月別アーカイブ: 1月 2017

初めてのSwim Meet(水泳競技会)

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娘が水泳教室からSwim Team(競技チーム)へ
昇格
したことは前に書いたが、
この週末、娘は初めての競技会に参加した。

チームに入ったら
競技会には積極的に参加するように言われていたが、
娘も自信がなさそうだったこともあり
いつから参加させるか迷っていた。

コーチが名指しで参加者を指名してくれれば楽なのだが、
競技会の頻度も高く、年齢や種目もさまざまなため、
どの競技会に参加するかは子ども(とその親)に
一任されている。

ほぼ毎月一度は競技会が行われるのだが、
いずれもアメリカ水泳連盟の公認大会だから
タイムはすべて記録され、
それにより後に参加する種目やレベルが決まる。
一定のタイムを出していないと参加できないという
本格的な競技会もたまにある。

幸いなことに、11月のサンクスギビングを前に、
Turkey Meet(ターキー水泳大会)という
記録や勝負を抜きにしたお楽しみ水泳大会があった。
仲良しのSちゃんも参加するというので
そこで娘を大会デビューさせることにした。

エリア中の学校から集まってきたスイマーたちが
Tシャツ(重りの代わり)を着てレースをしたり、
プールに障害物を浮かべて障害物競走をしたり、
数名がボートに乗ってチームで漕ぐ競争があったり、
まさにお楽しみ水泳大会という感じ。
参加している子どもたちも見ている保護者たちも気楽に楽しむことができ、
娘も競技会に対する恐怖心が少し薄れたようだった。

そして年明けの今回が、初めての公式競技会。

まずは自由形、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの全ての種目で
公式記録を残すことが目的だ。

8歳以下は25mのレースもあるので
(それ以上の年齢は全ての種目で50m以上が基本)
全ての種目で25mレースに申し込んだ。

近隣の学校がいくつか集まって
こじんまりと行われるものだと思っていたら、
行ってみると、観客席まである競技用の立派なインドアプールで、
参加選手だけでも100名以上、その家族も含めた大勢の人でごった返し、
熱気にあふれていた。

この雰囲気、大丈夫かなと思いきや、
娘は同じチームの友達や日本語学校のクラスメートを見つけて
すっかり盛り上がっている。

よし。
これなら初めての大会というプレッシャーも乗り切れそうだ。

チェックインを済ますと
まずは自分がどの種目の何番目のレースに参加するかを確認し、
種目ごと(event)のレース(heat)番号を
マジックで自分の手の甲に書いておく。
その番号が電光掲示板に表示されたら出番だ。

娘の番号が表示され、
飛び込み台の近くまで送っていこうとすると
「この線からこっち側は、付き添いは入っちゃダメなんだよ」
と、娘は一人で歩いて行ってしまった。

へえ、頼もしくなったなあ。

娘の自由形のレースの番になった。

オリンピックの放映でよく聞く、あのスタートの電子音が鳴ると
選手はいっせいにプールに飛び込む。
どの音で飛び込んでいいのか分からずに
両隣を見て慌てて飛び込んでいる子もいる。

飛び込みの姿勢もかなりバラバラ。
8歳以下のレースは、まだかわいいものだ。

と思いきや、他の子どもを圧倒的に引き離し、
きれいなフォームであっという間にゴールしている子もいる。

娘は8人中6位だったが、そんなことはどうでもいい。
ゴールに向かって泳ぐ娘を見て、ちょっと胸が熱くなった。

そんな私をよそに、レースは次から次へと淡々と進められていく。

これだけの人数の参加者がいながら、
ほとんど混乱もなく
それぞれのタイムもきちんと記録されているというのには驚きだ。

各種目の全レースが終わる頃には
全参加者のタイムと順位もウェブサイトに表示されているという手際の良さ。

そんな中でも、正規の競泳ルールに則り、
スイマーの泳ぎはかなり厳しく見られている。

うちの娘などは、平泳ぎのゴールの際、
片手で壁にタッチしたということで残念ながら失格になっていた
(両手でのタッチが必須らしい)。

土曜日は自由形と平泳ぎ、
日曜日はバタフライと背泳ぎのレース、と
長い週末だったが、
得られた成果は大きかった。

「試合に出たくないからSwim Teamには入りたくない」
と言っていた娘が、4レースをきちんと泳ぎ切ったのだから。

これから1ー2ヶ月に一度の割合で
競技会に参加することになりそうだが、
毎回、どんな娘が見られるか楽しみになってきた。