月別アーカイブ: 9月 2016

熊に襲われませんように。。。初めてのキャンプ

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9月3-5日はLabor Day の三連休。

ちょっと前に、キャンプ好きの友達家族から
「うちの家族だけでキャンプに行こうと思ってたんだけど、
キャンプサイトにはテントが2つまで張れるから
もしよかったら一緒に行かない?」
とのお誘いを受けていた。

娘も7歳だし、そろそろキャンプデビューしてもいい頃。
キャンプの話は他の友だち家族ともしてはいたが、
具体的にはなっていなかった。

そこへ、寝袋とテントだけ持っておいで、とのお誘いだ。

「最初は、なるべく道具とかは買わないほうがいいよ。
だって、行ってみたら性に合わないかもしれないし」
と、その友だち。

「調理器具とか食器とかは全部うちが持ってくし、
ご飯もうちが買い出ししてくから
飲み物とおにぎりだけ持ってきて。
初めての人はお客様扱いってことで」。

娘も、去年の誕生日に買ってもらったものの
使う機会がほとんどないままの寝袋を使いたがっている。

渡りに船、と家族全員で参加させてもらうことにした。

テントと寝袋一つは別の友人から借りることができたが、
私の寝袋だけは購入することに。

キャンプサイトはCalaveras Big Tree という
State Park(国立公園ならぬ州立公園)。
レイクタホとヨセミテ国立公園のちょうど真ん中ぐらい、
うちから東へ3時間ちょっと、といったところだ。

土曜日、娘の習い事が終わってから出発、
現地へ着くともう6時半だった。

State Parkの入り口には『満員』というサインが出ている。

Labor Day の三連休といえば
ちょっと前に終わった夏休みを偲ぶかのように
ダメ押しでみんなが最後の夏を楽しむ週末で、
海も山もかなり混んでいる。

半年以上前にこのキャンプ場を予約をしたという友人の話を思い出して
「んー、やっぱりうちにはキャンプは向いてないかも?」
と、ふと思った。

そんな先の計画なんて立てられるわけがない。

そんなことを考えながらキャンプサイトに着くと
友人家族はすでに食事を作り始めていた。

ディナーは、友人がお気に入りのお肉屋さんで買ってきたという
ラム肉の炭火焼き。

荷物をおろしたりテント張りの手伝いをしたり、で
みんなでゆっくりテーブルを囲む暇もなかったが
軽く塩胡椒しただけのラムは美味しかった。

そこへ、「じゃ、デザートにS’more (スモア)しようよ」と娘。

マシュマロを串に刺し、軽くキャンプファイヤーであぶり、
チョコレート(うちはHersy’s の板チョコ)と一緒に
クラッカー(Graham Cracker を使うのが本流)にはさんだSweets のことで、
アメリカのキャンプにこれは欠かせない。

ほとんど手ぶらで参加した私たちだが、
「S’more の材料だけは忘れずに買って行ってね。
じゃないと、何しにキャンプに行くのか分からないよ」
と、娘がもっともらしいことを言うので、それだけは調達して行った。

キャンプは未体験だが、スキーや旅行に出かけた先で
コンロや暖炉の火を使って
S’more を作ったことを覚えていたのだ。

マシュマロにチョコ、、、。
甘ったるくていくつも食べられるものではないが、
マシュマロに火がついたり焦げたりするのを見ながら
ワイワイ盛り上がるのは楽しい。

S’more が終わったら、あっという間にベッドタイム。

「寝る前に食べ物や化粧品とか臭いのするものは
全部このロッカーに入れてね。
車の中にも置きっぱなしはダメだよ。
熊を引き寄せちゃうから」。

カリフォルニアでちょっと人里離れた場所に行くと
熊には注意だ。

そのような場所には
熊(などの動物)には開けられないように
取っ手に工夫がしてあるロッカーが設置してあり、
食品などはすべてそこに保管する。

テントや車の中に食べ物や臭いのするものを置いておくと
臭いに引き寄せられてやってきた熊に襲われることがあるからだ。

歯磨き粉もコンタクトレンズの保存液も
すべてロッカーにしまったら、
いよいよテントでのお泊まり初ナイトだ。

続く

希望していた担任の先生で好スタートの二年生

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8月後半、新学期が始まった。
新しいクラスにはいつもドキドキだが、
娘は希望していた先生が担任になって大喜び。

アメリカの学校では、教師はほぼ毎年、
同じ学年を担任するのが当たり前のようなので
(そういう意味では専門性が高い)
次の学年の担任の顔ぶれは前々から分かっている。

「Ms. W のクラスになれたらいいのにな」
と言っていた娘だが、
その理由を聞いてみると
「Ms. W はいつも声をかけてくれて優しいし、
先生のクラスにはモルモットのペットがいるんだよ」
と言う。

