月別アーカイブ: 4月 2015

女の子同士の友情、決めゼリフは”BFF”

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OMG = Oh My Goodness!

などのように
決まり文句の中の各単語の頭文字を並べた短縮表現は
親しい間柄の友達などの間でよく使われる。

まだ読み書きもおぼつかないうちの娘だが
“BFF” だけはよく理解している。

BFF = Best Friend Forever
という意味だ。

ギフトショップなどでも
“BFF” と書かれたハート形を
二人で半分ずつおそろいで持てるようになっている
ネックレスなどをよく見かける。

先日、イースターの祝日を一緒にお祝いした際、
娘と大親友のAちゃんに
“BFF” ハート形クッション(写真)を半分ずつプレゼントしたら、
二人とも飛び上がって喜んでいた。

お互いに
「xxちゃんは私のBFFなの」
なんて言っているうちはかわいいが、
もめごとやケンカになるとちょっとややこしい。

「⚪️⚪️してくれないならもうBFFじゃないからってxxちゃんに言われた」
と、アフタースクールからの帰りの車の中で悲しそうにしている娘。

もう一人のBFF、学校でもアフタースクールでもいつも一緒のSちゃんと
ちょっとした小競り合いがあったようだ。

「いやなら言いなりになる必要ないんだよ。
xxちゃんだって本当にそんなことは思ってないんだけど
つい言っちゃっただけだから」

「でも、そんな脅しをしちゃいけないよね?」

私の知る限りでは、娘がBFFと認めているのは2〜3人。
それなりに厳選しているようだから
もうBFFじゃないなんて脅されたりすると
やっぱりショックなのだ。

無邪気におそろいの小物を持っているだけがBFFではない。
一歩踏み込んだ人間関係を学ぶきっかけとなる
微妙なステータスのようだ。

キンダーガーテンの子どもたちのリーディングスキルはどのぐらい?

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今年、娘のKindergarten(日本の年長組にあたる) のクラスでは
週に一度のリーディングヘルプなる
ボランティアをやってきたが、
学年末まであと2ヶ月、
進捗をここでまとめてみようと思う。

そもそも、リーディングの課題をもらうには
アルファベットを完璧に覚えていないといけないのだが
これがまだできていない子がたった一人いる。

毎週、A~Zまでの文字をおさらいするのだが
苦手な文字がいくつかあり、
何度やってもそれが覚えられない。

Mが覚えられない彼女に
「ほら、みんなの大好きなチョコレートに
この文字のマークがついてるでしょ?」
「???」
「M&M のチョコレートだよ。mのマークがついてるでしょ?」
「それ、食べたことない」

ガーン。
アメリカにいてM&M のチョコレートを知らないとは。
なら、次の戦略。

「じゃあ、マクドナルドに行くと
このマークの看板が出てるよね?」
「うん。マクドナルド大好き!」

やった。
頭の上に両手でmのサインを作りながら
なんども繰り返す。

「マクドナルドのM、マクドナルドのM」

でも、次の週になると、また忘れている。
「マクドナルドの何だっけ?」
と聞くと
「L?」
とか言われるとかなりがっかり。

ABCの歌で教えようとしても、L-M-N-O-P の部分は
早口言葉のようになっているので
(日本で一般に歌われているバージョンとは少し違う)
そこでもあいまい。

「おうちで練習してる?」
と聞くと
「ママがやらなくていいって」

ヒスパニック系なので、自宅ではスペイン語を話しているのだろう。
流暢な英語を話すのだが、
読むとなるとやっぱり親のサポートがないと厳しい。

私が躍起になることはないのだが、つい気合が入ってしまう。

まあ、この子は例外だが
ほかの子どもたちの進度はだいたいこんな感じだ。

7-8人は、まだ読み物とはいえない
限られた単語だけを使ったセンテンスのバリエーションが
並んだページをゆっくりこなしている。
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半分ぐらいの子どもたちは
リーディング課題の中にある55の読み物の
半分を終えたぐらいで(娘もこのあたり)、
教科書っぽい短いストーリーにトライしている。
このあたりになると文法はともかく
日本人にはあまり馴染みのないような単語もちらほら。
それでも時々、まだbとdを間違えたりするのがかわいい。
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進度のすごく速い子も数人いて
24人中3人がすべての課題を読み終えている。
みんなリーディングが大好きで
家でも積極的に練習をしているらしい。

最後の方の課題はばかにできない。
日本の中学生英語上級のレベルといってよいだろう。
過去形や進行形、現在完了形なども普通に出てくる。
読むことが目的なので文法の説明はまったくなしというのが
ネイティブらしい。
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「スラスラ読めちゃう子もいてすごいですね」
と担任に言うと、
「必ずしも意味がわかって読んでいるとは限らないんですけどね。
音読スキルは文字を組み合わせて発音するだけの能力なので」
と返され、驚いたことを覚えている。

とはいえ、最初にこの課題のフォルダーを見たときには
「こんなの半分も無理でしょう」
と思っていたから、
クラスの半分以上は私の期待を上回ったことになる。

ネイティブの子どもたち、恐るべし、だ。

男の子のバースデープレゼントならコレ!

