月別アーカイブ: 1月 2016

いちねんせいの英語の宿題

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日本の一年生なら今頃、
曜日や人の体の部分に関する漢字などを
習っている頃だろうか?

アメリカの一年生の国語(=英語)では
毎週10個ずつ、英単語を覚えさせるための宿題が出ているが
これが日本で英語を習った私たちには
ちょっと想像がつかない内容なのでご紹介しよう。

まず、その10個ずつの単語は、
意味ごとにグループになっているわけでも
教科書のストーリーなどに使われているものを
抜粋しているわけでもない。

発音に共通性があるものごとにまとめられている。

発音は、プリスクールの頃からフォニックス方式で
学んできているが、
去年のKindergarten までに
個別のアルファベット文字の発音を習い終え、
今年は母音の例外発音や組み合わせのパターンについて学習している。

例えば、今週は『oo』のパターン。
ご存知のように、『o』が単独で使われる時と発音が異なる。
同じ発音をするものが10個並んでいる。
『cool』『tooth』『school』『choose』『goose』などである。

これらを月〜木曜の毎日(金曜日は宿題がない)、
遊び心の効いたテーマ(指示)の中から
自分で一つずつやり方を選んで練習するのである。

遊び心の効いたテーマとはこんな感じだ。

ー課題の10個の単語を答にして、身近な大人とジェスチャーゲームをしなさい。
 (『school』とか『choose』とかをジェスチャーで表現し、相手に当ててもらう)
ー課題の10個の単語について、それぞれを絵で説明しなさい。
ー課題の10個の単語を書き出したら、
 それと同じ発音ルールが用いられている単語を追加で10個、書きなさい。
ー課題の10個の単語の中から2つずつ使って文章を5つ作成しなさい。
ー雑誌や広告などから文字を切り取って課題の10個の単語を完成させなさい。

などなど。
暗記するのにどれだけこの遊び心が役に立つのかは分からないが、
少なくとも娘は毎日、楽しそうにテーマを選んでせっせと作業をしている。

娘がお気に入りのテーマは
『コンピュータを使って、課題の10個の単語をそれぞれ異なるフォントでタイプし
プリントしなさい』というものだ。

もちろん、一年生にはこのテーマ自体を読み解くほどの単語力も
読解力もないので、あくまでも大人(=親)のサポートが前提なのだが。

面白いのは、これはあくまで綴り(spelling)と発音(pronunciation)を
覚えるのが目的で、その単語の意味については触れていないことだ。

というよりも、意味については既に知っているというのが前提なのだろう。

『scoot』とか『stool』などは、日本の学校ではまず教えないので
私たちにとっては比較的馴染みの薄い単語だが、
『scoot』は『素早く動く』という意味で
「ちょっとどいて」などというときによく使うし、
『stool』は『背もたれや手すりのない椅子』なので
学校などでも見かけるはずである。

先週は『ea』のパターンで
『teach』『peach』『please』などをやっていた。

当たり前だが日本式の教え方とは大きく異なり、
これがネイティブの英語の習い方なんだなあ、と
毎日、一年生の英語の宿題を感慨深く眺めている。

うちにペットの『ベタ』がやってきた

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『ベタ(Betta)』と聞いてすぐピンとくる人は
それほど多くはないだろう。
私もペットショップで見たのが初めてだった。

