月別アーカイブ: 12月 2014

プレゼントの準備で半端なく忙しいクリスマス

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アメリカのクリスマスは
とにかく事前のプレゼントの準備が大変。

まず、両親や親戚(遠く離れて住んでいる場合でも)
へのプレゼント。
甥や姪の場合は、本人たちの希望を
親にこっそり聞いて
サンタや親が贈るモノ以外を
見繕って贈る。

そして自分の子ども。
サンタからと親からのプレゼントに加え、
靴下やパジャマ、文房具などの小物をいくつか用意するのが通例。

その小物はストッキングスタッファー
(Stocking stuffer=靴下の中に詰めるもの)といって
吊るしてある靴下の中にまとめて入れておく。

そう、メインのプレゼントはここには入れないのだ。

メインのプレゼントはクリスマスツリーの下。
ここに親戚中からのプレゼントも
まとめて置くのだ。

最近は、オンラインショッピングができるので
ずいぶんと楽になったが、
それでもおじいちゃん、おばあちゃん、
オンラインでは買えないものを郵便で送る人たちで
12月の郵便局はいつもすごい混雑だ。

オンラインショッピングは
送る時は楽だが、
娘宛にいただいたものなどは
私がラッピングを代行しなくてはならない。

1つや2つならともかく、
あちこちから送られてきたプレゼントを
10個とは言わず包装することになるので、
包装紙やリボンも準備しておかなくてはならないし、
けっこう時間もかかる。

うちは、サンタからと親(私たち)から、
親戚の人からとのプレゼントは包装紙を分けることにしているので
(ダンナの実家がそうしていたらしい)
さらにややこしい。

12月になるとあちこちで交わされる
「もうクリスマスショッピング終わった?」
という会話も、直前になると
「もうラッピング終わった?」
に変わる。

今年は、クリスマスイブに
仲良しの家族とホームパーティをすることになり、
子どもだけでなく親同士にもプレゼントを用意することになったので
3人分のプラスだ。

ああ、忙しい。。。

お歳暮と誕生日のプレゼントを
何人もに同時に用意するような感覚と言えば
近いかもしれない。

今年も、イブの真夜中にやっとラッピングを終わらせ、
プレゼントをツリーの下に並べて準備完了。

サンタさんに
お礼のクッキーとミルクを出しておくのが
アメリカの習わしなのだが、
まだ一度もそこまで手が回ったことがない。

あーあ、今年も忘れちゃった。
ごめんね、サンタさん!

学期の最後はパジャマパーティでしめくくり

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金曜日は一学期の最後、
クリスマスパーティの日。
子どもたちはパジャマで登校するよう
言われていた。

アメリカでは、このように
リラックスした気分を盛り上げたいときに
パジャマパーティを行うことがよくある。

夕方の時間帯に行われる
ストーリータイム(本の読み聞かせ)や
ムービーナイトなどもそうだが
昨日のように朝からパジャマで登校して
一日をパジャマで過ごすことも珍しくない。

お友達の家に泊まりに行くときのような
興奮を味わえるから?
リラックスした気分になれるから?

パジャマパーティの目的はイマイチ不明だが
子どもたちにとってはうれしいようだ。

パーティは登校してから間もなく始まった。

クリスマスツリーのオーナメントや
マグネットを作ったり
ジンジャーブレッド人形の形をしたしょうがクッキーに
カラフルなアイシングやチョコレートなどで
トッピングしたりする
アクティビティを楽しんだ後は、
保護者が持ち寄ったスナックをパクつく。

いつものパーティスタイルだ。

アクティビティで作った飾りや
トッピングをしたジンジャーブレッドクッキーなどを
持って帰るため
名前が書かれたスーパーの紙袋が全員分用意されていたが、
もう鉛筆や本などのプレゼントが
たくさん入っているのを見てハッとした。

