たちは、その辺を走り回って遊んでいるだけらしいのです。
(「でも、かごいっぱいのおもちゃを出してくれるから大丈夫だよ」と
娘は言いますが。。)

そうやって、ひとつ不満な点が見つかると
ほかにもあれこれ気になるのが人間の常。

教育的指導がほとんどない時間割や
お迎えにいった際、責任者がいつも
パソコンの前に座っているだけで
あまりアクティブに見えない点なども
目につくようになってきました。

このままお昼寝の環境が確保されないようなら、
迎えにいくのを早めるなど
何か手を打った方がいいかもしれません。

公設公営、敷地内のAfter School Program に
入れたことで安心していましたが、
学校のそばにあるコミュニティセンターでやっている
After School Program の様子もうかがってみようと
コンタクトを取りました。

新しい環境になったばかり、
またAfter School Program を変えるのは本望ではないので
少し様子を見ながら
娘にとって一番よい方法を考えてみることにします。

父兄ボランティア一日目

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毎週水曜日の朝の1時間、
父兄ボランティアとして
クラスのアシスタントを務めることになりました。

アシスタントの仕事?

最初に先生から簡単に説明がありましたが
要はなんでもあり。

子供たちが使った教材やおもちゃを片付けたり
丸くなった鉛筆やクレヨンを削ったり
テーブルを拭いたり、という補佐的な仕事はもちろん、
子供たちと遊んだりレッスンに積極的に関わってもいいし、
思いつくことがあれば何でもいいのだそうです。

「とはいっても先生がいるのに、私がどこまで深入りしてもいいものか」などと
考えていたら、ある女の子が「本を読んで」と声をかけてきました。

本を読み終わると「トイレに行きたい」と言います。
そこで、「ほかにもトイレに行きたい人?」と声をかけたら
4人(プラス行きたくもないのにうちの娘)の女の子がついて来ました。

トイレから出てきた彼女たちに
「トイレ流した?」「手を洗った?」「ちゃんと乾かそうね」と
確認し、教室まで連れて帰ります。

自由遊びのあとは、図書館&コンピュータラボ。
ラボにはデスクトップPCが30台ほど並んでいて、
子供たち一人に一台行き渡るようになっています
(カリフォルニアの小学校のクラスは最大で生徒が24人)。
これをこんなに小さい頃から使えるなんて!

今日はマウスの使い方のレクチャーを受けた後、
各自、オンライン学習サイトで好きに遊んでよいということに。

半数以上の子供は、家でもPCを触ったことがあるのか
当たり前のように画面上のアイコンをクリックして
Snowman やHalloween のコンテンツで遊んでいます。

その中に、どうしても中指に力が入り
右クリックを繰り返してしまう女の子が一人、
クリックしたいところにマウスを当てるのが苦手な男の子が一人。
アシスタントの私は、その子たちの
専属インストラクターとなってしまいました。

何となく、関わり方が分かってきた!

図書館では、読み聞かせのあと本の借り方の実習。
昔と違って図書カードなどはなく
POSでスキャンするだけだから簡単ですが、
子供たちは誇らしげにそれぞれ本を一冊かかえて
並んで教室に戻りました。

私だけでなく、日代わりで父兄が誰かしら
アシスタントを務めているのですが
子供たちにとっては、先生が二人いるようなものでしょう。

自分の子供が、普段、どんな環境で
何を学んでいるのかを現場で見ることができるという意味で
父兄にとってもこの上ない経験となるクラスボランティア。

実は、子供にとってもよい影響を与えるという記事を
読んだことがあります。
『パパやママが自分の学校(や幼稚園)に頻繁に顔を出すということは
学校(や幼稚園)って、とても大事なことに違いない。
だったら自分も真剣に取り組まなくては』と、
自然に考えるようになるのだそうです。

でも、それよりも、子供たちに頼られ、
喜んでもらえるって単純に気持ちいい、と思えた1.5時間でした。

この先生なら安心してまかせられそう

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保護者懇談会(Back to school night)で渡された
プリントには、ほかにもこんなことが書かれていました。

Show and tell:
人前で話をするスキルをつけるための
Show and tell は今年も健在。
(参照:Show and Tell – プレゼンの練習は幼稚園から始まる
『毎週水曜日だけは、発表に使うためのおもちゃなどを
持ってきてもよろしい』。

スナック(おやつ):
朝のおやつタイムは、授業時間中も少し使って
テーブルマナーを学ぶ機会となるようです。
そこで、毎日各自でおやつを持ってくるのでなく
各家庭が2週間ずつ交代で、
クラス全体に配るだけのスナックを持ってくるよう
言われました。
大皿から取り分けたり、順番にお皿を回していく
などの練習をするので、個別包装されたお菓子などはNG。
リンゴのスライスやクラッカーなどを
ジップロックの袋に入れて持ってくるように、と。
スナックタイムまで学びにしてしまうとはおもしろい!

保護者ボランティア:
イベントの際のヘルプやフィールドトリップの付き添い、
車の提供などはもちろん、
日々の授業のアシスタントとしての
『クラスボランティア』も保護者の役目。
月〜金の8時から12時までを1時間ごとのスロットに区切り
保護者の協力が求められていました。
教室から少し離れた別棟にあるトイレまでは
『Bathroom buddy(トイレ友達)制度』といって
誰かを必ず指名して二人一緒に行くらしいのですが
(迷子になったり誘拐されたりしないため)
きっとそのお手伝いなどもするのでしょう。
経験のない私には少し違和感がありますが
まずは、お手伝いすることにしてみます。

誕生会:
Kindergarten への進級基準の誕生日が
徐々に前倒しになっていることから
移行期間措置として設置されたTK。
(参照:え?この幼稚園に2年間通わせるつもりが。。。?
クラスの子どもたちは全員10月または11月生まれです。
前の幼稚園でもそうだったように
差し入れなどを持ち込んでクラスでお祝いをするのは
よくあることのようですが、
今年ばかりは先生から自粛願いが。。。
(でないと、10-11月は毎日が誕生会ってことに!)
そのかわり、本人の好きな本やクレヨン、粘土などの教材を
クラスに寄付する、というお祝いの仕方もあると
さりげないお願いがありました。
配布資料の最後のページには『Wish list(欲しいものリスト)』付き。
確かに、みんなでカップケーキなどを食べておしまいの誕生会よりは
クラスに貢献できる賢いお祝いの仕方かも?!

しつけの方針:
『罰を科すのではなく正しい行動を促し、
かつ、自分のしたことの結果をきちんと受け止める』
というのがしつけの方針。
例えば、本を取り合って破いてしまったら
自分たちで本を修理し、ものの大切さを理解させる、などです。
家では、つい「xxxしないとxxxあげないよ」などと
脅しのセリフを言ってしまいがちな自分をちょっと反省。

娘のTKでの毎日のなぞが解けただけでなく
安心と期待いっぱいの気持ちで懇談会を終えたのでした。