月別アーカイブ: 12月 2015

マーサ・スチュワートのクッキーパーティ

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週末、娘はクラスの仲良しのお友達の
パーティに招待されていた。

メールでの招待状には
“tea and cookie decorating party” と書いてある。

もうすぐクリスマスだから
みんなで集まってクリスマスクッキーを
作りましょう、というのだろう。

こんなパーティに呼ばれたのは初めてだから
ちょっととまどう。

何を持って行ったらよいのかな?
お誕生日会ではなさそうだから
プレゼントはいらないよね?

でも、パーティにお招きされて手ぶらってのも、、、ね?

結局、気持ちだけということで
最近、マイリトルポニーをしのぐほどの
大人気となっているショップキン(Shopkins)の
2アイテムセットをクリスマスの包装紙に包んで持たせた。

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ちなみにこのShopkins(写真右)、
今年の後半ぐらいから人気に火がつき、
このクリスマスに合わせて『シーズン4』がリリースされたばかり。
娘や娘の友達からもクリスマスギフトとしてリクエストされている。

スーパーやデパートに売られている
食品やファッショングッズなどを
ミニチュアのお人形にしただけなのだが、
あえて流通ボリュームを抑えているレアアイテムなどもあり
オンラインではかなりの高値で取引されている。
Shopkins を集めていない女子はいないと言ってもいいほどだ。

おかげで、『シーズン4』の発売日の朝一番にお店に行き
娘たちへのプレゼントを確保する羽目になったのだが、
その時にCちゃんにもミニセットを買っておいたのだ。

お宅に入ると、雑誌の写真のように
デコレーションされたテーブル(写真上)が目に入った。

「私、マーサ・スチュワートみたいに飾り付けるのが好きなの」
とブロンドヘアのCちゃんのママ。

マーサ・スチュワートといえば
カリスマ主婦として有名で、
ちょっと前まで(もうピークは過ぎていると思うが)は
主婦の誰もが彼女の提案するライフスタイルに憧れていた。

確かに、デザートやカップケーキスタンドまでディスプレイされ
完璧なテーブルセッティングだった。
思わず「写真撮ってもいい?」と聞いてしまったぐらい。

もちろん、Cちゃんのママはまんざらでもなさそうだった。

パーティが終わって帰ってきた娘。
大きな箱にいっぱいのクッキーと
小さなグッディバッグを持っている。
中には、さっきテーブルの上に並べられていた
花柄のティーカップとソーサーが入っていた。

「あー、Shopkins 持たせておいてよかった!」

スイーツをたくさんいただいてハイになっている娘をよそに、
これで『気の利かないママ』のレッテルを貼られずに済んだと
ほっとする私だった。

ミュージカル「Beauty and the Beast」の課外活動に申込殺到

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11月の終わり頃、学校からの毎週送られてくるニュースレターに
12月から始まるミュージカルの課外活動の参加者募集の記事があった。
1-5年生(小学校は5年生まで)が参加できると書いてある。

去年(演目:Dear Edwina)も
一昨年(演目:Willy Wonka and Chocolate Factory)
発表会は見に行ったのだが、
1年生になった今年はようやくキャストとしての参加できるのだ。

去年までは
「練習するのはいいけど、みんなの前で発表するのはヤダ」
と言っていた娘だが、
今年の演目が『Beauty and the Beast(美女と野獣)』と聞いて
「私もやりたい!」
とやる気になっている。

申込開始日の当日。

いつものように娘を送って学校へ行くと、
たまたまアフタースクールの事務をやっている
娘の同級生のママに会った。

「ミュージカル、申し込む?」

「あとで電話申込するつもり」

「今すぐ事務局まで行って並んだ方がいいわよ。
今年の演目は人気がありそうだから」

「あ、ミュージカルってそんなに人気があるの?」

「去年はそうでもなかったけど、Willy Wonkaの時はすごかったわよ。
9時の受付開始と同時に定員がすぐ埋まっちゃったから」

「じゃ、電話が通じないってこともあるのね」

「そうそう、並んだ人優先だから、今すぐ行った方がいいわよ」

受付をしている彼女が言うのだから間違いない。
電話なんて悠長なことは言ってられないようだ。

なんだか、毎年のアフタースクールの申込みたいだな、
と思いながらも事務局まで行ってみた。

まだ8時半になっていなかったが
2人が並んでいた。

よかった!
これならスポットを確保できそうだ。

15分ほどして、さっきの受付のママがやってきた。

「せっかく並んでくれてるんだから、
まだ9時になってないけど受付してあげるわ」
と言って事務所の鍵を開けてくれた。

こうして無事に先着50名の中に入ることができた。
たまたま今朝、彼女と話をしてよかった。
なんてラッキー!