クラスのみんなに
プレゼントを配った子ども(家庭)が何人かいるようだ。

そういえば、登校時に先生にギフトを渡している保護者もいた。

そうなのだ。
クリスマスにはクラスのみんなに
小さなおもちゃやお菓子の入った袋を配ったり
先生にもギフトをあげる人がたくさんいるのを
去年、TKで学んだ。

しまった、また忘れちゃった。

「じゃあ、うちも来年は」なんて思っていたのに、
やっぱりそういう環境の中で育ってきていないから
すぐ忘れてしまう。

クラスのパーティの差し入れと
パーティのヘルプで頭がいっぱいだった。

娘が持ち帰った紙袋には
担任から子どもたち宛の本のプレゼントも入っていたが、
さらに私宛にも日頃のボランティアワークに感謝する
お礼のギフトが入っていた。

先生へは、クラス合同でのプレゼントに寄付はしたけど、
やっぱりちょっと恐縮してしまう。
(それが小さなキャンドルでも。。。)

クリスマスも板につくのはなかなか大変なのだ。

嵐で学校は休校でもシラミ検査にサロンへ

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先週の木曜日、北カリフォルニア一帯に
嵐がやってきた。
雨はともかく風がひどいというので
前日の夜中に市内の公立学校がすべて休校になる連絡があった。

「家でじっとしているように」
とのお達しがあったが、
そうはいかない。

娘のシラミが私にも感染しているかも、というわけで
シラミ除去専門のヘアサロンの
予約が入っているのだ。

予約の取りやすい店ではないし、
そもそも、頭の中に何かいるかも知れないと思いながら
これ以上過ごすなんてできない!

というわけで、ザーザー降りの雨の中、
娘にレインコートを着せ、長靴を履かせ、
私も長靴といういでたちで
サロンへ出かけたのだ。

娘は、昨日に続き、今度は
『Despicable me』のDVDを見ながら
黙って座ってくれている。
(参照:シラミ専門サロンでヘアサロン初体験

私の髪をすき始めて5分ぐらいで
「あ、やっぱりいますね。
お子さんとのスキンシップを大事にする
いいお母さんなんですね」
とスタッフが言った。

まあ、ハグ好き、キス好きのアメリカ人に比べたら
私のスキンシップなんてお呼びではないが
それでもやっぱりシラミ感染には十分だったらしい。
夜、一緒に寝てるからかな。

そこへ、4人家族のお客がやってきた。
娘より少し小さな女の子、
2歳ぐらいの男の子とその両親。

「娘には絶対いると思うんですけど
家族全員チェックしてください」

さっそく女の子のチェックが始まったが、
横で話を聞いている私もちょっとびっくり。

「ああ、もう、たくさんいますね。
お母さん、ご覧になりますか?」

このサロンは、見つかった成虫の数と
卵の数をそれぞれカウントし、
その数によってマイルドかシビアにランク付けする。
マイルドだと1回の来店で済むが
シビアだと2回以上通わなければならない。

「100匹とそれ以上の卵がもう見つかりました」
数分でその数は大きく跳ね上がった。

「100匹!」
と私が驚いていると
「100匹なんてザラですよ。
一番ひどいのは1,000匹以上ってのがありましたね。
あの人、何年か通ったんじゃなかったかなあ」

じゃあ、うちのケースはまだまだマシな方なんだ。

2時間以上、髪をとかしてもらった最終結果は
2匹と25個の卵。
「6匹と25個以上になるとシビアケースですけど、
これならまあ、マイルドってことで8割方大丈夫でしょう」

8割方って言われてもねえ。

「とはいえ、3〜4日後に念のためもう一度チェックに
来ていただくのがいいんですけど」

「自分でもチェックできますよね?
ここに来る前、娘のは私がやりましたから」

毎回、$100〜$200単位の出費では
こちらもたまらない。

面倒くさいけど
1〜2日おきに娘のは私が、
私のはダンナがチェックをし続けるしかない。

私の頭にもいたってことはショックだったが、
一応、うちのシラミは一掃されたと思うと
少し気が楽になる。

とはいえ、まだまだ手を緩めるのは禁物。
再発防止のため、定期的なチェックと
シャンプー、オイルの利用は不可欠。

娘は「またサロンに行きたい」
なんて言っているけど、もう御免だわ。

シラミになんか負けないぞ!

