月別アーカイブ: 6月 2015

帰国翌日、体験入学予定の小学校にごあいさつ

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夏休み2週目、娘を連れて日本へ一時帰国。
翌日、さっそく体験入学予定の実家近所の小学校へ
ごあいさつにうかがった。

「1年1組の担任、xxと申します」
と現れたのは、物静かな感じの女性の先生。
少人数クラス制の流れか、アシスタントの先生も一緒だ。

1年生の担任だから、勝手にもっといきのいい先生を想像していたが
ちょっと違った(失礼)。

「えーど、どうしましょう?」
と最初に質問され、ちょっと拍子抜け。

「いや、その、持ち物とか登下校時間とか
時間割とか、いろいろ教えていただきたいんですけど」
と言うと、4月に配布したと思われる
新入生向けの入学準備のプリントが出てきた。

「体操服と赤白帽、紺色の水着は用意してます」
と先制攻撃をかけると、
「赤白帽、買っちゃいました?
1年生はえんじ色を使っているんですけど。。。
まあ、お子さんさえ気にされなければこちらは赤白帽でもけっこうですが」
とのこと。

先日、うちの母が手続きに行った際、
教頭先生から言われて赤白帽を買っておいたのに、
そのときにちゃんと言っておいてほしかった。

「色鉛筆、はさみ、のり、セロテープ、カスタネットと
それを入れておくお道具箱のようなものはぜひ」。

「給食は、全員白衣を着て食べるので
それに代わるようなものがあったほうがよいと思いますが。。。
それから、箸を持参することになっていますので」。

「水着は、背中にゼッケンを付けておいてください」。

幸い、学校指定のものでなくてはダメ、と
昔のようにきびしいことは言わないようだが、
事前に母に聞いていたよりも準備するものがたくさんある。

「教科書とかノートはどうすれば?」
「直接書き込みをすることも多いですし、
1か月ぐらい滞在されるのでしたら教科書は買っていただいた方が。
指定の書店に問い合せてください。
ノートは購買部で皆と同じものを明日、私が代理購入しておきます」。

教科書って、学校に余分って1冊もないものなのね。

さっそく書店に問い合せると
「取り寄せのため最低でも数日、在庫状況によっては
2-3週間かかります」と言う。

先日、サンフランシスコの領事館から
異例の待遇で教科書を無料配布してもらえることになったのとは
えらい違いだ(参照:アメリカにいても日本の小学校の教科書がもらえるらしい)。
まあ、新学期でもないのに教科書を買う人なんて
そういないんだろうから仕方ないけど。

歓迎されてるのか面倒くさいと思われているのか
担任の様子からはよく分からなかったが、
とりあえず準備は整った。

明日から娘は小学生だ。

夏休み第1週 – Playdate で生産的な毎日

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夏休み第一週。
日本帰国を前に、娘はサマーキャンプなどには行かず
自宅でのんびり過ごすことになっていた。

ここ半年以上続けている水泳だけは継続しようと
一週間だけ午前中のスイミングレッスンに申し込んでいたが、
仲良しのVちゃんも同じレッスンに申し込んでいることが判明。

そこで、Vちゃんのママと自然にこんな相談がまとまった。

「スイミングの後、一日交代でお互いの家でプレイデートしましょ!」

午前10時にスイミングを終えた後、
お互いの家に交代で子どもたちを連れて行き、
2時ごろまで(ランチ付)遊ばせようという計画だ。

うちの娘もVちゃんも、一人でおとなしく
絵をかいたりお人形遊びをするようなキャラクターではなく、
常に誰かと一緒に遊びたいタイプ。
お友達がいなければ、遊び相手はママしかいない。