それから3週間。
毎週月、火、木曜の放課後、
学校に残って2時間半の練習が行われている。

とりあえず一度はやらせてみよう、と思うのはどの親も同じらしく、
練習初日の夕方、迎えに行くと
娘の友達のほとんど参加していた。

一年生の比率が圧倒的に高そうだが、
去年や一昨年、主役や大きな役をやった馴染みの子どもたちの顔も見える。

「ベル(美女=主役)の競争率は高そうだよ。
一年生だって上手だったらベルになれるかもしれないんだって」
と興奮気味の娘。

「まあ、主役をねらわなくても
村人とかティーポットとか、最悪、木とかでもいいんじゃない?
出れるだけですごいよ」
と、現実的なところに期待値を下げさせておく。

楽譜も歌詞もちゃんと読めない娘だが、
練習中に教わって、それなりに覚えて帰ってくる。

来週のオーディションで
教わった歌とダンスを披露して、配役が決まる。

上演は3月。

『役はともかく、
これで人前で何かを演じたりすることの楽しさを覚えてくれれば』
という気持ちと、
『私も小さい頃にこんな機会があったらよかったな』
とうらやましく思う気持ちで
楽しそうに練習に励む娘を見守っている。

あきらめなくてよかった七五三、着物を着せて日本庭園で撮影完了!

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IMG_7738今年は娘の七五三。

三歳の時、サンフランシスコ市内にある曹洞宗のお寺で
千歳飴とお赤飯付きのご祈祷をやってくれるのを知って
お願いした。

その前に日本に帰国した際に
写真館へ行って記念撮影も済ませていたので、
当日は着物ではなくよそ行きの洋服でご祈祷に参加した。

今年は、日本での記念撮影をやって来なかったので
お寺がオプションで用意している着物のレンタルと
プロの写真撮影を利用するつもりでいた。

ところが。。。

ご祈祷の日の15日は、運悪く
娘の大親友のAちゃんのお誕生日会と重なってしまったのだ。

大親友のお誕生日会に不参加というわけにはいかない。
悩んだ結果、一度は申し込んだ七五三のご祈祷を
泣く泣くキャンセルした。

キャンセルしたは良いが、どうしよう?

(ご祈祷ももちろん大事なのだけど)
やっぱり着物を着せての記念写真は残しておきたかった。

こういう時には日本人ママとしてのこだわりが出てくるものだ。

こんなことなら、夏に帰国したときにちゃんとやっておくべきだった。
あまりの暑さの中、正装をして写真館に行くのが面倒だなんて
簡単にあきらめるんじゃなかった。

今回を逃したらもう着物を着せる機会はないかもしれない。
なんとかして着物を調達、写真を撮りたい。

でもここはアメリカ。
七五三用の着物のレンタルをしてくれるところは
そう簡単には見つからない。

お寺にも問い合わせてみたが、
まとめてクリーニングをするので
個別には貸し出せないとのこと。

そこへ、声をかけてくれた友達がいた。

「うちの子の七五三の着物を日本から持ってきてもらったから、それを貸してあげるよ。
三歳用だけど、おはしょりを無くせば着れるんじゃない?」

早速、試着に行ってみた。

確かに、おはしょり(腰の部分での折り返し)をしなければ、
なんとかくるぶしまでの丈になる。

着付けはまったく心得がなかったので心配だったが、
おはしょりをしなけれは、着付けもずっと楽になる。
帯も結び帯(初めから形を作ってある帯)を差し込むだけだし、
友達のお母様の実演を見る限りではなんとかなりそうだった。

よかった!着物はなんとかなりそう!

撮影はどうしよう?
写真館にはそれらしい背景はないだろうし、それじゃつまらない。
一眼レフのデジカメがあるから、自分で撮影するとするか。

サンフランシスコらしくゴールデンゲートブリッジにでも連れて行く?
いや、着物を着て長時間のドライブは危険。

そうだ。
近所のセントラルパークに日本庭園があった!
そこで撮影すれば、まともな七五三に見えそうだ。

こうして11月も終盤となったお天気のよい週末、
自前での七五三をすることになった。

試着の時にしっかり見てきたはずなのに、
いざ自分で着付けをしてみると細かいところはうろ覚え。
帯揚げや帯締め、しごき(これらの名前も今、調べながら書いている)などの
位置や結ぶ順序、結び方など
YouTubeのビデオに助けてもらいながら
一時間以上かかってなんとか終了。

娘も、少し疲れてきてグズグズ言い始めたが、
口紅を塗ってあげて
鏡を見せるとすっかり笑顔に。

さっそくセントラルパークへ!

なんと、七五三の撮影に来ている日本人の家族が
他にも二家族いた。
みんな考えることは同じようだ。

市営の公園なので
家族連れやカップルもたくさんいて
“Beautiful!” と声をかけてくれる。

「なんで着物を着ているのか」と聞かれて
七五三の説明をすると、
「七歳のお誕生日なのね」と納得された。
微妙に違うんだけど、まあいいか。

娘も、「写真を撮ってもいい?」と聞かれ
まんざらでもなさそうだった。

庭園内を歩き回って、100枚ほど写真が撮れた。
大きなプロジェクトを一つ無事に終えたような気分だ。

自分で着物を着せてあげることになるなんて思いもしなかったが、
(私には)思い出に残る七五三になった。