月別アーカイブ: 3月 2013

アメリカで女の子を育てるということ

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ママ友の間で、アメリカの女の子に関する
気になる記事が話題になりました。

その記事によると、

・12歳以下の15%以上がマスカラ、アイラナー、口紅を
 日常的に使用している
・女の子の25%が、ノーベル賞をもらうより『次のトップモデルは誰だ』
 というTVのリアリティショーで優勝したいと思っている
・9-10歳の女の子の40%がダイエットをしたことがある

のだそうです。

記事の筆者は、
『このままだと、
5歳でダイエットに目覚め、
11歳で化粧をはじめ、
17歳で豊胸手術、
23歳でボトックス(しわを目立たなくする)注射、
なんてことが当たり前になってしまう。』

と危惧しています。

また、別の記事では、若い女性に圧倒的に人気の
下着メーカー『Victoria’s Secret』が、
ティーン前からティーンにかけての女の子に向けて
『女子大生みたいにカッコよくなろう!』というキャンペーンを掲げ、
セクシー下着を身につけることをトレンドにしようとしている、
というのが問題視されていました。

http://money.cnn.com/2013/03/27/news/companies/victorias-secret-underwear-ad/index.html

中学生、高校生らしい女の子が化粧をして歩いているのを
当たり前のように見かけるたび、
私も『先が思いやられる』と心配していただけに
他人事ではありません。

服装も髪の色も化粧も、学校のルールなどで
しばられることがない自由な国だけに、
子供の自律心を養うのは親としての最大の課題だと思います。

その記事の終わりには、
『まあかわいいわね』『素敵なお洋服ね』など
女の子の外見をほめるのをやめて、
『おもしろそうな本を読んでいるのね』とか
『いま夢中になっていることは何?』など
内面的なことを話題にするようにしよう、とありました。

「このネックレス、かわいいってみんなに言われた」と
自分の手作りのビーズネックレスを
幼稚園でほめられて喜んでいる娘を見ると
なんとも複雑な気分です。

時代の差もありますが、自分の育った文化との違いもあり
これからますます親として試されることになる予感がします。。。

お隣からPassover Dinner へご招待

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アメリカという国は宗教抜きでは語れません。

キリスト教の国、と一般的には思われていますが
さまざまな人種が存在する分、宗教もさまざま。
(キリスト教ひとつにしても、宗派が数え切れないほどあります)

宗教や宗派が異なると教義が異なるのはもちろん、
お祝い事やさらには休日まで異なることもあります。

アメリカで、すべてをひっくるめたキリスト教の次にメジャーな宗教は
ユダヤ教(Judaism)といってもよいでしょう。

今年の3月25日から4月2日(ユダヤ暦に基づくため、毎年異なる)は、
ユダヤ教のもっとも大事なお祝いのひとつ、Passover にあたります。

3000年以上前、エジプトのファラオの元で奴隷として仕えていたユダヤ人が
神からお告げを受けたモーゼに導かれてエジプトを逃れ、
奴隷の身から解放された(Exodus)ことを祝うもの。

ユダヤ系(Jewish )の学校などはお休みとなり、
その期間の最初と最後の2日間は仕事もお休み、という人も多くいます。

その初日の夜には、家族や友人などで集まり、盛大かつPassover 独特のメニューで
お祝いをするのだそうですが、Pssover 2日目の昨日、
お隣に住む、ユダヤ人家族のディナーにうちもお呼ばれ、となりました。

Matza(マッツァ)と呼ばれるクラッカーのようなものがPassover 期間の主食。
小麦粉と水だけで作ったMatza は、イーストなどでパンを膨らます時間もなかった
当時の人々が、Exodus のときに主食としたものだそう。

そこから端を発して、Matza 以外のほとんどの穀物(製品)は
食べてはいけないことになっているだけでなく家にあってもいけないようで
Passover 直前になると、パスタやパン、クッキーなどは
食べてしまうかどこかに移動するなどして家からなくしてしまわなければいけない、とも聞きました。

「お宅の冷凍庫に余裕があったら、Passover の期間、預かっておいて」
なんていう会話もしたものです。

さて、ディナーは初日のお祝いのためにイスラエル人のご主人が作ったという
牛肉料理が山盛りで、エキゾチックなスパイスの効いたミートボールや煮物などが並びました。

Matza に塗るトマトや野菜を中心としたトッピングも数種類。
Exodus の話を聞きながら、興味深いディナーとなりました。

娘は、同い年でなかよしのその家の末っ子と一緒にご飯が食べられるだけで幸せ。

そのあとも、すぐに遊びに夢中になって、そんな歴史的背景については
知る由もありませんが、これから、このようなさまざまな異文化に
日常的にふれながら育っていくのだなあ、と改めて感慨深く思いました。

Picture Day

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昨日は、クラス写真撮影の日。

入園してすぐにも撮影しているのに、また?
どうも、よく生徒の入れ替わりがあるために
年に2回撮影会をやっているようです。

そういえば、娘のクラスも一人が転出、最近、新しい女の子が入ってきました。
担任の先生も2人のうち1人が定年退職して
新しい若い先生に代わっています。

『撮影の日には、お子さんのお気に入りの洋服を着せてあげてください』
とレターにもあるように、当日の朝はドレスを着た女の子もいます。

『とはいっても、普通の通園の日だから』と思って
遊び着の中でも比較的新しいものを着させただけの前回は
ほかの子に比べてかなり地味だったのを覚えています。

撮影は、教室で撮るクラス全員の写真と、
背景や小道具を設置した場所で一人ずつ撮る個人写真の2種類。

右のような写真(→)を一度は見たことがあると思いますが、
これが典型的なアメリカ人の個人写真。

おとなしめの背景に、子供が歯を見せて笑っている
少し斜めからのショット。
(歯を見せることと、斜めがポイント)