シラミ専門サロンでヘアサロン初体験

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夜遅くまでのシラミ除去作業でクタクタになった翌日、
何事もなかったように娘を連れて学校へ。

先生は、
「昨日は長い夜だったでしょう。
処置されたのであれば登校してもかまいませんよ」
と、すんなり受け入れてくれた。

経験者ならではの寛大さか?
このクラスのシラミの発生源は
一応、担任の先生ということになっているわけだし。
(参照:まさか!うちにも来たHead Lice(シラミ)

家に戻ってシーツや娘の服の洗濯に追われていると
昼過ぎに電話が鳴った。
嫌な予感。

「受け入れの際に確認したところ
シラミの卵がいくつか見つかりました。
うちは卵ゼロをポリシーにしているので
お預かりすることはできません」。

アフタースクールプログラムからだ。
ガーン。
朝も確認して送り出したのに
そんなに簡単に見える場所にまだあったの?

昨日の夜の『しらみつぶし』作戦では
全滅させられなかったことは確かだ。

どんなにがんばってもしょせん素人。
シラミとその卵を全滅させることは
そう簡単にはできないのだ。

こんなことを毎日繰り返していられない。
こうなったらプロに頼むしかない。

娘を連れて帰ってくるとすぐ
担任から紹介されていた
シラミ除去専門ヘアサロン『Hair Fairy』に電話をしてみた。

シラミはあちこちで流行っているらしく
一番早いという翌日の昼間に予約を入れた。

その晩、もういちど『しらみつぶし』作戦。
確かに5個ほど卵が見つかった。
もうこれで全滅に近いはず。。。

翌日もどうにか学校には受け入れてもらえた。
「ざっと見て問題なければ
あえてこちらでチェックをすることはありません」
ということだ。

そして学校からそのサロンへ直行。

飾り気のないシンプルな町の美容室みたいな感じだったが
スタッフはとてもフレンドリー。
子どもが顧客の大半を占めるので
子ども用DVDなども充実している。

娘の髪の毛はこれまで私が何度か切ったぐらいで
美容院には連れて行ったことがなく、
娘は「初めてのヘアサロンだ!」と歓喜している。
『Frozen』のDVDを見つけてさらにご機嫌。

楽しんでくれるに越したことはないが
親としては複雑な気分だ。

『Hair Fairy』は、髪にやさしい
シラミ除去シャンプーや卵をはがすクリームなども独自に開発しているが、
作業は昨日私がやったのと同じく
目の細かい金属の櫛でひたすらスタッフが髪をすいていくだけだ。

このすき方がプロならではなのだろう。

結局、娘の髪からは
シラミの成虫が2匹、卵が6つ見つかった。
マイルドなケースに分類されるらしい。

「お母さんはかなり上手にできてましたね。
これだけしか残ってませんでしたから」
と言われたが、喜んでいいものか。

作業時間は2時間。
1時間$95で合計$190。

これでもう娘が学校から送り返されてくることがないと思えば
安心料と言えなくもないが
チップも加わるからちょっとした出費だ。

「これからの予防のために
オリジナルのシャンプーとヘアオイルを
使ったほうが良いですよ」
と言われ、やっぱりそれも買わざるを得ない。
またこんなことになるのはもう御免だからだ。

