月別アーカイブ: 2月 2013

アルファベットと数字はこうやって勉強しています!

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2月の頭に
『今月は、数字の勉強を兼ねて
緊急連絡先として保護者の携帯の電話番号を
お子さんに覚えてもらいます。
このシートに大きく番号を書いてお帰りください』
と、A4のシートが一人一枚ずつ
用意してあったことがありました。

その後、なにも報告がないので
娘に聞いてみました。

「ママの電話番号、
先生に覚えなさいって言われなかった?」
「XXX-XXX-XXXX」
(聞き間違いか?私の番号がすらすら出てきた。)

「え?それママの番号じゃない?もう一回言ってみて」
「XXX-XXX-XXXX」
(間違いない!ちゃんと覚えてる。何で教えてくれないの。。。?)

「すごいじゃない!どうやって覚えたの?クラスの皆で言い合いこしたの?」
「。。。。」

結局、どんなやり方で覚えたのかは知る由もありませんが、
私の番号をちゃんと暗記していたことは確かでした。

去年、幼稚園選びの過程でクラス見学をした際、
子供たちが一人ずつ自分の番号を前に立って暗唱している場面に出くわし、
『4歳で10桁の番号が覚えられるんだなあ』と感心し
皆の前で暗唱させるのも面白いやり方だな、と思ったことを覚えています。

なので、きっと娘もこのようにして覚えたのでしょう。

数字については今のところ読むだけで
書く練習をしているのは見たことがありませんが、
アルファベットについては1年かけてじっくりと勉強しているようです。

アルファベットを読むときに採り入れられているのは
Phonics (フォニックス)という方式。

ABC(エー、ビー、シー)と読むのでなく、
Cなら『ク』、Fなら『フ』、Gなら『グ』(カタカナでは厳密に表せないのですが)、
のように、実際に単語の一部として使われる際に発音することの多い音のパターンで読みます。
これにより、単語の発音やその綴りをより楽に正確に覚えられるようなるのだそうです。
アメリカではフォニックスはとてもポピュラーで、
多くの幼稚園や小学校がこのやり方を採り入れています。

毎週、1つずつアルファベットを習うのですが、
音(Phonics)と共にその大文字と小文字を書く練習をしたり、
その文字で始まるもの(これを毎週、家から探して持ってくるよう言われています)を
実際に目で確かめるなど、かなり念入りに教わるもよう。

昨年末ぐらいから、復習も兼ねて
アルファベット文字をお豆でトレースするというアートもはじまりました(写真)。

並行して、自分の名前を書けるように
線が引かれお手本があらかじめ印刷されているプリントで
毎週書き方の練習をしてきます。
最近は、朝、教室に着いたら保護者のサインと共に
自分の署名もする欄ができました。
おかげで、名前だけは何とか書けるようになりました。

楽しく学べるように工夫もされていますが
なにしろ根気強く繰り返し教えることが大事なんですよね。
親の代わりに『根気強く』教えてくれている先生たちに改めて感謝です。。。

公立TK(Transitional Kindergarten)の願書受付開始

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本日から、公立小学校付属TK(Transitional Kindergarten)
の願書受付が始まりました。

願書のほかに
下記のものを指定学区の小学校に持参して
手続きするらしいのですが、
そろわないものもあったので
(予防接種がひとつ未接種)
確認のためにもとりあえず初日に出向くことに。

-家庭での使用言語のアンケート(前述
-出生証明書またはパスポート
-予防接種の履歴
-市内に住居があることの証明2種類
(電気、ガス、電話などの請求書ほか
 ->居住証明によく使われます)
-親の身分証明書

小学校に着いてみると、
長い列ができているかと思いきや
5人ほどが待っている程度です。
開始時間より1時間ほど遅く行ったのが
逆によかったのかもしれません。。。

オフィスの中に入りそこにいた人をつかまえて、
書類がそろっていなくても受け付けてもらえるか
質問しようとしただけなのに、
その人は書類をひとつずつ確認し始めました。

「予防接種は間に合っていなくてもかまいませんので、
今現在、接種済みのもののリストを
改めて持ってきてください。
それ以外の書類はすべてOKですね」
と、待っている人をすべて飛ばして
願書を受理してしまいました。

外で待っている人たちに悪いな、と思いながらも
もうひとつ気になっていた
アフタースクールケア(延長保育)についての
申し込み方法を聞くと、信じられない答えが。

「それなんですが、私たちもどうしてよいかよく分からなくて」

「分からなくてって、言われても。。。
 今の時点でうちがどのTKに振り分けられるか分からないので、
 学校ごとに個別に受け付けることになっている延長保育には
 申し込みのしようがないんですけど。
 これも入園の願書と同時の締め切りですよね?」