”個人主義” を主張するわりに、この個人写真だけは
全国共通、幼稚園生から大学生まで
誰の写真を見ても同じパターンだからおもしろい。

「アメリカの学校は、授業料以外なんでも実費払い」
とダンナがいつも言っているように
クラス写真とこの個人写真の異なったサイズのものを
組み合わせたいくつかのセットの中から選んで実費での注文となります。
(もちろん、買わないという選択もありますが。。。)

さらに別料金でキーホルダーやマグカップ、マグネットなどにも
プリントしてくれるフルサービス。

今回は、三つあみも結ってあげて
フリルの付いたスカートとシャツを着せての再挑戦。

「ママ、xxちゃんはイヤリングもしてるよ」と催促されましたが
「あれは、ピアスと言ってお耳に穴を開けるんだよ。痛いんだよ」
と何とかかわしました。

ちなみに、幼稚園生ぐらいでもピアスを開けている子はけっこういます。
ピアスを開けちゃダメ、なんてルールはどこにもないのです。
(先が思いやられる)

普段、カメラを向けると嫌がる娘ですが
前回の個人写真は意外と上出来。
右上のサンプル写真のような微笑がすっかり板についていました。

今回は、どんな写真が出来上がるでしょうか。

外食でFund Raising

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昨夜は、またFund Raising の一環のイベントが催されました。

“Dining for Dollars” というイベントで、
市内のとあるBBQレストランで食事をすると
その代金の20%が幼稚園へ寄付されるというもの。

そのレストランと幼稚園がどういう関係にあるのかは分かりませんが
このように、特定の団体のために売上の一部を寄付してくれる
ビジネスがコミュニティに存在するというのはありがたいものです。

“Dining for Dollars”イベントはこれが2回目でしたが、
平日の夜に行われるので、残念ながらうちはなかなか参加することができません。

ちなみに、寄付を集めるにはイベントも有効な手段ですが、
ここのところオンラインで寄付を募るサイトを見かけることも多くなってきました。

私の友人が運営している”eharvest” というサイトのもそのひとつで、
教育施設などの資金集めや、特定のチャリティや団体に
売上の一部を寄付することを前提とした個人の
クラフト商品の販売などに使われています。

https://www.eharvestcharity.com/

チリも積もれば山となる。
小銭でできる寄付も重要な資金源となり得るのですね。

Field Trip to Hiller Aviation Museum

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Field Trip の今日は、春らしい暖かい朝となりました。

通常通り幼稚園に到着するとすぐ、朝のサークルタイム
(みんなで輪になって、カレンダーで今日の日にちや曜日の
確認に始まり、先生を中心にみんなで会話をする時間)
が始まりました。

私を含め、送迎をする保護者がちらほら外で出発を待っています。

『結局、必要な台数の車は集まったのかしら』と、思っていると
どこからともなく他の保護者が現れ、結局、12-3名になりました。
ちなみに父親参加は3名。まあまあかな。

「たくさんお申し出があったので、最後のほうに
申し出ていただいた保護者は自分のお子さんだけを
乗せていってもらうことになりました」とのこと。

やっぱり集まるんだなあ。。。

子供たちの持参したカーシートを各車に設置して、いざ出発。
私の車にも娘のほかに男の子が一人、同乗しました。

博物館に着くと、24人のクラスは12人ずつのグループに分かれ、
2人の先生がそれぞれのグループを引率して見学に出発。

各グループに、学芸員のおじさん(リタイアしたシニアの方たちばかりと思われる)が
付き、展示物についての説明をしてくれます。

博物館の名前になっているHiller というのは、Hiller-Copter という名称で知られるようになった
二枚の翼を回転させながら飛ぶヘリコプターを初めて開発した起業家の名前。

そのHiller-Copter やライト兄弟の飛行機のレプリカなどが所狭しと展示され、
子供たちだけでなく、同行した(特に)お父さんたちも興味津々。

セスナ機というのは、小型飛行機を専門で作るセスナ社の社名から来たもので、
飛行機のタイプの名前ではなかったということも学びました。

最大の見どころは、外に展示されているボーイング747のコックピット部分。
一階のファーストクラスでくつろいだあと(保護者はみんなここに座ってみたようです)
二階のコックピットへ。

全員が順番に操縦席に座り、計器を触ってみることができました。

あっという間の90分ほどでしたが、子供たちは意外とおとなしく
(操縦席に座らせてもらえるときの順番争い以外は)、
列をなして展示物を順番に見て歩いていました。

アメリカ、特に大都市圏にはこのようにさまざまなテーマや規模の
博物館や美術館があり、Field Trip はもとより、普段の週末でも
出かけるところには事欠きません。

机上で勉強するだけでなく、このようなところで迫力のある展示物を見ると
幼い子供たちの心にきっと大きなインパクトを与えるだろと思います。

シリコンバレーエリアに特に多くある宇宙や科学などの博物館、
何となく敬遠していましたが、そろそろ連れて行ってみようかな。