アフタースクールで一緒になる
上級生からもいろいろと聞いているのだろうが、
一番の理由はモルモットか、と思っていた。

が、2週間後に行われた
“Back to School Night
(担任と保護者全員が初めて顔を合わせる新学期恒例のミーティング)”
に参加してから、ダンナと私も
Ms. W なら大丈夫、とすっかり信頼を寄せるようになった。

「私は2年生という学年が大好きで、
もう10年以上、2年生を担任し続けています。
物の分別が少しずつわかってきた年齢で
こちらが回答に困るような質問もしてくる一方で
まだ正直なフィーリングを口に出してくれるのがいい」のだという。

さらに、私たちをホッとさせてくれたのは
このコメントだ。

「2年生ぐらいになると、ハリー・ポッターなどのように
大人でも読むのが大変な大作をスラスラと読める、という子どももいますが、
それに惑わされないでください。
2年生でそのような作品の内容をきちんと把握して読んでいる子どもは皆無です。
英単語の綴りの規則性を覚えれば、声に出して読むこともできるようになりますが
だからといって意味がわかって読んでいるわけではありません。
難しい本を視覚だけで読むよりも、レベルに応じた本の内容を
きちんと理解しながら自分のペースで読むことの方がよっぽど大事です」。

あー、よかった。
娘の友達の中にもハリー・ポッターを読んでいる子は何人もいて、
『うちの子は大丈夫だろうか』と思っていたところだった。

2年生を担当して10年以上というだけあって
2年生の機微をよく理解している。

毎週月曜日には『今週の予定』として
イベントや学習内容をびっしり書き込んだ
ニュースレターも発行され、
毎日、学校で何が起こっているのかよく分かる。

宿題は、週替わりの英単語の綴りと算数のプリント、本読み20分が
毎日のメニューだが、
提出した翌日には必ず短いコメントを入れて返してくれるので
子どもたちもやりがいがあるだろう
(去年、一昨年は、先生がチェックしたかどうかも
分からないことが多かった。
実際、ボランティアの保護者が採点をさせられることも!)。

ほかの保護者も同じように感じているようだ。

娘は、モルモット『ソフィー』の飼育係になれる週を
指折り数えて楽しみにしているが、
私たちも、この一年間にはちょっと期待できそうだ。

水泳教室からSwim Team(競泳チーム)へ昇格!

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娘は、Kindergarten の頃から
2年近く水泳教室に通っていたが
夏休み直前にレッスンの一番上のレベル(レベル5)を
クリアした。

「レベル5 が終わったら次はどうなるんですか?」
と質問すると
「Swim Team(=競泳チーム)のテストを受けて合格すれば
そのチームに入れます」
と言う。

娘がアフタースクールのついでにレッスンに通っていた
同じプールの半分を使って
Swim Team も練習をしている。

コーチの声が聞こえてくるたびに
かなり体育会系だな、と思ってはいたが、
チームに入るとなると娘もそこで鍛えられることになる。

まあ、勝手知ったる(?)プールだし
練習の時間帯も今までとあまり変わらない。
水泳を続けるならチームに入るのが当たり前、
という雰囲気だったので
深く考えずにコーチに連絡をとった。

「入団テストは一人一人、個別に行います。
私がこの目で泳ぎを見て合格と判断すれば
晴れてチームのメンバーに昇格です。
最低基準は、自由形25m、平泳ぎ25m、背泳ぎ25m、バタフライ15mを
泳げること。
テストの希望日程をご連絡ください」
という返信。

最低基準はレベル5 の卒業基準と同じだ。
レッスンでいきなりバタフライまでやらされるのを知った時には驚いたが
多少不格好でも、とりあえず娘も15mは泳げるようになっていた。

だから、理論上、テストに不合格になることはあり得ないと思うのだが、
コーチが一人一人テストをするというからには
何かそれ以外にもコーチのこだわりがあるのだろう。

そして、新学期直前のテストの当日。

「じゃあ、まずは自由形から。25m泳いでみて」。

「いいね、次は平泳ぎ。また向こう側まで泳いでみて」。

「なかなかキックがきれいだね。じゃあ、次は背泳ぎ。Go!」

「じゃ、最後はバタフライ。半分ぐらいまで泳いだら疲れるだろうから
そのあとの半分は自分の好きな型で向こうまで泳いで」。

なんと、びっちり100m、休みなしで泳がされた。
入団テストからしてやっぱり体育会系だ。

そして、娘が100mを泳ぎ終わると即座にコーチがこう言った。

「Beautiful! I am so happy to have you on my team!
(素晴らしい!チームにぜひ入ってくれたまえ!)」

やった、合格だ!