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2ー4月はお誕生日会で大忙し。
娘のクラスのお友達から毎週のように
誕生パーティに呼ばれている。

女の子ばかりではなく男の子のパーティも3つあった。

こうなるとプレゼントの準備をする親も
けっこう大変。

特に、男の子を育てたことのない私にとっては
男の子向けのプレゼントにはいつも悩まされる。

そこで、ダンナの意見を参考に
ここしばらく、男の子のプレゼントは
レゴ(Lego)のブロックに決めていたが、
それにも少し飽きてきた。

小さい年齢の子ども向けのシリーズには
数にも限りがあるし、
他の人からもらっている可能性も高い。

だから、何か新しいアイデアはないかと考えていた。

ちょっと前に学校で
『好きなスポーツチームの色やロゴの入った
洋服を着てこよう!』
という日があった。

ちょうどその日は私のクラスボランティアの日。
子どもたち一人一人のリーディングの練習をしながら
男の子の多くがサンフランシスコジャイアンツのものを
身につけていることに気がついた。

その週末に誕生日会を控えていた男の子も
SFジャイアンツのジャージを着ている。

これだ!

SFジャイアンツなら、地元の(プロ野球)チームだし
去年はワールドシリーズで優勝もしている。

ファンならいくつグッズを持っていても足りないぐらいだろうし
万が一、それほど好きでなくても
(学校でこういうイベントもあるし)
グッズやTシャツをもらってがっかり、
という人はまずいないだろう。

そこで、さっそくTarget(生活用品ショップ)や
スポーツ用品店を見てみた。

Tシャツや野球帽なら$25前後で売っている。
ちなみに、持って行く誕生日プレゼントの相場は$20台といわれているから
予算的にもちょうどよい。

よし、これでいこう!

さっそくそのあとに控えている
クラスの男の子三人分のTシャツを購入。

我ながらいいアイデア!

ロゴグッズを選びながら
気のせいか自分も愛着が湧いてきた気がする。。。

プールで行われたイースターイベントEgg Hunt !

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4月6日はイースター。

本来は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが復活した日をお祝いする
復活祭とも言われるキリスト教の祝日だが、
現在は春の訪れを祝うファミリーホリデーとしても
広く祝われている。

イースターといえば子どもたちにとっては
クリスマスに次いで楽しみな祝日。

前夜にEaster Bunny(イースターうさぎ)が家や庭じゅうに
チョコレートやキャンディの入った卵をばらまいて行ったり
枕元にプレゼントを置いて帰ったりするからだ。

イースターはいつも日曜日、家族で祝うのだが
その前日の土曜日などには
あちこちでイースターのイベントが行われる。

イースターうさぎがばらまいていった
チョコレートの卵を探すEgg Hunt(卵狩り)のイベントだ。

去年は、春休みにスキーに行ったコロラドのスキーリゾートで
雪の中のEgg hunt をやったが、
(参照:セレブ気分を味わえるコロラドのリゾート滞在
今年は娘がアフタースクールプログラムに通っている
コミュニティセンターのイベントに参加することにした。

ここの目玉はUnderwater Egg hunt である。
プールの中で卵狩りをやるというのだ。
最近、スイミングレッスンで自信をつけた娘も
「Underwater Egg Hunt に絶対に行きたい!」と言う。

どうやってプールでEgg Hunt をやるのだろうか?

当日、開始時間になると
ドーム式プールのドアが開けられ
家族連れが順番に中に入っていく。

冬の間は取り外し可能の巨大ドームが取り付けられ
インドアプールとなっているのだが、
このイベントが終わればドームは取り外される。

晴天の中、ドームの中は少し蒸し暑い。
泳げる子どもだけなので
先に外で行われたEgg hunt ほどたくさんではないが
それでも娘ぐらいの年齢から上は小学校高学年ぐらいまで
50人ぐらい(プラスその家族)が参加していた。

