月別アーカイブ: 7月 2016

きゃりーぱみゅぱみゅがSFにやってきた!

標準

先日、初のパパと娘の二人旅行を体験したばかりの娘だが、
先週の金曜日、初のコンサートも体験することになった。

二年ぐらい前、YouTube できゃりーぱみゅぱみゅを知ってから
そのファッションの虜になったらしく、
うちでもよく彼女の曲をかけては
いっしょに歌ったり衣装や舞台セッティングの再現をしたりしていた。

彼女が海外ツアーをしていることは知っていたが、
ちょうどこの夏のデビュー5周年の海外ツアーに
サンフランシスコ公演も含まれていることが分かり
ダンナが二人分のチケットを購入したのだ
(私は辞退させていただいた)。

2〜3年前まではユニオンスクエアの広場で
無料で行われていたぐらいだったらしいが、
今年はJ-POP SUMMIT という日本のポップカルチャーを紹介する
3日間のイベントの目玉と位置付けられていて
ライブチケットは一人$40。

本人と対面できるという特権付きの
プレミアムチケットはなんと$150だったが
こちらは売り切れだというから
サンフランシスコにもコアなファンがいるらしい。

そのコアなファンとはどんな人たちなのだろう?

コンサート入場前にテキストで送られてきたダンナからのレポートには
こんなふうに書かれていた。

『うちみたいな日本人ハーフの子どもがいっぱいいると思ったら
そうでもない。
コアはハイティーンから20代ぐらいのアメリカ人の若者。
アジア系が半分以上かな。
男女比率は半々ぐらい?
カリフォルニアの地方都市から車でわざわざ来てるもよう。
体重重め、ちょっと”オルタナティブ”目指してる系
(メインストリームからちょっとはずれた感じ)で
イメージとしては漫画オタクと重なってるかも』だって。

そう、漫画のことは英語で”comic book” というが
日本の漫画はなぜか”manga” として個別のジャンルになっていて
そのファンたちはアメリカでもオタク扱いされているのだ。

それときゃりーぱみゅぱみゅのファン層が似てるって?
なんとなく納得かも。。。

コンサートは、それほど広くない会場だったこともあり
きゃりーぱみゅぱみゅが近くで見れて
大満足で帰ってきた二人。

グッズ売り場では商品名と値段が付箋に手書きされていたり、
入場の際に手渡されたきゃりーぱみゅぱみゅの写真入りクリアフォルダーの中に
なぜか日本のイオンの英語広告が入っていたり、
アメリカでビジネスをする日系企業にありがちな『?』なこともあったようだが、
来週からの日本への帰国に向けて
娘の期待はバッチリ高まったようだ。

シリコンバレー 夏休みの海外&国内家族旅行トレンド

標準

6月末から7月頭の約2週間、
娘とダンナは東海岸(コネチカット州)のダンナの家族を訪ねて
二人だけの国内旅行をして帰ってきた。

日本人ママの家庭では
日本の学校へ子どもを体験入学させるために
夏休みにはママと子どもだけで日本へ里帰り、
というパターンが多いのだが、
ここにダンナの実家が加わると
費用や仕事の都合などから
そちらはダンナと子どもだけで、というのも珍しくない。

うちも、今年は体験入学こそあきらめたが、
やっぱり少しだけ日本へ帰国することになったこともあり、
初めての父娘旅行をしてもらうことになったのだ。

実家への帰省は父娘、母娘旅行もありだが、
家族そろって、となると人気なのはやっぱりハワイだろう。

通貨も言語もそのままの国内とはいえ、
西海岸から5時間〜、東海岸からだと11時間以上かかり、
時差も3~6時間ある。
リラックスしてトロピカルな非日常を楽しめるハワイは
海外旅行のような気分が味わえるデスティネーションなのだ。

夏休みだけではなく、春休みや冬休みにも
必ず知り合いの誰かがハワイに行っている。

ハワイが好きなのは日本人だけではないのだ。

ハワイと並んで最近、よく耳にするのがアラスカ。
家族で、特に3世代での夏のアラスカクルーズが人気なのだ。
友達家族だけでもこの夏に二家族が出かけている。

クルーズなんて定年退職したお年寄りのするもの、という感覚でいたのだが、
クルーズ船には遊びきれないほどのさまざまなアトラクションはもちろん、
チャイルドプログラムも用意されていて
子どもに振り回されることなく
メンバーみんなが楽しめる仕組みになっているらしい。