「そうなんですよね、去年も同じことでもめたんですよ。
 結果的に、希望者はすべて受け入れられたんですけど」

「で、今年はどうすればいいんですか?」

「とりあえず、申し込み希望ということは
 願書に併記しておくので、それと並行して
 市の教育委員会にプッシュしてみてください。
 こういうことは直接交渉するのが一番効くんです。
 とにかくプッシュしまくってください」。

そう言って、担当の人の電話番号をメモしてくれました。

願書受付がほとんど待たずに終わってしまったのは
よかったのですが、
またもその段取りの悪さと
『欲しければ声を上げること』が
当たり前のプロセスになっていることにはあきれるばかり。

『ほかにも希望者はいっぱいいるばずなのに、
 その人たちもみんな同じプロセスを踏むんだろうか』
『去年ももめたんなら、どうして今年は改善しないんだろう』
などと疑問は募りますが、
文句を言ってもどうにもならないことも
経験上、よく分かっています。
もらった番号に電話するしかありません。

気持ちを切り替えて、
ここからはダンナの出番ということに。
交渉ごとはやっぱり慣れてる人がやるのが一番ですから。

それにしても、
つくづく私立(現在、娘が通っている幼稚園の継続)
と併願しておいてよかった。。。

小児歯科医Dr. Lee のお話と歯科保険

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「ママ、ロリポップとかガムとか、食べちゃいけないんだって。Dr. Lee が言ってたよ」と、帰りの車の中で興奮気味に話す娘。
そういえば、今日は歯科医の先生が幼稚園を訪問して、虫歯予防について話してくれることになっていたっけ。

「でも、食べた後に歯磨きをちゃんとすればいいって言ってたでしょ?」
「うん。。。でも、虫歯になるから食べちゃいけないんだって。だから、前にロリポップを1個か2個、食べたことがあるんだけどどうしようって聞いたら、そのぐらいなら大丈夫だって」
「心配になって質問したんだ?っていうか1個か2個しか食べたことなかったっけ???」

先生がどのように説明をしたのかは分かりませんが、すっかり甘いものはこれから食べちゃいけない、と思い込んでいる様子。
いつもながら、どうして親が何十回言っても効き目がないのに、幼稚園の先生やほかの人たちが話すと効果テキメンなのでしょう?

でも、だからこうやって幼稚園で専門家にきちんと話をしてもらえるイベントはありがたい。
前に、消防署の人が来て、火事のときにどうしたらよいかについて教わったときも、「手で口を覆って、しゃがんで息をするんだよ」と得意そうに言っていたことを思い出しました。

ところで、こうやって小児歯科を専門とするやさしそうな先生に診てもらいたい、と思っても、なかなか簡単にはいかないのがここアメリカ。アメリカの健康保険制度の問題については大統領選挙のたびに話題になるほど根が深いのですが、ここではトピックに関連することだけ簡単に。

まず、健康保険に入っているからっといっても、歯科と眼科は含まれないことがほとんど。必要に応じてそれぞれ歯科保険と眼科保険に個別に入る必要があります(それだけでも大きな負担。入っていない人が多いのもうなずけます)。
ただ、保険に入るといっても、カバーされる施設や治療の内容、さらには料率もプランによってさまざまなので(生命保険のようにいろいろなプランがある)、診てもらいたい先生が自分のプランでカバーされていないことも多々あるのです。
ちなみに、うちが現在入っているプランでは、毎年、契約更新のたびにかかりつけの歯医者さんを事前に指定する必要があります。家族で一人の歯医者しか指定できないため、当然、小児歯科を指定することは不可能で、うちの娘はDr. Lee に診てもらうわけにはいかないのです(保険なしのすべて自腹を覚悟すれば別ですが)。

かわいらしい袋に入った子供用歯ブラシとフロスをもらって大喜びの娘を見ながら、ふとそんなことが頭を過ぎりました。

「お母さん、このお薬はあげられません」

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先週の風邪から中耳炎にかかってしまった娘は、現在、抗生物質を服用中。幼稚園には行ってもよいけれど、お薬はなくなるまで1日3回、毎日服用するよう言われています。

幼稚園で飲ませてもらおうと、今日の昼間の服用分の分量を量り、小さな容器に入れて持って行きました。
すると、「お薬は、担任が扱ってはいけないことになっているので、事務所で担当の先生に話してみてください」と言われました。