成り行きでチーム入団のテストを受けることにしたが、
目の前で実際にテストを見てみると
合格ってけっこうすごいことなんじゃないかと思えてきた。

そのあと、コーチと入団の心構えについて面談をしたが、

・チームは全米の競泳連合(のようなもの)に加盟しており、
 大会などの記録はすべて公式として扱われる
・練習は遊びではない。真摯な態度で臨むこと
・練習中の無駄口やふざけた態度などで忠告を何度も受けた場合は
 退団となることもある
・近隣の学校との友好試合や競泳連合が主催する大会が
 年間20回ほどあるが、新人も3ヶ月目以降ぐらいから積極的に参加すること

などと聞かされ、
『これまでのレッスンとは似ても似つかない本格的な競泳チームなのかも』
と、少し心配になってきた。

でも、入団記念にチームのロゴマークの入った
黄色い競泳キャップをもらいその気になっている娘を見ると、
『人前に出るのはイヤだ、試合や競争はしたくない』
と、そのような場を徹底的に避けてきた娘にとっては
何かが変わるきっかけになるかもしれない、と
密かに期待が膨らんできた。

中学生までいるチームメイトの中では
最年少の一人の娘だが、どこまで頑張れるかな。

二年生の今年は、娘の大きな成長が見れそうだ。

今や娘のお気に入りブランドに 森永&キューピー体験見学(2:キューピー)

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キューピーの見学施設は京王線の仙川駅にある。
この見学体験施設には『マヨテラス』という
可愛らしい名前が付いている。

建物の中に入ると、マヨネーズのボトルを横に倒したようなデザインの
展示室のようなものがあった。
入り口はもちろん、マヨネーズの絞り口と同じ星型だ。

そこはコースが始まるまでは立ち入り禁止と言われたが
他にもさまざまな大きさや服装のキューピー人形が飾られており、
娘は「かわいい!」と大興奮。

「お土産にキューピーちゃんをもらえたらいいのにな」。

「マヨネーズのサンプルぐらいはもらえるだろうけど
キューピーはどうかな?」

こうして、見学体験が始まった。

はじめに、先のマヨネーズボトルの中の展示室で
カロリーやフレーバーにより10種類ほどもあるマヨネーズのこだわりや
同社の販売しているドレッシングの使用前の正しいシェイクの仕方
(真ん中を持ち、両方にまんべんなく振る)などについて
説明を受けた。

そのあとツアーが始まるのだが、
実はこの施設は工場ではない。

だから実際にマヨネーズを作っている工程を見ることはできないが、
材料の重さを量る疑似体験ができたり
日本全体の消費量の10%を占めるという卵を割り、
白身を取り除く工程をビデオで見たり
その製造過程がよく分かるようなツアーになっている。

卵の殻はチョークになったり、白身は他の食品の材料として使われたり
無駄を徹底的に省くよう工夫されているのには好感が持てた。

マヨネーズの専門家になったような気分のところで
家庭科の教室を思わせるような部屋に移動し、
しめくくりの体験プログラム。

最前列にコンロやシンクが備わった講師用のテーブルがあり、
それに対面するように6人掛けX 6つのテーブルが整然と並んでいた。
また、各テーブルの上にはキューピーのマヨネーズやドレッシングがずらり、
それ以外にもゴマやからし、カレー粉などの香辛料や調味料が置かれている。

「テーブルの上にある材料を使って、オリジナルのドレッシングを作りましょう」。

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オリジナルドレッシングのサラダを試食できるよう、
小袋に入った野菜のパッケージが各自に配られた。

さっそく、インストラクターおすすめの
『マヨネーズ&マーマレードミックス』を作ってみたが
残念ながらあまり好みではなかった。

相性が良かったのはマヨネーズとゆかりだ。
二つの酸味が混ざり合ってなかなかの風味を作り出している。

ピーナッツなどのナッツ類のトッピングもまあまあかな。

私も娘もマヨラーなので、他のものとミックスするまでもなく
純粋なマヨネーズでじゅうぶん満足なのだが
たまにはこんなレシピもいいかも。

気の済むまでオリジナルドレッシング作りを楽しんだらツアー終了。

出口でもらったお土産には
マヨネーズとドレッシングが一本ずつ、
それに期待していたキューピーの人形がちゃんと入っているではないか!

娘は飛び上がらんばかりに喜んでいた。

森永とキューピーの見学体験をしてからというもの、
買い物に行くたびに娘は
「ママ、キューピーのドレッシングがあるよ」、
「これ、こないだ試食した森永の牛乳だよ」、
挙げ句の果てには
「ねえ、森永を買わないの?」
と詰問してくる始末。

やっぱり企業側もちゃんと考えてる。
小さい子どものうちにブランドをすり込ませておこうというのだろうが
こんなに効果があるものだな、と少し感心した。

こんな体験ができるのも有名企業や工場が集まっている東京ならでは。
わらにもすがる思いで参加したのだが
娘も私も楽しく充実した時間を過ごすことができた。

「I miss Japan.」
と、娘はこちらに戻ってきてからも時々、つぶやいている。

これに気を良くした私、
次回はJALか全日空の整備工場見学、と心に決めたのだった。