月別アーカイブ: 1月 2014

18人だったクラスメートが17人に。。。

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水曜日は、いつものように
娘を送ったあとそのまま残って
音楽やコンピュータクラスのヘルプ。

いつも、「みんなそろってるかな?」と
子どもたちの人数を数えるのがクセになっているのですが
ここのところいつも17人。

ここ数週間、xxちゃんの姿が見えません。

「xxちゃん、またいないんですね」
と、担任に問いかけると
「ああ、引っ越しちゃったみたいなの」

「サンクスギビングのイベントのとき
お父さんとちょっと話しましたけど、
そういえば、お姉ちゃんたちが違う小学校なので
送り迎えが大変とか言ってたなあ。。。」

「え?xxちゃんは姉妹はいないんだけど」
「あ、じゃあ、従姉とかそんなだったかな?」
「そうね、あの家庭は、お母さんのお姉さんの家族と
一緒に住んでたから、従姉のことだったんでしょう」

そして、最後に先生がぽつり。。。
「引っ越すって連絡も事前になかったの。
ちゃんと学校に行ってるといいんだけど」

なんだか、家庭の事情を
ちょっとのぞき見してしまったみたいな複雑な気持ち。。。

xxちゃんは、学区外から割り振られてきた
ヒスパニック系の家庭の女の子。

人種のミックスの不均衡を減らすために、
白人の多い学区にはあえてそれ以外の人種の
子どもたちを割り当てるなど
行政も手を尽くしているのでしょうが、
クラスに溶け込めなかったり
ドロップアウトしてしまったり
うまくいかないケースも少なくないようです。

xxちゃんの転校の理由は分かりませんが
先生が言った言葉が妙に頭に残っています。

娘はといえば、
「xxちゃんは、明日遊ぼうね、と言って
一回も約束を守ってくれたことがないから
いなくなってもいいの」
と、強がっています。

突然、いなくなってしまった友達のことを
自分なりに消化しようとしているのかも知れません。

Early Literacy(幼少期のリテラシー)ワークショップ

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日曜日、サンフランシスコベイエリアの
働く日本人ママの会が主催する
Early literacy についてのワークショップが開かれました。

UCバークレーで教育学の博士課程を履修中の
専門家を呼んでのこの企画、
実は、オーガナイザーとして
もう一人のママと一緒に私が企画したものです。

『Literacy』という言葉は、最近、日本でも
おなじみになってきたようですが、従来は
『読み書きの能力』と言われてきました。

『リテラシーレート』とは『識字率』のことといえば
分かりやすいでしょうか。

アメリカでは幼稚園や保育園から
力を入れている重点項目で、
リテラシーの保護者向けの情報やアドバイスは
普段からかなり充実している印象があります。

そういう意味では、このワークショップで
目から鱗、というほどの新しい知識を得られた
わけではありませんが、
(逆に言えば、そのぐらい情報があふれているということ)
興味深かったのは、
『読み書き』だけであったリテラシーの定義に
『聞く、話す』のカテゴリーも含めようとする
あたらしい潮流があるということ。

これには私もまったく賛成。

読み書きって、『聞く、話す』の基礎があって
はじめて可能になるものだからです。

赤ちゃんのときから(実は胎児のときからだそう)
聞いてきた音を記憶に貯め、
その中から語順や意味を自然と推測する力がつき、
その結果、初めて『話す』というアウトプットが可能に。

そこから『読み書き』に発展するのですが、
これは自然には起こりません。

その上で大きな役割を果たすのが
家庭でのストーリータイム(読み聞かせ)。

絵本を音読するだけでなく
その本を題材にした会話を充実させることにより、
ボキャブラリーや思考力を
大きくのばしてあげることができ、
それが、後のリテラシーの向上につながります。

次の『ABC』はぜひ参考にしたいところ。

-Ask open-ended questions
 (どうして?何が?どうやって?など、子どもが
  自由な発想で答えられる質問をすること)
-Build on child’s comments
 (子どもの言ったことをさらに掘り下げて会話を続けること)
-Connections
 (子どもの発言に関連のある項目や過去の記憶などを
  取り込んで、会話を発展させること)

また、『聞く、話す』力の習得において
なぜ生身の人間との会話が理想的なのか、
についてもふれられていました。

TVやCDでは不可能な、生身の人間との会話の強みとは:

-話している人の表情が見える
 (言葉が情報としてだけではなく感情をともなって伝わる)
-ジェスチャーが使える
 (意味が分からないときの強い味方)
-人工的に作られた設定ではなく、リアルなコンテクストで伝えられる
 (自分の興味関心、思考に沿った内容になる)
-補足や訂正ができる
 (分からないものをスルーしたり、間違って思い込んだりすることを防げる)

やっぱり『リアル』が一番。
お互いの顔を見ながら、
「分かってるかな?」
「関心はあるかな?」
「難しそうだから、分かりやすい例えに変えようか」
なんてことができるのが、理解度や記憶に貢献するのですね。

やっぱり、子どもの最終的なリテラシーは
幼少期の親子の会話の質と量にかかっているんです。

サンフランシスコ市内の
図書館のミーティングルームを借りての
このワークショップ、
半分以上が夫婦での参加、と
父親が積極的に関わっていたのも印象的でした。

大流行りのRainbow Loomのプレゼントが届いた!

