月別アーカイブ: 7月 2014

日替わりプレイメニューのサマーキャンプ

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夏休みの後半戦、
娘は今週からサマーキャンプ
(参照:アメリカの子どもたちの夏休み
に通っています。

習いごとの延長のような
テーマの決まったものから
学童の延長のような
終日お遊びのものまで
いろいろありますが、
うちの子が通うのは
普段、After school program で
お世話になっている
レクリエーションセンターのキャンプ。

毎日、朝から晩まで(?)
ひたすら遊んでばかりいるキャンプは
どうかとも思ったのですが
(幼稚園生だからそれもいいか)、
ここのプログラムは
週ごとにテーマが決まっていて、
それに沿ったデイリーのアクティビティが
プランされているのがいい。

何よりも魅力だったのは
毎日プールに入れること。
うちの子も例に漏れず大のプール好きなので、
私の代わりに
誰かが連れてって監視してくれてるだけでも
こんなにいいことはない。

さらに、毎週木曜日は遠足!
いつもの場所から離れて動物園や映画館にバスでおでかけ。
これも、親と行くのとはちょっと違った
楽しさがあるはず。

というわけで、今年初めて
アメリカの子どもたちがこぞって参加する
サマーキャンプなるものに申し込み、
私もちょっとわくわくしていたのです。

最初の二日間は
やっぱりプールがメインイベントとなったようで、
娘はくたくたになって帰ってきました。

三日目は
「プールに入ってると工作とかができないから
今日はプールに入らない」
と言ってでかけましたが、
サングラスを作って
(プラスチックのものに飾り付けをして)
帰ってきました。

そして四日目の今日は初めての遠足。

丘の向こう側にあるビーチと
そこにあるボウリング場です。

ボウリング場でピザが出るので
お弁当不要なのは密かにうれしい。

おやつを買ったり、ゲームセンターで
ちょっと遊べるように
上限$5のおこづかいを持ってくるように、とある。

ボウリング場には必ずある
ガチャガチャができるように
25セント(クォーター)硬貨を何枚かと
1ドル札を2枚持たせました。

自分でお買い物をするなんてことも
娘にとっては初めて。
結局、みんな一緒にSkittle チョコを買っただけで、
紙幣は使わずに持って帰ってきました。

ボウリングはやっぱり
すべてガーターだったらしく、
その上、ピンまで届かずに
ボールが止まってしまったりして
本人はかなり不満顔。

そのあとのビーチでは
男の子を砂に埋めたりして
遊んだみたい。

水泳やダンスなどのおけいこごとの
キャンプにしようかとも
散々迷いましたが、
「先生から、これをしなさい、とか
言われないんだよ。
ずーっと好きなことできるんだよ」
と、娘は喜んでいます。

まだ小学生にもならない娘の仕事は『遊ぶこと』。
そう考えれば、このキャンプも
まんざらでもないのかも。

お誕生日会でのママ、パパたちとの会話

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カリフォルニアに戻って最初の日曜日は
娘のAfter School Program のお友達の男の子の
お誕生日会。

子どもたちを広い室内遊園地のようなところで
1時間ほど遊ばせた後、
ピザとケーキでお祝い、
という典型的なお誕生日会のパターンにも
かなり慣れてきました。

今日は、そこで交わされた
保護者たちとの会話を
少し披露しましょう。

<どんな仕事をしている人たち?>
「So what do you do?」
と、お互いの仕事について
質問し合うのはよくあること。

「G社(製薬大手)でリサーチをしているの」
というのはアグレッシブそうなインド系のママ。

「うちの嫁もG社だよ。
僕はa 社(あのすぐれたデザインの電子機器メーカー)
だったんだけど、とても共働きは無理で
今は家でできる仕事をしてるよ。
給料は減ったけどね」
というのは、送り迎えはほとんど自分がやるというパパ。

「ここの小学校の保護者たちって
G社かa 社の人が圧倒的に多いよね」

シリコンバレーの北側のこのエリア、
やっぱり有名グローバル企業に関わる
仕事をしている人たちが多いようです。

<仕事と家庭の両立はどうしてる?>
「うちは、クッキングが僕で片付けが妻、
と役割を分けてるんだけど、
仕事が終わってから夕食を作ってる時間はないので
毎日、深夜2時頃に次の日の弁当と夕食を作ってるよ」
というのは中国系の話し好きのパパ。