長い時間、プールサイドで待たされた後、
やっとEgg hunt が始まった。

カラフルなプラスチックの卵がプール中に投げ入れられる。
普通なら、中にチョコレートやキャンディを詰めておくのだが
ここではからっぽ。

プールのあちこちにピンクや黄色の卵が浮いている。
その中のいくつかにマジックで『X』印が付けられたものがあり
それを見つけたら賞品と交換できるというのだ。

笛が鳴って勢いよくプールに飛び込んだ子どもたち。
アタリを見つけた子どもたちが次々とプールから上がってくる。

ほどなく娘もアタリ卵を見つけ、上がってきた。

賞品の並んでいた机にはもう賞品が数少なくなっている。
大きな子どもたちに圧倒されて少しもじもじしていた娘だが
ようやくブレスレットセットをもらって意気揚々と帰ってきた。

待ち時間が長かった割にあっという間にEgg hunt は終了。

賞品の数が足りずにもらえなかった子がいたり
ドーム式プールの中が暑すぎて親たちは倒れそうになったりしていたが、
お友達と一緒にEgg hunt できた娘は上機嫌。

いつもとは違ったEgg hunt というのもたまにはいいか。

そうそう、なぜイースターにうさぎが来たり
Egg hunt をしたりするのかは実は明確ではないらしい。

うさぎは繁殖力が強いため春の象徴にふさわしいとか
ドイツに伝わる卵を産むうさぎの話がアメリカに伝わったとか
本物の卵は使い勝手が悪いのでいつからか作り物やチョコレートの卵に変わったとか
いろいろ言われているが、
いずれにしても、おかげでキリスト教の信者だけでなく
みんなが気軽に祝える祝日になったのだ。

これで本格的な春の始まりだ。

かなりがっかり。。春休み前の成績表

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今週は春休み。

すっかり忘れていたのだが
月曜日に娘が学校に毎日持っていく
バックパックを片付けていたら
成績表が入った連絡袋を発見。

「そっか、2学期の成績表が来るんだった」

開けてみると、
『英語』『算数』『社会』『理科』『体育』アート』
『行動』『学業に対する姿勢』
と、ざっとこのような大分類の下にある
細かな項目ごとに
それぞれ4段階の評価が記されている。

まだキンダーガーテン(1年生の前の学年)というのに
『英語』『算数』だけで1ページも使って
20項目以上もの指標があるのには驚く。

『社会』『理科』『体育』アート』『行動』『学業に対する姿勢』
はまとめても半ページにもならないのだから
『英語』と『算数』にいかに力を入れているかが分かるというものだ。

だが、個人的にはこれにはがっかりしている。
小さい子供の親ならみんなそうだと思うが、

・アルファベットの大文字と小文字の区別がついているか
・10ごとに100まで数えられるか

なんてことよりも、
その子がクラスの中でどのように適応しているのか、
どんな力を発揮し、
どんなスキルを学んでいったら良いのか、
などの精神的、社会的なスキルの成長について
もっと知りたいのだ。

カリフォルニア州をあげて
国の新しい学習指導要綱(=Common Core Standard)が
導入された今年から
(参照:Kindergarten のカリキュラム
学校での指導がよりアカデミック中心となっていることは
巷でもよく言われていて、
それを心配する声も多い。

特に1年生にもならない子どもたちにも
そのやり方がそのまま適用されていることには
かなり違和感がある。

でもまあ、担任からのコメント欄に
きっと生活や性格面についての補足コメントがあるはず、と
期待して見てみたら
その期待は思いっきり裏切られた。

『英語を読む力は、3月時点でレベルxxにあたり、
最終学期には、これをレベル⚪︎⚪︎まで上げることを目標とします。
数学もあらゆる項目において標準を満たしています。
引き続き、クラス内での積極的な発言を期待しています』

え、これだけ?

学力については、十分(必要以上?)な評価項目があるのだから
レベルxxとかについては、はっきり言ってどうでもいい。

そんなことより
友達との関わり方、クラス内での存在感、
リーダーシップや責任感、社会性、etc. についての
具体的なコメントを期待していたのに、
これにはがっかり。

ダンナも、
「これは担任の怠慢としかいいようがない。
親からのコメントは僕が書く。
次回はもっときちんとしてもらわないと」
と憤っている。

普段から、あまり親近感を感じる先生ではなかったが
それは性格だからしょうがない、と思っていた。

でも、もしかしたらダンナの言うとおりかも。
少なくとも娘に対する熱意は
この成績表からは感じられない。

ちょっと前に、宿題の内容を相談したら
「そんな宿題ありましたっけ?」
と言われて唖然としたこともあったっけ。
(参照:先生が宿題の中身を知らないってどういうこと?

担任次第と言われるアメリカの学校だが、
それを身をもって感じさせられた出来事だった。