クリスマスに子犬を欲しがっていた娘だが、
動物嫌い(ごめん!)の私には
これだけは買ってあげることができなかった。

旅行に行く時など長期に家をあけるときの
世話を考えるのも面倒だし、
ダンナもペットについてはあまり前向きではなかった。

なのに、だ。

日曜日の夜、夕食を何にしようかと話していると
急にダンナが
「じゃあ、ペットショップに行ったあと
何かテイクアウトしよう」
と言い出した。

「何でペットショップなの?」

「天気が悪くて一日中家にいたから
気晴らしにペットショップでも見に連れて行こうかと思って」

見るだけなら、と私も深く考えずに行くことにしたのだが
これがそもそもの間違いだった。

娘は、もう家族でペットのお買い物に行く気になっている。

なぜか犬はいなかったが、お店で猫や小鳥、ハムスターや爬虫類などを見て
娘は大喜び。動物園に連れて行くよりよっぽど楽しそうだ。

30分以上も遊んでいただろうか。
気がつくとダンナがいない。

よく見ると、魚の水槽を物色している。

「ベタならそんなに手もかからないし、色もきれいだし
水槽も小さいので大丈夫だからベタにしよう」

え、買うんだ。

それを聞いた娘はすっかりその気になって
どの色のベタにしようか物色している。

じゃあ、クリスマスのプレゼントはお魚にすればよかったじゃん。
なんで今日なの?

そんな私の気持ちをよそに、ダンナと娘は
水槽やその中に入れる作りものの石や海藻をカゴに入れ、
最後の魚選びにかかっている。

ベタは、タイが原産の淡水に住む熱帯魚で
水質にもあまり敏感でなく
飼育が簡単な割に、色や形がきれいなので
けっこう人気のある魚らしい。

特にオスは背ビレも尾ビレも長く大きくエレガントで
蛍光ブルーと赤が微妙に入り混じった鮮やかな色をしているが、
個体によってその混ざり具合が異なり
選ぶ楽しみもある。

ショップの中には、ベタだけ金魚や他の熱帯魚から独立したコーナーが
作られているほどだ。

ちょっと紫がかったようにも見えるベタのオス(写真の左側)と
ヒレも短く白っぽい色で、オスよりは地味なメス(写真の右側)の二匹を選んだ。
それぞれ$4.79なり。
この値段も人気の秘密なのだろう。

こうして、全く無計画だったにもかかわらず
うちに初めてのペットがやってきた。

「世話が楽だから」と言っていた割には、
メスがオスを怖がって餌を食べないからといって
メスのために水槽をもう一つ買ってきたり、
小さなコップみたいなケースに入れられてペットショップにいた間に
オスのヒレが傷ついたみだいだからといって
水槽の水に混ぜる薬を買ってきたり、
それからというもの、ダンナはすっかりベタにべったり。

「私が餌をあげるって約束したのに、なんであげちゃったの!」
と、娘にも怒られる始末。

よくよく聞くと、ダンナは子どもの頃ベタを何匹も飼っていたらしく
その思い出へのノスタルジアもあるのだろう。

一人っ子の娘によい遊び相手ができたと思っていたが、
そのうちきっとダンナ専用のペットになってしまう予感がするのは
私だけだろうか。。。。

宿泊施設だけじゃないYMCA、ファミリーでジムに入会

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ダンナが重い腰を上げてやっとジムに入会することにした。

プールがあることが前提というので
施設が限られてしまうのだが、
ちょうどうちから徒歩でも5分のところに
YMCAという理想的な施設があった。

YMCAとは”Young Men’s Christian Association” の略で
もともとは宗教的な団体だったのはご存知の通りだが、
時代も変わり、現在は
“For youth development, for healthy living, for social responsibility” と
地域に根ざした健康的な生活への貢献が
ミッションとなっている。

学生の頃、海外旅行をした時、
YMCAの安いホテルに泊まったことがあるのを覚えているが、
アメリカに住むようになってからは
地域住民のためのスポーツや託児・学童施設というイメージの方がずっと強くなった。

メンバーシップシステムが何ともよくできている。

大人個人のメンバーシップだけでなく
子供の個人メンバーシップ、
大人二人&子供(人数無制限)のファミリーメンバーシップ、
なんと大人一人&子供(人数無制限)のファミリーメンバーシップまである。

私がすでに別のジムに入っているため、
ダンナは大人一人と子供のファミリーメンバーになった。

さらにプログラムもよく考えられている。

夕方の時間帯にはプールや体育館が開放されるのはもちろん
ファミリーヨガやファミリーズンパなどのクラスがあり、
仕事から帰った親と子供が食事の前後に健康的にファミリータイムを過ごせる。

