月別アーカイブ: 12月 2018

乗客乗員6000人!豪華客船の舞台裏

標準

(諸事情により投稿がかなり遅れてしまいましたが
 年末の数日間にできるだけキャッチアップします!)

<6月22日>
船に乗り込んでウェルカム・シャンペンを飲み干すと
私たちはさっそく船内の探検に出かけた。

船内は15階まであり、
2-3階は吹き抜けの巨大なメインダイニングルームやシアター、
4階は免税店やスペシャルティ・レストランなどの社交場となっている。

5〜11階までが客室で、
12階にはスポーツジムやスパ、室内プールのあるリゾートデッキ、
(不吉な数字のため13階は存在しない)
14階にはアウトドアプールやテラスカフェ、サンデッキ、
15階には小さなバスケットボールコートや人工芝のエリアなどがある
スパ&フィットネスエリアがある。
最上階の巨大スクリーンでは
ちょうどワールドカップ・サッカーが放映されていた。

まさに動く高級ホテル。


私たちの客室は6階と7階に離れてしまったが
両親たちはどうもシニア向けバリアフリーの客室を
割り当てられたようで、
ベッド周りやバスルームも車椅子で移動できるよう
スペースに余裕をもった作りとなっていた。
奮発してどちらもバルコニー付きの部屋にしたのだが
結果、広めのこちらの部屋に
家族が頻繁に集うことになった。

客室にあったエンタメのスケジュール表を見ると
出航後すぐに、メインダイニングの
キッチン見学ツアーがあった。
さっそくみんなで参加することにした。

ダイニングルームには数百名のゲストが
集まっていただろうか。
チーフシェフとレストラン・オペレーション・
ディレクターの2人がマイクを持って登場、
豪華客船のレストラン・オペレーションについて
プレゼンテーションを始めた。

プレゼンテーションといっても
つまらないセールスピッチではなく、
エンターテイメント精神たっぷりの
漫才のかけあいのよう
(もちろん英語なので、何が面白いのか
 両親に時々通訳しなくてはならないのだが)。

8日間で使用する12,000個の卵は、船上で飼われているニワトリから
毎日収穫されるのだとか
魚介類は同乗している漁師が捕獲するのだ、といった冗談混じりに
乗員3000人、乗客3000人、あわせて6000人のお腹を満たすための
オペレーションの秘密を公開してくれた。

ゴミは途中の寄港地で捨てることが許されていないので
船上で圧縮&焼却、その熱でシャワーの水を温めていること、
ほぼ一日中オープンしているカフェテリアでは
世界各国の名物料理が日替わりで提供され、
メインダイニングのメニューも毎日変えて
ゲストや従業員が飽きないように工夫しているというのには驚いた。

寄港地の観光客向けレストランよりも
ずっと新鮮で美味しいアラスカ・サーモンが
メインダイニングで食べられるということも分かり、
食への期待も一気に膨らむ。

とにかく船客をもてなすための仕掛けが盛りだくさん、
クルー達もそれぞれの持ち場に誇りを持って
楽しみながら仕事をしている雰囲気が伝わってくる。

出航後数時間で、私たちはすっかりセレブリティ・クルーズの
魅力のとりこになっていた。

続く