月別アーカイブ: 1月 2018

フェイクニュースに養子縁組! – 3年ぶりのLAの友人たちの近況

標準


12月22日から1月8日まで
2週間ちょっとの冬休み。
どこも行かないのにはちょっと長い。
久しぶりにLAにでも行ってみようということになった。

娘の6歳の誕生日に
ディズニーランドに訪れた際に立ち寄って以来、
3年ぶりだ。

結婚する前から娘が2歳になるまで住んでいたこともあり
友だちもそれなりにいて、
今回は3家族と旧交を温めることができた。

私とダンナとビジネススクール同期のMr.Kは、
LAに行くと声をかけると
『ちょうどよかった。二人目の子どもを紹介したかったんだ』
と即レスが来た。

彼の5歳になる長男L君は養子。
2歳の時に韓国からやってきた。

Mr.K自身が韓国系アメリカ人で養子として育ったことは知っていたから
L君の養子縁組(adoption)自体はそれほど驚くことでもないのだが、
よくある中国やアフリカではなく
韓国からの養子というのには『珍しいな』と思ったことを覚えている。

L君の時には交渉が完結するまでに1年半以上もかかったと言うから
二人目となると正直、びっくりした。
相当なコミットメントだ。

「前回は、彼の健康上の理由とかで時間がかかったけど
今回はスムーズにいって半年ぐらいですんだのよ」
と、同じく韓国系アメリカ人の奥さん。

「で、いつこっちに来たの?」
「3週間前かな」。

え!

Jちゃんというその女の子は一歳半。
人見知りをしない明るい子で、
3週間前に家族になったとは思えないぐらい
友人夫婦にもなついているようだった。

前に会った時には少し気弱な感じだったお兄ちゃんのL君も
今回はうちの娘ともすぐに仲良くなり、一緒に走り回っている。

家族の絆を深めるために
奥さんは仕事を一時的にパートタイムにしてもらっているという。

そんな制度があるぐらい
養子縁組というのはアメリカではよくある話だ。
娘のクラスにも中国からの養子の女の子が一人いるし、
担任の先生も養子が二人いると言っていた。

そんな話を聞くたびに、
実子じゃなくても家族の絆を深めることってできるんだな、と思ってしまうのだが、
Mr.K夫妻とその子どもたちを見ていると
あらためてそれを実感する。

一方で、LA らしいともいえる
フェイクニュース騒ぎに巻き込まれた友人もいた。
同じく同期のMr.M の奥さんから聞かされた話だ。

娘さんのLちゃんの通う小学校には
映画やエンターテイメント系の仕事をしている保護者がたくさんいるらしい。

秋に転校生がやって来たのだが、
その女の子、数週間もしないうちに
新しい学校でいじめられているとママにうったえた。

そのママはなんと、Lady Gaga のヘア・スタイリストをしているらしく
その話はすぐに彼女に伝わった。

いじめ撲滅運動にも熱心なLady Gaga は
ここぞとばかりに自身のフェイスブック(を含むいくつかのソーシャルメディア)に
こんなコメントを掲載。

『xx(実名)小学校のみなさん、
私の友達xx(実名)の娘のxx(実名)ちゃんが
いじめられていると聞き、とても悲しく思っています』と。

5千万人以上のフォロワーがいるLady Gaga だから
そのニュースはあっという間に広まった。

TV局のレポーターたちが学校に殺到、
保護者たちにインタビューを求めたり、
校長先生が教育委員会に呼ばれ
事情を説明させられるなどしたらしい。

しかし。。。

よくよく学校側が事情を調査をしてみると
いじめられていたはずの転校生こそが中心となって少人数のグループを形成、
グループ外の生徒との対立を招くような言動を助長していたことが分かった。

すぐにフェイスブックの記事も取り下げられたが、
いじめをしていたと非難された女子がストレスで登校できなくなるなど
学校や生徒たちは大きなダメージを受けたという。

真実を確かめもせずに、しかも実名入りでメディア投稿するなんて
セレブとしての意識が低すぎ。
これも立派なフェイクニュースの一つだ。

投稿する側も、読む側も、
情報の真偽やインパクトを見極められないと
簡単に騒動に巻き込まれてしまうことを
実感させられるストーリーだった。

こんなたわいもない話をしながら
ほとんど娘の記憶には残っていない懐かしい場所を訪れたり、
Mr.M のお宅でおせち料理をご馳走になったり、
普通の週末と錯覚しそうになるぐらいリラックスした3日間。

勢いで決めた旅行だったが、行ってよかった!

日本人ママの3家族でおせち交換兼新年会

標準

あけましておめでとうございます。

アメリカで生活していると
この言葉ほどしっくりこないものはない。

プレゼントに大金を費やし、
家族が集って賑やかに祝うクリスマスが終われば
1月1日なんて単なる国民の祝日の一つに過ぎない。

今回はカレンダーがよかった(悪かった)せいもあり、
12月29日まで仕事をして
1月2日からまた仕事に戻るという人もざら。

私たち家族も年明けのカウントダウンを祝おうと
友人家族に招待され、日付が変わる瞬間にシャンペンで乾杯をしたが
彼女たちの新年のお祝いはそれで終了。

だが、やはり日本人の血が流れる私は
そういうわけにもいかない。

誰に頼まれたわけでもないが、
(娘にもダンナにもその発想すらない)
やっぱりお正月はおせちの一つでも作らなくちゃ、
と思ってしまう。

日系のスーパーに行けば
数の子や田作りなどのお正月食品も簡単に手に入るし
おせちの重箱の予約も受け付けているぐらいだから、
アメリカにいることを言い訳にもできない。

そんな日本人ママ友3人が集まって
去年からおせち交換を始めた。

分担して作ったり買ったものを持ち寄り
少しずつ分け合えば、
労力半分以下で豪勢なおせちが出来上がるという算段だ。

今年は、うちは1月2日から家族旅行に出かける予定があったので
当日作るお雑煮と味付け済みの数の子を買うだけしか協力できなかったが、
言い出しっぺの友人は丸々2日もかけて
お煮しめや伊達巻などの数々をすべて手作りしていた。

グラフィックデザイナーだけあって
盛り付けや色どりも文句のつけようがない(写真上)。

うちのお雑煮は母親直伝の九州風で
お餅はもちろん、鶏肉や里芋など具沢山(写真下・手前左)だが
それでもそれと数の子だけで
こんな本格的なおせちのご相伴にあずかることができるなんて
ちょっと恐縮してしまうぐらいだ。

今年は彼女の家で交換(というより持ち寄り)を兼ねた
新年会となったが、
おかげで少しお正月らしい気分にひたることができた。

かろうじて日本のおせち料理の伝統を引き継いだ
移住世代の私たちだが、
次世代の娘たちは引き継いでくれるだろうか
(3家族とも娘がいるにはいるが)。。。