入会してからというもの
娘は夕方、学校から帰るや否や「Yに行こう!」と言い、
毎日のようにズンバやヨガ、水泳にダンナと二人で通っている。

「けっこうたくさんのお父さんが子連れでズンバに来ていたけど、
みんな動きがぎこちなくて笑っちゃったよ」と、ダンナ。

いつこの熱が覚めるかわからないが
じっとしているのが苦手な娘と圧倒的に運動不足のダンナにとっては
いい日課となっているようだ。

ヨガやピラティスなどのグループレッスン専門の私だが、
今通っているジムに負けず劣らずプログラムも充実しているようだし
何といっても家から近いのがいい。

ジムを退会してYMCAの大人二人&子供のファミリーメンバーに
アッップグレードするのもアリかと
真剣に考えているところである。

3家族で迎えたレイクタホでのスキー三昧のお正月

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クリスマス・年末年始はダンナの家族を訪ねて
東海岸へ旅行するのがお決まりとなっていたが、
今年は事情により旅行が取りやめになった。

そこへ、普段から家族ぐるみで仲良くしている
Aちゃんのママから提案があった。

「うちの近所の人がレイクタホにキャビンを持っていて
年末年始が空いてるっていうんだけど一緒に行かない?」

今年は去年とうってかわってレイクタホ
(サンフランシスコエリアから車で3-4時間のカリフォルニアとネバダ州にまたがる巨大リゾートエリア)では
雪がたくさん降っているらしい。
いつもは料金の安い春スキーに行くのだが
今年は家族旅行の代わりに贅沢スキーでもいいか。

寝室が4つ、バスルームが3つもある豪華キャビンで
年末年始の料金は一泊$800!

娘とは違う学校に通うAちゃんの
クラスメートの家族も一緒に参加することになり
お正月はそこで迎えることになった。

レイクタホと書いたが、キャビンの所在地は
正確にはタホドナー(Tahoe Donner)という
レイクタホに隣接したこじんまりとしたリゾート地。

娘が3歳の頃にも一度行っているのだが、
レイクタホにあるNorthstar やHeavenly などのリゾートに比べて
リフト、スキーレンタルやレッスンなど全てが半額以下だし
それほど混んでいないのが魅力的だった。

その代わり、リフトも2台しかないし、滑走コースの数もしれている。
スキー上級者にはかなり物足りないスキー場であることは間違いないのだが、
所詮子供連れ。

親がスキーの腕前を磨くために行くのではなく
子どもと一緒に楽しめることが第一なのだから
家族スキーならしばらくはここで十分だと思っている
(ダンナと私も結婚する前はHeavenly に行ったものだ)。

ちなみに、ダンナ集だけはさすがにそれでは物足りず、
子どもやママたちをタホドナーに残して
初日だけレイクタホの高級リゾートNorthstar へ遠征に出かけていた。

滞在中は大雪も降らずまずまずの天気で
3泊4日のうち2日間は思い切りスキーを楽しんだ。
子どもたちは1.5日間、スキースクールに入れたのだが、
あっという間にリフトにも乗れるようになり
3日目の午後は親子で一緒に何度か斜面を滑り降りることもできた。

2年ぶりのスキーも楽しかったが
グループでの豪華キャビン生活も家族旅行とは一味違った魅力がある。

当然自炊になるのだが、3家族いれば
『自分だけが働く人』という感覚ではなく
料理も後片付けもみんなでワイワイ楽しみながらできる。

3家族がそれぞれ一晩ずつ料理(材料調達も含む)を担当することに決めておいたのも
よかった。
毎晩、「今日のご飯どうする?」と悩むこともないし
「結局、私ばかりが台所仕事をさせられた」と不公平になることもない。