「ママ、積木でxx作ろうよ」
「ママ、お外に行きたいよ」
と、一日中、私たちにまとわりついてくることは明らかだ。

でも、お友達が一緒にいれば
ママなんかには眼もくれないのだから
ママには少しの自由時間ができるというもの。

預けたほうのママはもちろんだが
預けられた方のママだって
おかげで家事や仕事がはかどる、というわけ。

とはいえ、
「じゃ、今日はよろしくね」
「今日はうちが預かるわね」
と気軽にプレイデートができる関係になれる相手は
そう簡単に見つかるものではない。

子ども同士はもちろん、
ママ同士の相性もかなり大事。

というか、ママ同士も
保護者同士の付き合いを越えて
『友達』といえるレベルの関係になっていないと難しい。

Vちゃんのママとは
子どもを学校に送った後、二人で朝食にでかけけるなど、
ここ数か月で『友達』と呼べる間柄になっていた。
同じアジア出身だからか
お互い、心の奥深くに通じるものを感じたようだ。

連続プレイデートのおかげで
帰国土産のショッピングや仕事の整理など帰国準備もはかどり、
夏休み最初の一週間は
思いがけず生産的な日々となった。

娘も、Vちゃんと思う存分遊べてこの上なくハッピー。

Vちゃん、Vちゃんのママ、
日本から帰ったらまたプレイデートしようね。

アメリカにいても日本の小学校の教科書がもらえるらしい

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先日、近隣エリアに住む日本人ママ数人で
ランチをした時のこと。

誰かがさらっと
「日本の教科書は、領事館に申し込めば無料でもらえるますよね」
と言っていた。

あんなにママ仲間たちの間で
日本語教育について情報共有をしているのに、
どうしてこんなに大事な情報を知らなかったのだろう?
きっと周知の事実なのだろう、
周りにいたみんなはさして驚く風もなく、会話が流れて行った。

自宅に戻ってさっそく
サンフランシスコ領事館のウェブサイトをチェック。

あるある。
『教科書の配布は、日本国籍保持者で
将来、日本に帰国又は進学する意思を有する方が対象』
と書かれている。

しかし。。。
前期分申込は半年前に終わっており、
後期分申込期限もなんとその日の翌日となっている。
送料と申込み用紙の領事館への郵送必着期限だから
今からの手続きでは間に合わない。

なにごとも交渉、ここはアメリカ(たとえ日本の領事館でも)、
と、さっそく領事館に電話。

「こんな制度があることを知らなかったので手続きが遅れたのですが。。。」
と言い訳がましく懇願すると、
「一両日中に郵送されれば受け付けますよ」
と、意外にも融通のきくご対応。

そればかりか
「ご存じなかったということは、前期の教科書もお持ちでないですね?」
と、思いもよらぬ心遣い。
「在庫が少し残っているので、必要でしたらこちらの分も送ります」
とのこと。

日本での体験入学を快く受け付けてくれたり
在外邦人にも教科書を無料配してくれるなんて
日本という国は、なんと国民にやさしい国なんだろう。

一方で、申込書類を記入しながら
娘の日本語の上達は私次第、というプレッシャーもひしひしと感じた。

娘も小学生になり、日本語(バイリンガル)教育は
これから一気にハードルが上がる。
毎週土曜日、日本語学校に通わせたり
夏休みに日本での体験入学をさせるぐらいでは
とうてい追いつかないことは分かっている。

教科書を手元に置いて、
私がきちんとホームスクーリング(自宅で教育すること)するしか
道はないのだ。

教育ママにはなりたくないけど、
将来「ママ、ありがとう」と言ってもらえることを信じて
地道に続けていこう、と改めて心に誓った。

“Oh my Gosh! 成績をつけ間違えてゴメンなさい”

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6月11日、Kindergarten 最後の日。

娘は、たくさんのアート作品や
父の日のプレゼントなどと一緒に
恒例の通信簿(レポートカード)を持って帰ってきた。

ざっと見たところ、多くの項目のポイントが
1学期や2学期に比べて上がっている。

『生徒のスキルの進歩が教師の評価基準となる』
らしいため、恣意的な部分もないとは言い切れないが、
1学期にできなかったことが
3学期にかけてできるようになっているというのは
それなりに安心する。

まあ、こんなもんか。
と思った時、4段階で”1”の評価がついている項目を発見。

『100までを10の単位ごとに数えることができる』
というもの。
しかも、前学期は”3”だった。

できないのなら”1”でも仕方ないが、
前にできていたものが今になってできなくなったというのも変。
明らかに記入ミスかとは思ったが
念のため確認してみることに。

「ちょっと100まで10ごとに数えてみて」
と娘に言うと
「10、20、30、、、、100」
と、スラスラと数え上げた。

やっぱり間違いみたい。
でもどうしよう?

