9月3-5日はLabor Day の三連休。
ちょっと前に、キャンプ好きの友達家族から
「うちの家族だけでキャンプに行こうと思ってたんだけど、
キャンプサイトにはテントが2つまで張れるから
もしよかったら一緒に行かない?」
とのお誘いを受けていた。
娘も7歳だし、そろそろキャンプデビューしてもいい頃。
キャンプの話は他の友だち家族ともしてはいたが、
具体的にはなっていなかった。
そこへ、寝袋とテントだけ持っておいで、とのお誘いだ。
「最初は、なるべく道具とかは買わないほうがいいよ。
だって、行ってみたら性に合わないかもしれないし」
と、その友だち。
「調理器具とか食器とかは全部うちが持ってくし、
ご飯もうちが買い出ししてくから
飲み物とおにぎりだけ持ってきて。
初めての人はお客様扱いってことで」。
娘も、去年の誕生日に買ってもらったものの
使う機会がほとんどないままの寝袋を使いたがっている。
渡りに船、と家族全員で参加させてもらうことにした。
テントと寝袋一つは別の友人から借りることができたが、
私の寝袋だけは購入することに。
キャンプサイトはCalaveras Big Tree という
State Park(国立公園ならぬ州立公園)。
レイクタホとヨセミテ国立公園のちょうど真ん中ぐらい、
うちから東へ3時間ちょっと、といったところだ。
土曜日、娘の習い事が終わってから出発、
現地へ着くともう6時半だった。
State Parkの入り口には『満員』というサインが出ている。
Labor Day の三連休といえば
ちょっと前に終わった夏休みを偲ぶかのように
ダメ押しでみんなが最後の夏を楽しむ週末で、
海も山もかなり混んでいる。
半年以上前にこのキャンプ場を予約をしたという友人の話を思い出して
「んー、やっぱりうちにはキャンプは向いてないかも?」
と、ふと思った。
そんな先の計画なんて立てられるわけがない。
そんなことを考えながらキャンプサイトに着くと
友人家族はすでに食事を作り始めていた。
ディナーは、友人がお気に入りのお肉屋さんで買ってきたという
ラム肉の炭火焼き。
荷物をおろしたりテント張りの手伝いをしたり、で
みんなでゆっくりテーブルを囲む暇もなかったが
軽く塩胡椒しただけのラムは美味しかった。
そこへ、「じゃ、デザートにS’more (スモア)しようよ」と娘。
マシュマロを串に刺し、軽くキャンプファイヤーであぶり、
チョコレート(うちはHersy’s の板チョコ)と一緒に
クラッカー(Graham Cracker を使うのが本流)にはさんだSweets のことで、
アメリカのキャンプにこれは欠かせない。
ほとんど手ぶらで参加した私たちだが、
「S’more の材料だけは忘れずに買って行ってね。
じゃないと、何しにキャンプに行くのか分からないよ」
と、娘がもっともらしいことを言うので、それだけは調達して行った。
キャンプは未体験だが、スキーや旅行に出かけた先で
コンロや暖炉の火を使って
S’more を作ったことを覚えていたのだ。
マシュマロにチョコ、、、。
甘ったるくていくつも食べられるものではないが、
マシュマロに火がついたり焦げたりするのを見ながら
ワイワイ盛り上がるのは楽しい。
S’more が終わったら、あっという間にベッドタイム。
「寝る前に食べ物や化粧品とか臭いのするものは
全部このロッカーに入れてね。
車の中にも置きっぱなしはダメだよ。
熊を引き寄せちゃうから」。
カリフォルニアでちょっと人里離れた場所に行くと
熊には注意だ。
そのような場所には
熊(などの動物)には開けられないように
取っ手に工夫がしてあるロッカーが設置してあり、
食品などはすべてそこに保管する。
テントや車の中に食べ物や臭いのするものを置いておくと
臭いに引き寄せられてやってきた熊に襲われることがあるからだ。
歯磨き粉もコンタクトレンズの保存液も
すべてロッカーにしまったら、
いよいよテントでのお泊まり初ナイトだ。
<続く>