日本からベイエリアに戻り
夏休みもあと一週間ちょっとを残すのみとなった週末、
ダンナが
「SFジャイアンツのゲームがった$6だって!」
と大声をあげた。
ジャイアンツゲーム観戦は
地元の子連れファミリーにとっても欠かせない
イベントの一つとなっているが、
ジャイアンツは3年前のワールドシリーズで優勝して以来、
成績が振るわないこともあって
観戦の話はここしばらく出ていなかった。
ダンナが見ていたオンライン・チケット売買サイトは
需要と供給のバランスでチケットの値段が上下するので
直前になると余ったチケットが安く買えることで有名。
3年前はチケットの値段も高騰していたし、
人混みの中、
SF市内の最寄駅から球場まで歩くのも億劫だし、
などと理由をつけて
なかなか腰が上がらなかった私も
$6と聞いてちょっと心が揺らいだ。
友達家族もまだバケーション中だし、
特に予定もない週末だから
野球観戦もありかな、と。
そこへダンナがこう付け加えた。
「日曜日はハローキティ・イベントデーで、
先着20,000人にTシャツも配るらしいぞ」。
その一言で心が決まった。
「うん、行く行く!」
当日の8月6日、日曜日は昼前に家を出て
自宅近くのCaltrain 駅から電車に乗って
ジャイアンツ球場(AT&T ドーム)へ。
不調のジャイアンツのはずだったが
電車はかなり混んでいる。
お気に入りの選手の背番号がついたユニフォームや
チームカラーのオレンジやブラックの洋服を着たファンがたくさん。
娘もダンナもジャイアンツの野球帽をかぶっている。
地元民にはやっぱり愛着があるのだ。
終点のSF市内の駅から球場まで歩いて行く途中、
娘のクラスメートの家族にも遭遇した。
彼らはこの夏、もう3ー4回も観に来ているという。
そして球場に入場するとすぐ、
Tシャツを手渡された。
人数分、3枚もくれた。
サイズを選り好みしている暇はなく、
大人用のS x 2枚とM x 1枚で
娘には大きく、ダンナにはかなり小さかったが、
ジャイアンツのユニフォームを着たキティちゃんの絵が入った
レアなTシャツ(写真上)をもらえるだけでも
ものすごく得した気分。
すっかり気を良くして観覧席に向かった。
最後列から2番目の席だったが
そんなことはもうどうでもいい。
夏場は曇りや霧のかかった日が多いサンフランシスコだが
その日は珍しく快晴で暖かく、
球場から臨むサンフランシスコベイには
あわよくばホームランボールをキャッチしようとする
ファンを乗せたボートもたくさん浮かんでいて(写真下)、
リラックス感を高めてくれる。
幸いゲームも6-3でジャイアンツの勝利。
ピッチャー Samardzija がホームランを打ったり
挟まれたランナーが内野手のミスで生還したり、と
十分見ごたえのあるゲームでもあった。
私にとっては初めてのジャイアンツゲーム観戦だったが、
ジャイアンツがちょっと好きになった。
ゲンキンなものだ。
「ね、楽しいでしょ?」
と、過去に二人だけでナイターに出かけたことがある
娘とダンナもしたり顔。
次はミニオンズ・デーとかやらないかな。。。!