「私の上司はフランス人なんだけど、
5時前に帰るのは許されないの。
自分はご主人が専業主夫だからいいけど、
理解してもらえないなら
職場を変えるしかないわね」
と、さっきのインド系のママ。

アメリカ人のダンナ様は
子育てや家事を手伝ってくれるし
会社も理解があるので
両立は難しいことではないのかと思いきや、
そうでもなさそう。

でも、パパもママも家庭が一番大事っていうのは共通だし、
みんなそれをはっきり言い切るところがお見事。

<お受験とは違ったエリート教育>
「下の子が今年入学なんだけど、
上の子が今年からxx小学校に通うことになったから
2つの小学校の送り迎えで大変だわ」

「え?xx小学校って中国語のイマージョン教育
(外国語で主要教科を教えること)だよね?」

「ううん、あそこにはGATE
(Gifted and Talented Education)プログラムもあるの 」

へえ、そういうことをさらっと言っちゃうんだ。。。

GATEプログラムとは
いわゆる頭の良い子たちだけが集められて
特別な教育を受ける『エリートプログラム』。
学区内でトップ1%の成績をおさめた子どもたちは
途中からその小学校に転校することになるのだそうです。

こうなるとDNAの勝負だから
『お受験』ということにはならないのだけど、
できる人にはもっとチャンスが与えられる、
というのはアメリカらしい。

「シリコンバレーに戻ってきたんだなあ」
と、少し刺激を受けた一日でした。

古くて新しいお友達とのプレイデート in California

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今週頭に、カリフォルニアへ戻ってきました。

日本でできた新しい幼稚園のお友達や
いとこに囲まれての
にぎやかな毎日が恋しい娘は
「お友達と遊びたいよー」
と繰り返しています。

うまい具合に(?)
今週は、私も娘も古くから知っている
お友達と会う予定になっていました。

私たちがまだロサンゼルスに住んでいた頃からの
知り合いです。

娘が生まれて半年ほど経った頃から、
私はベビーカーを押しながら
走ったり筋トレをするフィットネスプログラム
Baby Bootcamp に参加し始めました。

そこでのママ友の一人が彼女。
彼女のお嬢さんもうちの娘と同い年。

実は、当時は友人というほどの関係ではなかったのですが、
Facebookで軽くつながっているうちに
彼女がサンフランシスコ・ベイエリアに引っ越してくることを知り、
「私が日本から戻ったら会おう」
ということになったのです。

Facebookって、時々こんなことが起こるから
感謝したくなる。。。

というわけで、彼女の素敵なお家に
招待されたわけですが、
子どもたちはあっという間に意気投合、
私たちのことなど見向きもせずに
二人で遊び始めました。

子どもの社交性、見習いたいものです。

その間、そのママと私は、
「本当はお互いのことあまり知らないけど
毎朝、一緒にトレーニングしてたから
古い友だちのような気分よね」
などと言いながら、
ゆっくり旧交ならぬ新交を温めることができました。

何といっても彼女の自慢は、
庭に置かれた簡易プール。

簡易といってもスケールが違う!
空気で膨らます
一人サイズのものではなく、
直径5mほどもありそうなビニールプール。

「たった$100だったのよ。
あちこちのプールに入場料を払って
車で行くことを考えたら、これはお買い得。
夏が終わってしまっておくところがなくても
捨てちゃってもいいぐらいよね」

子どもたちは大喜びで遊んでいるし、
$100とはいえ、かなり頑丈にできているみたい。

プールを解体してしまう前に、
中に入っている大量の水はどうするのかしら、
などと思いながらも
カリフォルニアの夏を満喫した一日でした。

日本の幼稚園のみんなと涙のお別れ

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金曜日は、プチ留学最後の日。

お迎えに行くと、担任の先生が
たくさんの荷物を抱えた娘を連れて
出てきてくれました。

「今日は、7月生まれのお友達の
お誕生会と一緒にお別れ会もやったんです」
と、その日の様子を話してくれました。

「先生もお友達もお別れが寂しくて
ちょっとうるうるしちゃったね」

「私のクラスに来てくれて
本当にうれしかったよ」

などと言ってもらって
娘も寂しそう。

そのそばを通って帰っていく子どもたちも
「アメリカ帰っちゃうの?」
「バイバイ、またね」
と、声をかけてくれます。

数日前から
「xx幼稚園のみんなとバイバイしたくない」
「○○先生、大好き」
と口にしていたところを見ると、
本当に楽しい一か月間を過ごしたようです。

園長先生も出てきて
ももたろうの本やおりがみなどの
プレゼントまでいただく始末。

その心遣いとあたたかい対応に
こちらまで感激してしまいました。

家に帰って荷物をあけてみると、
クラスの一人一人が描いてくれた
娘の似顔絵やコメントと
娘を中心に3人ずつで撮った写真が
散りばめられた寄せ書きアルバムがありました。

