4月6日はイースター。
本来は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが復活した日をお祝いする
復活祭とも言われるキリスト教の祝日だが、
現在は春の訪れを祝うファミリーホリデーとしても
広く祝われている。
イースターといえば子どもたちにとっては
クリスマスに次いで楽しみな祝日。
前夜にEaster Bunny(イースターうさぎ)が家や庭じゅうに
チョコレートやキャンディの入った卵をばらまいて行ったり
枕元にプレゼントを置いて帰ったりするからだ。
イースターはいつも日曜日、家族で祝うのだが
その前日の土曜日などには
あちこちでイースターのイベントが行われる。
イースターうさぎがばらまいていった
チョコレートの卵を探すEgg Hunt(卵狩り)のイベントだ。
去年は、春休みにスキーに行ったコロラドのスキーリゾートで
雪の中のEgg hunt をやったが、
(参照:セレブ気分を味わえるコロラドのリゾート滞在)
今年は娘がアフタースクールプログラムに通っている
コミュニティセンターのイベントに参加することにした。
ここの目玉はUnderwater Egg hunt である。
プールの中で卵狩りをやるというのだ。
最近、スイミングレッスンで自信をつけた娘も
「Underwater Egg Hunt に絶対に行きたい!」と言う。
どうやってプールでEgg Hunt をやるのだろうか?
当日、開始時間になると
ドーム式プールのドアが開けられ
家族連れが順番に中に入っていく。
冬の間は取り外し可能の巨大ドームが取り付けられ
インドアプールとなっているのだが、
このイベントが終わればドームは取り外される。
晴天の中、ドームの中は少し蒸し暑い。
泳げる子どもだけなので
先に外で行われたEgg hunt ほどたくさんではないが
それでも娘ぐらいの年齢から上は小学校高学年ぐらいまで
50人ぐらい(プラスその家族)が参加していた。
長い時間、プールサイドで待たされた後、
やっとEgg hunt が始まった。
カラフルなプラスチックの卵がプール中に投げ入れられる。
普通なら、中にチョコレートやキャンディを詰めておくのだが
ここではからっぽ。
プールのあちこちにピンクや黄色の卵が浮いている。
その中のいくつかにマジックで『X』印が付けられたものがあり
それを見つけたら賞品と交換できるというのだ。
笛が鳴って勢いよくプールに飛び込んだ子どもたち。
アタリを見つけた子どもたちが次々とプールから上がってくる。
ほどなく娘もアタリ卵を見つけ、上がってきた。
賞品の並んでいた机にはもう賞品が数少なくなっている。
大きな子どもたちに圧倒されて少しもじもじしていた娘だが
ようやくブレスレットセットをもらって意気揚々と帰ってきた。
待ち時間が長かった割にあっという間にEgg hunt は終了。
賞品の数が足りずにもらえなかった子がいたり
ドーム式プールの中が暑すぎて親たちは倒れそうになったりしていたが、
お友達と一緒にEgg hunt できた娘は上機嫌。
いつもとは違ったEgg hunt というのもたまにはいいか。
そうそう、なぜイースターにうさぎが来たり
Egg hunt をしたりするのかは実は明確ではないらしい。
うさぎは繁殖力が強いため春の象徴にふさわしいとか
ドイツに伝わる卵を産むうさぎの話がアメリカに伝わったとか
本物の卵は使い勝手が悪いのでいつからか作り物やチョコレートの卵に変わったとか
いろいろ言われているが、
いずれにしても、おかげでキリスト教の信者だけでなく
みんなが気軽に祝える祝日になったのだ。
これで本格的な春の始まりだ。