これを聞いてからというもの、
私も次の3世代の旅行はアラスカクルーズ、と心に決めている。

アメリカの夏というと
国立公園を訪ねるロードトリップを思い浮かべる人も多いと思うが
国立公園に行くという話は、実はあまり聞かない。

国立公園の多くがアメリカ中西部にあり
夏には砂漠のような暑さになるところも少なくない。
さらに夏はコストが高く混雑している、などの理由からだろう、
国立公園にわざわざ夏に行く、というのはナンセンスのようだ。

もっともポピュラーなのは
やっぱり車で行ける範囲の海や山、湖でのキャンプだろう。
一夏に数回、または一回に2〜3週間も滞在するというツワモノもざらにいる。

ハードコアなキャンプが苦手という人には
簡素なコテージや既設のテントの中にベッドが置かれているだけの
なんちゃってキャンプが体験できるキャンプ場もある。

私もその一人だが、石を投げれば外国人に当たるというほど
外国人比率の高いシリコンバレーなどでは、
おじいちゃん、おばあちゃんに会いに海外へ、というパターンもかなり多い。

娘の友達も、
パパやママのお国のハンガリーへ、ルーマニアへ、ドイツへ、ロシアへ、
ノルウェーへ、カナダへ、ブラジルへ、、、と
おじいちゃん、おばあちゃんに会いにいろんな国へ出かけてしまっている。

ご夫婦でベルギー出身のうちのお隣さんも、
これから4週間、ベルギーへ帰るという。

私もそうだが、帰省だから
海外旅行という特別な感覚はあまりない。
ちょっと不思議な感覚だ。

近場キャンプから海外帰省までいろんなパターンはあるが、
夏休みは取れるだけ取って、家族での時間を思う存分楽しむ、というのがアメリカ流。

旅行先で遠隔で仕事をする、ということにして
有休はほとんど使わずに済ませる、という人も多い。

このメリハリがシリコンバレーのエネルギーとなっているのかもしれない。

夏の夜は無料で楽しめる屋外コンサートや映画がいっぱい!

標準

IMG_4679

夏になると、夜8時を過ぎてもまだ明るいカリフォルニア。

夕方、娘が自転車に乗りたいというので
歩いて15分ほどのセントラルパークまでぶらりと出かけることにした。

着いてみると、広い芝生のスペースに出店やステージが設置され、
大勢の人々が椅子を持ち込んだり敷物に座って
ビールやワインを片手にハンバーガーやホットドッグを食べながら盛り上がっている。

もしかしてサマーコンサート?

アメリカでは、夏になると
アウトドアで楽しめる無料の映画コンサートがあちこちで開かれ、
長い日照時間を満喫できるのだ。

6時になるとバンド演奏が始まった。
やっぱりコンサートだ。

「70-80年代に流行った曲ばっかりだ」
と、一緒に音楽を口ずさむダンナ。

木曜日から土曜日の週末の夜には
近隣の街でもほぼ毎週こんなイベントがあることは知っていたが、
車や人々の混雑ぶりを思うと
なかなか出かける気になれなかった。

しかも、うちの近所でもやっているとは知らなかった。

近所に住む市民がふらっと歩いて出かけてくる感覚だからか
車の渋滞も見られなかったし、
コンサート会場も人で埋め尽くされてはいたが
私たち家族が座る場所はまだ簡単に見つかった。

東京の花火大会の混雑ぶりを思い描いて
ちょっと尻込みしていた私は
「なんだ、もっと早く来てみればよかった」
と思ったぐらいだ。

アマチュアバンドの音楽やちょっと前に流行った映画ばかりだけど
夏の夜をカジュアルに楽しむにはぴったり。

これに味をしめて、今度は屋外ムービーに出かけてみよう。

ベビーシッターどうする?ママ友の『アダルトオンリーバースデーパーティ』

標準

夏休みに入る前、週末のイベント(Walk-a-Jog)でSちゃんのパパに会った。
Sちゃんのママはお出かけで、
パパが代わりに子どもたちを連れて学校に来ていたのだ。