さらに、人の心を見透かすように
「ご家族の方は大丈夫ですか?
明日なら予約入れられますよ」。

ダンナが帰ってくるのは数日後。
それまでシラミがいるかもしれないという不安を抱えて
過ごすわけにはいかない、と考えていたところだった。

何より、せっかくシラミフリーになった娘に
またシラミを感染させることがあっては困る。

「はい、じゃあ明日、私もやってください」
と、仕方なく私もお世話になることになったのである。

「もしダンナも行くことになったら1,000ドルコースか。
本当にやっかいなものをもらってきてくれちゃったな」。

髪が周囲の人に触れることのないよう
お団子ヘア(写真)にしてもらってご機嫌な娘をよそに、
私は小さなシラミの威力を改めて実感していた。

しらみつぶしとはこのこと。シラミとの戦い一日目

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Head Lice の卵が見つかった娘を迎えに行き、
(参照:まさか!うちにも来たHead Lice(シラミ)
シラミ駆除剤Nix を購入して家に帰ると
さっそくシラミ除去の行動開始。

じっくり説明書を読んだが
プロセスはこんな感じ。

・頭を洗う。このときコンディショナーは使用しない
・シラミ駆除剤を頭皮にまんべんなく塗布、10分間おく
・よくすすぐ
・卵を髪からはがれやすくするクリームを塗布
・頭髪を4〜5つのセクションに分け、
 それぞれのエリアをまんべんなく
 専用櫛でとかしていく
・とかすたびに櫛についてはがれてきた
 卵やLice をティッシュなどで取り除く
・よくすすぐ

購入したNix(写真)には、
このシラミ駆除剤(1)と卵をはがすクリーム(2)、
専用の櫛(目の細かい金属製のもの=写真手前)、
それからベッドやクッションなど
洗濯できないものに塗布する殺虫剤(3)が
すべてセットで付いてきた。

シャンプーをしたところまではよかったが、
櫛で髪をとかし始めてからが大変だった。

シラミの成虫自体は
シャンプーのときにほとんど死んでしまうのだが
やっかいなのはその卵。

髪の毛にくっついた卵を
一気にはがせる薬はまだ開発されていない。
はがしやすくするクリームを塗った後、
いかにまんべんなく
一本も残さずに櫛を通してはぎとれるかがキーなのだ。

セミロングの娘の髪、
しかもその量はそれほど多くないのに
ひととおりとかし終えるのに1時間もかかった。

どれだけの卵がはがれてきたのかは
白いペーパータオルの上では見分けようもなかったが
小さな虫のようなものが4〜5匹採れていたのを見たときには
背筋が寒くなる思いだった。

思わず娘のおもちゃの虫めがねを持ってきて
のぞいてみた。

「これが悪名高きシラミか。。。」

アブラムシを少し痩せた感じにした
茶色というよりは濃いグレーの
れっきとした虫だ。

きっと卵もたくさん採れているのだろう。
これでひとまず安心。

と思ったら甘かった。。。。。

洗い流した後、念のためにチェックしてみると
ひとつ、ふたつ、、、。
またあの白い小さな卵が見つかったのだ!

「私のやり方がまずかったってこと?」

もう一度、あのプロセスをやり直す気力は残っていなかった。

「しつこい卵め!切り落としてやる!」

そして、そのあと見つかった卵は
娘の髪の毛もろとも、根こそぎ切って落とされたのである。

夕食なんて作ってなんかいられない。
日本食スーパーのお弁当で済ませ、
ひたすら生き残りの卵たちと格闘。

娘は「眠い。。。」と言って
コックリし始めたが、ここでやめるわけにはいかない。

はさみを片手に、
椅子の背にもたれて眠りに落ちた娘の髪を
一本一本、しらみつぶし
(この言葉の意味はまさにここから来ているのだ!)に
調べていく私からは
凶悪犯人を操作する警察のような
オーラが出ていたに違いない。

30本以上は切っただろうか。
10時過ぎ、やっと卵の姿がなくなった。
執念の勝利だ!

「Nix を買って頭をきれいにしました。
 明日は学校に行かせてもいいですよね?」

と、担任の先生にメールを書いて
このクレイジーな1日がやっと終わった。

明日は、娘の使った布団や洋服の洗浄だ。。。