『そんな担当の先生がいるんだ』と思いながら薬を持って行くと、その先生が「え、この入れ物ですか?」と怪訝そうな顔。
「あとで園長先生に聞いてみますけど、普通はお薬のビンをそのまま持ってきてもらわないと飲ませてはいけないことになってるんですよねー。ビンには、処方の仕方やお医者さんの連絡先など必要な情報がすべて印刷されているシールがついてるでしょ?この入れ物だと何も分からないから」
「でも、これを全部、3時に飲ませていただくだけでいいんです。それは幼稚園の決まりですか?」
「カリフォルニア州の決まりです」

というわけで、とりあえず薬はそのまま置いてきましたが、案の定、すぐに「ごめんなさい、やっぱりお薬はうちではあげちゃいけないと言われました」との電話が。

そのカリフォルニア州の決まりとやらを調べてみると。。。。ありました。
『チャイルドケアの施設では、資格を持った者のみが、以下の条件がそろっている場合に限り、子供に薬を与えてもよい。
-医者から処方されたことが明確であること
-医者の連絡先が明示されていること
-副作用の可能性とその際の対処法が明示されていること
-服用の量と頻度などが明示されていること
-薬の保存方法が明示されていること
-保護者の承諾があること etc.』

親が指示してるんだからそのとおりにやってくれればいいのに、とは思いましたが、ここはアメリカ。
薬をあげたことで(子供に何かあって)訴えられたのではたまらない、ということなのでしょうか。
明日からはビンごと、用量を量るスポイトも入れて持参することにします。

週末のプレイデート

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春のような陽気となった今日、娘のクラスメートの仲良しの女の子と初めてのPlaydate。
いつもお迎えに行くと、「これ、私からのプレゼント」と言って、その日に描いた絵を私にくれるTちゃんです。
インド系の父親と中国系アメリカ人の母親を持つエキゾチックなTちゃんとその弟、うちの娘と母親同士の5人で、幼稚園近くの公園でのプレイデートでした。

子供と公園に行くと、ほかの親のしつけや教育方針が垣間見えるのが面白い。

Tちゃんのママは、ハワイ出身だけあって普段から温和なリラックスした感じなのですが、子供が無理を言ってもあまり感情的になることなく淡々と対応しています。すぐに感情的になる私は、ひたすら尊敬。
ちなみに、Tちゃんも、11月生まれなのでTransitional Kindergarten (TK)に進級することになりますが、現在の幼稚園でそのままTKに行くことを決めたようです。弟も今年から幼稚園なので、2人を一緒に預けられるところというのが決め手だったよう。
「それにしても、2人で月々$2000 超えの保育料はきついよね。2人目は15%オフと言ってもねえ」としみじみ。

週末は、父親が子供を連れて公園に来ているケースも多いのですが、今日も3割ぐらいはお父さんでした。

どこからか、女の子がうちの娘のところにやって来て一緒に遊び始めたのですが、その子のところに別の女の子を抱いた(抱えた?)父親が近づいてきました。
「さっきのことを謝りなさい」と言っています。どうも、二人の女の子の間で何かあったらしく、それで一方の女の子はうちの娘のほうへ逃げてきたようです。「恥ずかしがることじゃないよ、謝りなさい」と、顔を背ける娘にきびしい口調。逃げてきた女の子の父親にも、「しつこいかもしれませんが、これは大事なことなんです。もう少しトライさせてください」と断りを入れ、さらに娘に謝らせようとするのですが、その子もかなり強情で、ふくれっ面をして無視を決め込んでいます。
ここで引き下がれない親の気持ちがよく分かる私は、父親の勝利を見たかったのですが、娘の強情さについに白旗。頭をかしげながら子供を連れて行ってしまいました。
こういうときに、居合わせた親たちと何気なく目が合い、会話をしなくてもお互いの気持ちが手に取るように分かるとき、「あー、みんな同じことで苦労してるんだなあ」と、妙に親近感が沸くものです。

逆に、理不尽な親に腹立たしい思いをすることもあります。
前に、公園内に落ちていたおもちゃを娘が手にとって遊んでいたら「それ、私のだから返して!」とえらい剣幕で女の子が走ってきました。そこにいた母親も「人の物を勝手に使うなんてどういうこと?謝って返しなさい」と我が子に向かって言うものだから、私もさすがにカチンと来て「そこにずっとあったので、あなたのお子さんのものとは分からなかったんです。人の物を取ったなんて言い方はないでしょう!」と言い返したことがあります。
こういうことは、言ったもん勝ちにしておいてはいけません。

今日はそんな思いをしたわけではないけれど、Playdate を終えたあとも、なんとなく子供に謝らせることができなかった父親のことが頭を離れませんでした。