娘が突然、こんなことを言い出した。
「ママ、お友達の何人かがもうブラをつけてるんだけど
私にも買って!」
『え、ブラ?
あなた、まだ8歳でしょ?
私なんか中学校2年生の時につけ始めたのに
そりゃ早すぎるでしょ』。
という気持ちを抑えながら聞いてみた。
「お友達って誰よ?Mちゃんとか?」
Mちゃんは娘のクラスメートだが
娘より頭一つ分背が高く
体全体の成長も早いのかもしれない。
「M(1)ちゃんもそうだけど、M(2)ちゃんと
M(3)ちゃんとSちゃんもしてるよ」。
んー、みんな確かに体格がいいといえばいいけれど
こないだプールのシャワー室で見た限りでは
(うち二人は同じスイミングレッスンを受けている)
ブラが必要なほどだとは思えなかったけど。。。
「あれはね、シャツの上から
胸が透けて見えるぐらいになってからでいいんだよ。
あなたはまだぺっちゃんこでしょ?
もうちょっと待ってからにしようよ。
もう一つ着るものが増えると着替えも面倒臭いよ」。
「そっか」。
娘は意外とあっさり引き下がった。
ほっ。
確かにアメリカの子どもたちは
心身ともに成長が早いと実感しているが
2年生でブラの心配をすることになるなんて
思ってもみなかった。
気になってオンラインで関連記事を調べてみると。。。
あった。
日用品を取り扱う大手スーパーのTarget や
娘もお気に入りのティーンブランドJustice などで
6歳用ぐらいから売られていて、
なんと、飛ぶように売れているとか。
どうも、ブラというよりは
タンクトップの軽量版的な位置付けで
スポーティかつ暑苦しくない、
というメッセージがウケているらしい。
これなら『ブラ』を買うという心理的ハードルが
グンと下がる。
でもこれって、将来のスポーツウエア需要につなげるための
『マイファースト・ブラ』戦略でしょ。
その手には乗らないぞ!
記事にも書かれていたが、
10年前には9歳がそれまでの13歳、
今や6歳がこれまでの9歳のように
振る舞うようになってしまったのだという。
確かに、ブラだけでなくリップグロス、
セクシービキニ、子ども専用iPadなど、
子どもを早く大人に仕立て上げるための商品やサービスが
あふれていて、知らない間に洗脳されてしまいそうな世の中。
娘には子ども時代を子どもらしく楽しんでほしいと
常日頃から思っているが、
改めてそれを肝に命じることになる出来事だった。