まあ、算数(Math)全体の総合評価が
”よくできました(Excellent)”になっているのだから
ひとつひとつの項目に目くじらをたてなくてもいいか、
と思いかけたとき
「担任に問い合わせすべきだよ」
と、ダンナの一声。

やっぱ、そうだよね。

というわけで、その夜、メールを書いた。
『”1”が付いたことそのものを気にしているわけではありませんが、
先ほど家で言わせてみたらきちんと言えたので、
学校で評価をする際になにか気になることなどがあったのなら教えて欲しい』。

担任の間違いだと頭ごなしに指摘するのでもなく、
とにかく成績が上がればよいという教育ママ、というニュアンスでもなく
さりげなくこのような内容のメールを書くのは難しいが、
今回はそこそこの出来だったと思う。

すぐに担任からこんな返事が来た。
『Oh my Gosh! もちろんそれは”4”の間違いです。
訂正した成績表を用意しておくよう事務局に伝えておきます』

あっけなく成績が改訂された。
やっぱり言ってみるものだ。

週明けに訂正された成績表を取りに
学校に立ち寄ったら、事務員がこう言った。

「よく気がついたわね。
担任に問い合わせたのはあっぱれだったと思うわよ」。

どういう意味なのかはよく分からなかったが、
成績表でさえ絶対ではない、
納得がいかないならとことん突き詰めるべき、
ということなのだろう。

一瞬、そのまま引き下がろうと思ったが、
思い切って問い合わせてよかったとつくづく思った。

”1”のついた成績表が一生記録に残るよりは
「最初は”1”がついてたのよ」
と笑える思い出が残る方が
娘にとってもプラスだろうから。

30分ぽっきりのPromotion Ceremony(進級セレモニー)

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登校最終日の前日は、
保護者も招待されてのPromotion Ceremony
(=進級セレモニー)。

これまで暑いぐらいの好天が続いていたのに
この日に限って雨がしとしと降っている。
セレモニーの後は、運動場でピザパーティの予定なのに
どうするのだろう?

8時半になり、保護者がいっせいに各教室へ。
早速セレモニーが始まる。

最初は『Kindergarten 卒業の歌』。
誰が作った歌なのかは分からないが、
YouTube にも投稿されているから
そこそこ歌われているのだろう。

『Kindergarten にさよならをして、1年生に進むときが来ました』
のようなことを歌っている。

もう1曲、歌の披露があった後は
終了証書授与セレモニー。

証書といっても、担任がプリントした
『Kindergarten 卒業おめでとう』のようなことが書かれた紙が
赤い画用紙に貼り付けてある簡易なもの。
一人一人、名前を呼ばれては証書を受け取り、
頭をさげる代わりに先生とハグをする。

そのあとは感謝状授与。
クラスのイベントやアート、コンピューターの授業、リーディングの練習などに
ボランティアとして関わった保護者たちが
次々と名前を呼ばれ、感謝状を贈られた。

私もリーディングヘルプの一人として感謝状をもらった。
クラス写真とその台紙に子どもたちが一人一人名前をサインしたものが
リボンで飾られた額に入っている。

こういうところはさすがだ。
少しは感謝されてるのかな、という気持になる。

と、感慨にふけっていると
「どうも雨が止んでいないようですので、予定していたピザパーティは中止にします。
教室の中で、あとで子どもたちだけでこじんまりと行いますので、
保護者は退出していただいてけっこうです」。

招待状には、けっこう大々的なパーティみたいに書いてあったけど
簡単に中止になっちゃうのね。

めったに雨の降らないカリフォルニアでは
雨天の場合のプランが考えられていないことも多いが、
まさに今日がそのパターン。

うちを含め、パパとママの両方そろって見に来ていた家族もけっこういたのに
なんだか拍子抜けだ。

そんなわけで、30分ほどであっけなく進級式は終了。
Kindergarten もあと一日を残すのみとなった。