いよいよ、公立TK (Transitional Kindergarten )の
オリエンテーションの日です。
ダンナも参加すると言うので、ランチタイムのあと
一緒に娘をピックアップして3人ででかけました。
娘は「大きな子の行く幼稚園なんて行きたくない!
今の幼稚園がいい」と言い張っています。
「どっちがいいか、一緒に見てみようね。
新しい先生にもお友達にも会えるんだよ」
となだめながら現地へ。
通っている幼稚園とは逆の、山あいの方向へ高速で20分ほど。
時間的には今の1.5倍ぐらいかかりそうです。
公立の小学校はどこもそうですが、
クリーム色に濃い緑の屋根の平屋の建物がいくつも立ち並ぶ
レトロ感だだよう校舎。
お世辞にもきれいな建物とはいえません。
ただ、アートに力を入れている小学校だけあって、
廊下や建物の内外のあらゆるところに作品が飾ってあります。
「校長のxxです」と参加者の前に出てきたのは
30代後半と思われるショートカット、ビジネススーツのさっそうとした女性。
時代遅れのワンピースを着た、50-60代ぐらいの
小太りおばさんを想定していた私は少しびっくり。
ビジネスミーティングのようにてきぱきと仕切る
校長にはとても好感が持てました。
「子供たちは、担任がクラスルームへ連れて行きますので
保護者だけ残ってください」。
担任らしき人が迎えに来ると、娘はスキップして
新しいお友達と一緒に行ってしまいました。
そのあと、校長がルールや持ち物の話をしたあと質疑応答。
かなり幼稚園との差が明らかになってきました。
– 授業は8時から。8時までに校舎に入っていないと遅刻扱い
– 送り迎えの際、保護者は門の中に入らないこと
(お別れのハグやキスは門外で手短に)
– プリントをはさむフォルダーが入る大きなサイズのバックパックを用意すること
– 午前10時から20分の休憩時間。その間に食べるおやつは各自持参
(幼稚園では出してくれます)
– 授業は12時で終わるが、12時から英語の特別クラス
(ネイティブでない子供のため)があるので、お迎えのときに
担任との会話はできない。
相談や連絡はメールか電話、事前のアポイントメントを取ること
校長をはじめ、担任の先生もとてもプロフェッショナルで
子供を安心して預けられることに疑問はありませんが、
一言で言えば、ここは幼稚園の延長ではなく
小学校の始まり、というのを強く感じました。
今のように、送迎の際に先生と保護者が会話したり、
違うクラスの子供も先生も皆顔見知りになって
”ファミリー” という言葉がぴったりの
アットホームな雰囲気はあまり感じられません。
運動場も、Blacktop と呼ばれるアスファルトと似た
材質のものでできていて、
白線で区切られたTK とKindergarten 用のエリアにも
砂場などはなく、すべり台がひとつあるだけ。
生活の環境が毎年のように変わることが
娘にとってどう影響するかも大事なポイントですが、
”もう小学校に上がらせたい” か
”まだ幼稚園生でいさせたい” かという
親の感情的な要素も決断を大きく左右しそうです。
「大きい子の行く幼稚園も楽しかった。
どっちにも行きたい」と、親の悩みをよそに本人はとても前向き。
ついこの間まで赤ちゃんだった娘。
何も急いで成長させなくても、
もう少し今のままの時間を共有したいという気持ちが
急に沸いてきました。
どちらかというと公立進級派だった私ですが
少し待ったがかかったかも。。。