「そうそう、6月末の土曜日の夜、あけといてね。
うちの奥さんの誕生会をやるから。
あ、本人には内緒ね。
カクテルパーティだから大人だけでゆっくり」。

大人だけ。。。
子どもは誰かに預けて夫婦で参加してくださいってこと。

こういうの、こちらではよくある。
子どもができても、何歳になっても、
夫婦だけの時間を作るのは当たり前で
それが夫婦がうまくやっていける秘訣の一つとも考えられている。

そのためにベビーシッターを雇うのも普通だし、
おじいちゃん、おばあちゃんも友達家族も
嫌な顔ひとつせずに子どもを預かってくれる。

「デートナイト(Date night)だから」
の一言で話は済んでしまうのだ。
(私には、その『デートナイト』という言葉自体が
未だにちょっと小っ恥ずかしい気がするが)。

「子どもを誰かに預けて
自分たちだけで遊びに行くなんて」
などと言われることはまずない。

だから、大人限定のパーティに誘う方も
子どもがいると知っていても
恐縮するそぶりもない。

うちは、娘の通うアフタースクールプログラムが
月に一回『キッズナイトアウト(子どもの夜遊び)』という
イベントをやっていて
(もちろん、親がデートナイトに出かけられるようにというのが目的)、
それを利用してよく夫婦で食事に出かけるのだが
今回は誰か子どもを預かってくれる人を探さなくては。

家族ぐるみのベストフレンドは
たまたまその週、夏休みの家族旅行でお出かけ中。

そのパーティにきっと呼ばれているはずの
共通の友人(娘のクラスメートのママ)にも聞いてみた。
二家族でベビーシッターをシェアしようという企みだ。

が、家族の行事と重なっていてパーティには行けないという。

じゃあ、日本人ママのお友だちにも聞いてみよう。
「その頃は私と子どもは日本に帰っちゃってるけど
ダンナが残るから彼にやらせるよ」と言ってくれた。

うーん、子ども同士が仲良しだからと思っていたのだが
パパ一人で相手してもらうとなると少し申し訳ない。

でも、背に腹は変えられない。
彼とはダンナも仲良しだから、ここはお願いすることにしよう。

ところが、前日に彼に確認をしたところ、
「え、明日だっけ?すっかり忘れてた。
奥さんと子どもがいないから旅行に来ちゃった。今、LA。」との返事が。。。

えー、どうしよう。

仕方ない。
昨日プレイデートしたばかりだけど
娘のもう一人の学校のお友達に連絡してみよう。

「いいよ、娘も、初めての夜のプレイデートだって興奮してる」との返事。

よかった。
こういうときのためにも(?)
ママ友のネットワークは大事だよな。

だが、話はこれで終わりではなかった。

当日の朝、8時半頃、電話が鳴った。
なんとなく嫌な予感。

「ごめん!娘が朝になって発熱&嘔吐してるの。
今日は来てもらえそうにない。。。」

あー、もう一巻の終わり。

ダンナがボソッとこう言った。

「D(ダンナの20年来の友人、バツイチ、子供なし)に
頼んでみるよ。今日、会うことになってるから
そのまま夜までいてもらえるかどうか聞いてみる」。

Dさんは、彼が結婚(&離婚)する前からうちにもよく遊びに来ていて
娘の大のお気に入りだ。

とは言っても、子どもの面倒を見たこともないし
彼にベビーシッターを頼むつもりはなかったのだが
今となってはもう彼しか頼れる人はいない。

「今日はたまたま予定が入ってないらしい。
夜までいてくれるって」。

ほっ。これでパーティはキャンセルせずに済みそうだ。

それからダンナは、公開になったばかりの
『Finding Dory』の映画を二人分予約した。
イベントがあれば少しはベビーシッターも楽になるというもの。

お人形遊びやxxごっこを何時間もやらされたのでは
あまりにもかわいそうだからだ。

そうして、バタバタはあったが
どうにかアダルトオンリーのパーティに
出かけることができた。

夜、10時半頃、パーティを終えてDさんに電話。

「今から帰るけど、そっちはどう?」

「映画の後、ちょっと歩こうか、と散歩に誘ったところ」。

それ、デートと勘違いしてないか?

娘とベビーシッターが
私たちより遅くまで夜遊びすることになるなんて思ってもみなかったが、
娘も楽しんでいるようだし、まあ、いいか。