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月曜日(マーチン・ルーサー・キング・デー)、
火曜日は学校の職員研修とかで
娘は土曜日からなんと四連休。

こういうのが働くママには一番つらいんだよね。
会社で働くママたちは月曜日も火曜日も仕事だもん。
(参照:幼稚園はお休み、パパは仕事のBank Holiday

この四連休も終わりに近づいた火曜日の夕方、
小包が届きました。

「xxちゃんから、あなた宛に何か届いたよ!」

NYに住む私の妹から、一ヶ月ほど遅れて
クリスマスプレゼントです。

私は、中身のことも配達予定日のことも
知っていたのですが、娘には内緒。

「わー!ゴムのアクセサリー工作セットだ!
サンタさんにお願いしておいたけど、もらえなかったやつ。
xxちゃんは、そのこと知ってたのかな?」
「きっとサンタさんと話したんだよ」
「やったー。○○ちゃんと△△ちゃんと同じだ!」

その言葉どおり、冬休みに訪れたボストンの従姉や、
近所からお引っ越ししたあとも時々、遊んでいる
ベストフレンドのお姉ちゃんも、みんな持ってます。

学校でも、それで作ったブレスレッドをしている
子どもたちをよく見かけるし、
私が仕事で英語を教えている2年生の男の子も
学校でもらったと言って見せてくれたことがあります。

この代物、Rainbow Loomといって(写真)
突起のたくさんついたプラスチックの型(写真右側)に
小さなカラフルな輪ゴムをはめていき、
編み物の感覚でそれを絡めながら作品を作るというもの。

単に輪ゴムをつなげただけのシンプルなデザインから
ビーズを編み込んだり、花や星のデザインを
浮き立たせたようなものまで、
レベルに応じていろいろなパターンができるのですが、
それはもう、アメリカ中の子どもたちが
今、夢中になっていると言っても過言ではありません。

このおもちゃを開発した夫婦は、ビジネス界の
サクセスストーリとしても取り上げられているほど。

5歳の娘にはちと難しいのですが、
きっとそのうち私が夢中になって
アクセサリーを作り始めることになるのでしょう。

長い週末は、こうしてうれしいアクシデントとともに
暮れていきました。

「なんて母親」と言われ、怒り心頭の週末

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この週末は、今思い出しても胸が震えてしまうような
悔しい出来事がありました。

お出かけから戻り、
車から自分のバッグを持って帰るよう娘に言うと、
「何で私が持って帰るの?ママが持ってって」
と、言い出しました。

自分のことは自分でする、ということを
徹底的に教えている今日この頃。
娘の反抗に簡単に屈するわけにはいきません。

「自分のバッグでしょ?自分で持って帰りなさい。
ママは、ママのバッグを持って帰ってるでしょ」。

「絶対に嫌だ!」

両者、譲らず、娘はついにかんしゃくを起こし
大声で泣き始めました。

こうなったら何を言っても無駄。
気持ちが収まるのを待つしかありません。

「ここはゆずって家に連れて帰るべき?
でも、妥協するクセをつけちゃいけない」
と、ジレンマを抱えながら
私は、マンションのロビーのいすに座って
娘が泣き止むのを待っていました。

そこを通りがかったのが70ー80代ぐらいの
ちょっと神経質そうな白髪の女性。

「この子、あなたのお子さん?」
「そうですけど」
「いったいどうしたっていうの?」
「カンシャクがおさまるのを待ってるんです」
「でも、こんなに泣いてるじゃない、かわいそうに」
「泣けば何とかなる、と教えたくないですから」
「まあ、なんて母親なの。。。!」

そう言って、人を蔑むような視線を投げかけ、
その老人は去っていったのでした。

カチン!

「私には私の教育方針がありますから
口を出さないでください!」

その女性の背中に向かって、言ってしまった!

自分も母親の経験がある人だったら、
こういうとき、親も揺れる気持ちを抑えながら
心を鬼にして断固とした態度をとろうとしていることを
理解できるはず。

それなのに、許せない!

でも、こういうことってよくあるんです。
相手がよく知らない人でも、
それが子育てみたいなとてもパーソナルなことについてであっても、
自分が思ったことは口にする。

まあ、言われた方も黙ってはいないから
それでバランスがとれてるんでしょうけど。

ダンナにはこう言われました。

「児童虐待で警察呼ばれたりすることもあるから
外では気をつけた方がいい」って。

またそれか。。。

アジア系の家庭のしつけは
アメリカ人家庭に比べてきびしいとよく言われます。
人前で、頭をポンとはたこうものなら大変なことに!

改めて学んだ『母の生きる道』はコレ。

何を言われてもくよくよしない。
そして、外では子育てドラマを演じない。

「あのときはとっても疲れてたからなの。ママ、ごめんね」
とケロッとしている娘に少し救われましたが、
この事件のことは、しばらく忘れることができそうもありません。

学校の掲示板でお誕生日のお祝いメッセージ!

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今日、娘を送って行った際、
ふと掲示板を見ると、
来週のお休みのお知らせとともに
お誕生日のお祝いメッセージが!

『Happy 7th Birthday Alexa.』
今日が、この学校に通うアレクサちゃんって子の
7歳の誕生日なのね。

実は、これ、れっきとした個人広告。
$25を払えば
お誕生日のお祝いメッセージを掲載できると
ちょっと前に学校からお知らせがありました。

これも想像に難くなく、PTAのFundraising の一環です。

しかし、何とも商売上手やなあ。。。