ルーマニア出身のAちゃんのママは
大晦日の夜に食べるというサーモンのオーブン料理を作ってくれたし、
うちはリクエストされたすき焼き(料理とはいえないぐらい簡単なのだが)、
夫婦そろってお医者さんというベトナム人のもう一家族は
家からスパゲティミートソースを前日にたっぷり作って持って来ていた。

さらに、お友達がいれば、子どもたちだけで遊んでくれるので
彼女たちに振り回されて
自分たちの楽しみは二の次、なんて事態にもなりにくい
(子連れの場合、このメリットはかなり大きい)。

子どもたちを寝かせた後には、
ワインを傾けながら大人たちだけのゲームナイトを楽しんだ。

ほかの家族と泊りがけの旅行はこれが初めてだったが、
これからはバケーションの選択肢の一つとなりそうだ。

年明けはクリスマスプレゼントの返品交換で始まる

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今日は1月7日。
アメリカはお正月をじっくり祝うという習慣がなく、
普通だったら元旦の翌日、1月2日から
仕事や学校が始まる。

今年はカレンダーが良かったおかげで
娘の学校も4日から始まった。

さて、年が明けてまず最初にしなくてはいけないことは
クリスマスの後片付けである。
ツリーや飾り付けをしまうのはもちろんだが、
今年は返品しなくてはならないクリスマスプレゼントが
いくつかある。

ご存知のとおり、アメリカでは
クリスマスのプレゼントはサンタからだけではなく
家族や親戚中から、さらにお友達などからももらうのが普通で
子どもたちは片っ端からラッピングを開けながら
嬉しさに狂喜する。

うちは日本側の親戚にその習慣がないので
他の家族に比べるとプレゼントも半分ぐらいだと思うが
それでもクリスマスの前になると
あちこちから相当な数のプレゼントが送られてくる。

困ったのは、別々の人から同じ(ような)ものが送られてくることだ。

今年は、立派なケースに入ったクレヨンや絵の具、色鉛筆の
アートセットが3つも届いた。

確かに、うちの子はお絵かきが好き、、、とは前から言っていたけど
3つももらってもねえ。
実は去年も一つもらっているので、合計4つにもなる(写真)。

普段は、いただきものには文句を言わず
何でもありがたく使わせていただくようにしているのだが、
さすがに4つのアートセットは使い切れないだろう。

とりあえず、2つをもらわなかったことにして
娘には内緒でクリスマスプレゼントの中から抜いておいた。

本もポピュラーなプレゼントの一つだが、
今回はこれも重なってしまった。

大きくなるまでに子どもが読む人気の本は
年齢ごとにある程度決まっているからだろう。

絵本から卒業する小学校低学年がはじめて読む
ある『チャプターブック』のシリーズをいただいたのだが
私たちがプレゼント用に買っておいたものと重なってしまった。

ちなみに『チャプターブック』とはその名の通り、
ストーリーがいくつかのチャプター(章)に分かれているスタイルのものだが、
絵の数も少なく、絵本に比べて文章量が圧倒的に増える。

同じ本が2冊ずつあってもねえ。
これもプレゼントから外して返品とするか。

ちなみに、アメリカ人は一般的に返品がお好き。
使ってみて気に入らなかったら返せばいいや、
という感覚で買い物をする。

上級者(?)になると
パーティや仕事の面接用の服を買って
値札を取らずに着用して返品、なんてことも平気でしている。
何ヶ月も使った電気製品などでもだ。

誕生日などのプレゼントには
『ギフトレシート』なるものを同封しておくのが普通で、
このレシート(金額が書かれていない明細)を持っていけば
その価格相当のものと交換してもらえるのだ。

だからというわけではないが、私も
いただいたものを返品するのは申し訳ないなど躊躇せずに
必要なものと交換する方が実用的と割り切るようにした。

そんなわけで、クリスマスが終わっても
ちまたのショップはしばらく大忙し。

やっぱりここでもアメリカの大量消費カルチャーは健在だ。