小学校が主催の年に一度のミュージカル、
今年の演目は
『Aladdin Jr.(アラジンと魔法のランプ)』。
昨年の『美女と野獣』で
ミュージカルデビューをした娘だが、
相変わらず、ソロのセリフや歌のある役は嫌だと言って
オーディションなしのベリーダンサーの役をもらった。
年明けから週三回の放課後の練習が始まったが、
一ヶ月も経たないうちにもうすべての音楽と歌詞を
覚えてしまっている。
自分のパートだけではなくストーリー全体のである。
子どもの記憶力の良さには改めて驚かされる。
娘が毎日のように家でも歌いまくるので
私も気がつくとその歌を口ずさむようになったほどだ。
本番直前の一週間は
毎日、6ー7時ごろまで会場(学区内の中学校の体育館)でリハーサル。
ビーズがジャラジャラついた
アラビアンな衣装も配られた。
金曜夜・土・日の3日間の舞台の日には
保護者もボランティアとしてお手伝いをすることが求められる。
売店で売るドリンクやスナック菓子の寄付、
売店の売り子、チケットセールス、楽屋や舞台裏での進行係、
最終日に行われるキャストパーティ(打ち上げ)の準備などだ。
私もボトル水6ダースの寄付と進行係の手伝いをした。
本番を迎えて興奮している子どもたちを落ち着かせ、
衣装や小物を確認して舞台に送り出す進行係は意外と大変。
(会場に座ってミュージカルを観ることができないということにも後で気づいた。。。)
女の子同士のケンカを仲裁したり
小物をどこかに置き忘れてそのまま送り出さざるを得なかったり
舞台裏ならではのドラマやハプニングもあった。
観客席に座ってパフォーマンスを観れた日もあるが、
投げられたパンをアラジンが受け取り損ねて舞台の下に落としてしまったり、
娘も、隣のダンサーと衣装のビーズがこんがらがってほどけなくなってしまったり、
やっぱりハラハラさせられた。
それでも、「何があっても歌い続けること」と
言い聞かせられていた子どもたちは
動揺をうまく隠して見事に役になりきっていた。
去年に比べて随分完成度が高いと
指導するディレクターも言っていたが、
「たかが小学生のお遊びのミュージカルと思って来たけど
けっこうよくできてるね。
来年はうちの子にもやらせようかな」
と、クラスメートのパパ。
会場の音響も今回の方がずっとよかったこともあり
確かに落ち着いて観られたような気がする。
現在や歴代の担任の先生たちも駆けつけてくれ、
水泳のコーチやアフタースクールプログラムの
インストラクターたちも観に来てくれていた。
最終日にはダンナと私からも
スターの娘にバラの花束が贈られた。
その時は打ち上げパーティのことで頭がいっぱいだった娘も、
パーティから戻ると
「もう明日から練習ないんだね」と、少し寂しそう。
また来年もやる気満々のようだが、
チームで何かを成し遂げた時の達成感と
音楽(とダンス)の楽しさを体感してくれたのなら御の字だ。
でも、来年は。。。。
今度こそ、何か役をもらってソロをやってくれるかな、、、。
と、密かに期待を抱いている私なのであった。