写真の服装から見るに、
前日に写真撮影をして
その日のうちに
先生がアルバムを手作りしてくれたみたい。

たった1か月の滞在に
ここまでしてくれるなんて
本当にありがたい。

日本語と日本文化を学ばせるつもりで
日本の幼稚園にプチ留学させたのですが、
それだけでなく
『人と人との心のつながり』や
『出会いと別れ』などの心の機微も
学んでくれたことでしょう。

後ろ髪を引かれる思いでいっぱいすが、
来週からの夏休みの後半戦は
アメリカで過ごすことになります。

日本の皆さん、
今年もお世話になりました!

猛暑の中の避難訓練

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日本の幼稚園も夏休み目前。
昨日は地震を想定した避難訓練の日。

保護者要参加のイベントで、
子どもたちの訓練の様子を見学した後、
先生から子どもの引き渡しを受け
親子で帰宅することになっている。

猛暑が続く今日この頃、
「雨が降って中止にならないかな」
とひそかに思っていましたが、
残念ながら昨日も快晴の猛暑日になってしまいました。

幼稚園に着くと、
娘のクラスが外でハンカチ落としをして
遊んでいるのが目に入りました。

「この炎天下でハンカチ落としは
子どもたちも先生も大変だなあ」
と思っていると、
「ただいま、震度4の地震が発生。
その場に止まって
近くにいる先生の指示に従いましょう」
とのアナウンス。

事前に練習でもしていたのか
子どもたちはすぐに動きを止め、
静かにアナウンスを聞いていたかと思うと
全員が頭を両手でおおい、
下を向いて背を低くし始めました。

「揺れが収まりました。
教室に戻って頭巾と荷物を取って
運動場に集合してください」

このアナウンスとともに
子どもたちは全速力で
下駄箱に向かって走り出しました。

改めて、その静かで迅速な行動には感服。

一応、うちの娘もそれに混じって
ちゃんと走ってったみたい。。。

間もなく、黄色い災害用頭巾をかぶり、
バクパックや水筒を身につけた子どもたちが
ぞろぞろと園舎から出てきて、
これまた静かに担任の先生のもとに
並んで座り始めました。

各学年2クラス、合計6クラスの園児が
全員並び終わるのにそう時間はかかりませんでした。

「ここまで6分でできたね。
訓練だと思わずに、おしゃべりもせず
急いで行動できてえらかったね」
と、園長先生からのお話。

地震発生から6分で
全員が運動場にきちんと集合できるなんて
なんというしつけの良さ!

(それにしても、『6分』と
時間をきちんとはかっているところは日本らしい。)

そのあと、見学していた保護者に
それぞれの子どもたちを引き渡して
各自、退園となったのです。

うちの実家のあるエリアは
近い将来に大地震が予想され、
私の小さい頃からずーっと
避難訓練が行われていました。

関西や東北大震災のこともあり、
最近は全国的になっているかもしれませんが、
違うお国ではどうでしょう?

アメリカだと、地震の避難訓練ではなく
なんと『銃を持った侵入者』から身を守る訓練
(参照:Shelter in Place Drill=緊急事態対応訓練)があります。

どちらも起こってほしくないことではあるけど、
起こるかもしれないというのが現実。
避難訓練にもお国柄が表れているんですね。

それにしても、
こんな炎天下での訓練の実施は
なんとかならないものかしら。

汗だくの娘の手を引きながらふと考える。

この時期は梅雨でもあり、
雨か今日のような猛暑になることはほぼ確実。
猛暑なら子どもや先生の熱中症の危険だってある。

毎年、この時期にやっている訓練みたいだけど、
そちらの危険を避けることも
考えてもいいのかも?