毎年、夏休みには
娘のプチ留学のために日本に帰っていたが、
今年はその代わりにアラスカ・クルーズに
出かけることになった。
数年前に金婚式を迎えた私の両親の
お祝い旅行をしようと言いながら、
母親の体調がすぐれなかったこともあり
その計画は先延ばしになっていた。
今年になって母親の元気が戻ってきたのをみて、
急遽、『行くなら今でしょ』となったのだ。
クルーズといえば、リタイア後のシニア向けで、
行動派の旅行者や子どもには
不向きと考えている人も多いかもしれない。
実は私も長いことそう思っていたのだが、
ここ数年の間にアラスカクルーズに出かけた
近しい友人たちから
特に三世代の旅行にはオススメと聞かされていたので
密かにリサーチを進めていた。
アラスカといえばオーロラだが、オーロラは冬限定。
夏は氷河やフィヨルド、クジラやイルカなどが
見られるらしい。
7泊8日のクルーズでは、観光地に寄港するのは
そのうちの4日間だけなので
船上で過ごす時間もかなり長い。
子連れ&年寄り連れで船の中に長時間閉じ込められて
退屈しないかというのが一番気がかりだったが、
どうもそんな心配は無用のようだ。
・バラエティ豊かなメニューの朝昼晩の3食込付き
・朝昼は好きな時間に食事が可能
・船の中にはプールやジム、シアターなどもあり
エンターテイメント・メニューが星の数ほど用意されている
・子どもを無料で預かってくれるプログラムあり
早朝から夜遅くまでのツアーや
体力の必要な観光はもう無理という両親や
プールは必須、という娘も
これなら文句ないだろう。
そこで、思い立ったが吉日、と
6月22日から8日間のCelebrity クルーズに申し込んだ。
<クルーズ・ヒント1>
この時、すでに4月末近く、
希望の日程、希望の船室クラスが空いていただけでも実はラッキー。
クルーズは1年ぐらい前から申し込む人も多いので計画は早めに!
娘の学校は21日までだったが、その日、学校にお迎えに行った後、
そのままサンフランシスコ空港に直行、
クルーズの出航地であるシアトルで
日本から来た両親と合流し、一泊した。
<クルーズ・ヒント2>
アラスカ・クルーズの多くがシアトル港発着ですが
夏のシアトルはホテルの料金が跳ね上がります。
雨が多いことでも有名なシアトルでは、6月末から9月初旬が
比較的雨の少ない観光シーズン。
Airbnb でもホテルとあまり差がなく、なんと一泊$300-500が相場です。
翌22日、午後3時の出航予定なので
シアトルのマーケットでシーフードでも食べてから行こうという私たちに
「数千人もの旅行者が一度にチェックインするんだから
マーケットなんて行かずに港に直行するぞ」という旦那。
それも一理ありか、と朝10時ごろ港に向かった。
私たちの乗る船だけでなく、たくさんの船が発着するシアトル港だけあって、
港は乗客やチェックインの係員、荷物を運ぶフォークリフト、
タクシーやバスなどでかなりごった返していた(写真上)。
タクシー降り場の目の前にあったデスクで全員のスーツケースを預け、
身軽になってからCelebrity 専用の入出港ビルディングに入ると
旦那の言うとおり、すでにチェックインの人々の列ができていた。
空港の入国審査場のような作りだが、
手続きをしてくれる係員は笑顔で愛想も良い。
ちなみにアラスカはアメリカ国内だが、
最終日にカナダのビクトリア島の観光に訪れる予定のため、
パスポートチェックが行われる。
同時に、船内での身分証明書兼ルームキーとなる
名前入りのカード(写真下)が全員に発行された。
1時間ほどで無事チェックインできたが
もう少し遅かったらかなり待たされたに違いない。
<クルーズ・ヒント3>
チェックインは早めに。
乗客が2000-3000人もいるので、混雑を避け、
午後の出航でも午前中に乗船してしまうのが正解。
ボーディング・ブリッジを歩きながら
「行ってらっしゃい!」と声をかけられたり
船の巨大写真の前で家族の記念撮影をしてもらったりするうちに
だんだんと気分が盛り上がる。
そして船に一歩足を踏み入れた途端、
「ようこそ!」とタキシードを着た船員から
全員にシャンペン(娘にはオレンジジュース)が手渡された。
それだけで私たちはもう有頂天。
すっかりセレブな気分だ。
(船会社の名前もセレブリティだし❤️)
なんだか、贅沢な気分に浸れそう。。。
これからの8日間の旅への期待が一気に高まった瞬間だった。
<続く>