月別アーカイブ: 5月 2015

収穫にギリギリ間に合った!さくらんぼ狩り

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先週末はメモリアルデーウィークエンド。
メモリアルデーといえば
本来、アメリカの戦没者を追悼する日だが
うちは毎年、恒例でさくらんぼ狩りにでかける。

今年も車で北へ1時間半のBrentwood へ
さくらんぼ狩りに出かけようということになったが、
さくらんぼの収穫は天候にかなり左右され
収穫の時期も2〜3週間ぐらいに限定されているため
事前に念入りのチェックが必要。

Brentwood のファームの情報をまとめた
街のサイト(http://harvest4you.com/find-a-farm/)や
口コミサイトYelp(http://www.yelp.com/search?find_desc=U+Pick+Farms&find_loc=Brentwood%2C+CA
などをチェック、
3連休の初日なら今年最後の収穫に間に合いそうだと分かった。

連休だけにかなりの混雑が予想され
一緒に行くお友達の家族とは
午前9時に現地集合することに。

8時前に出発、9時ちょっと過ぎには無事に到着。
渋滞などはなかったものの
着いてみるとファームの前にはもう長い列ができている。

うちより数分先に着いていた友人家族と
日焼け止めや帽子などで完全防備して
さっそくファームへ。

数あるさくらんぼ狩りファームの中から
このファームを選んだ理由は
white rainier(レニア)という日本でもおなじみの
少し白っぽい品種も収穫できるU-pick farm(You pick= 自分で収穫すること) だから。

アメリカのスーパーなどではbIng cherry(ビング)といい
日本ではアメリカンチェリー、ダークチェリーなどと呼ばれる
濃い赤色のものが一般的だが
私はやっぱりwhite rainier のほうがお気に入り。

ファームに入ると
すぐにwhite rainier がすずなりの木が見つかった。

しめしめ。

シーズンも終わりになると
低いところにある実は収穫され尽くし
高いところにしか残っていないということも多いのだが、
今年は子どもでも手が届きそうなところにも
まだたくさんきれいな実が残っていた。

さくらんぼ狩りのコツはこうだ。

とにかく摘んだものを片っ端から食べる。
丈夫で日持ちしそうなものだけ
少しずつ入り口で渡された大きなバケツに入れていく。

いつも、1年分まとめて食べたかと思うぐらい
お腹いっぱいに食べるのだが
バケツのほうも意外とすぐにいっぱいになる。

今回が初めてというお友達の家族は
勢いよく収穫しすぎて
バケツがすぐいっぱいになった。

うちはのんびり食べながら、
半分ぐらいの量の収穫。

1時間ぐらいでファームを出ようとすると
チェックアウトにもすごい列。
この様子じゃ、午後にはこのファームも
売り切れになりそうな勢いだ。

やっぱり連休初日の朝早く来てよかった!

チェックアウトでは
収穫量を量って支払いをするのだが、
うちは収穫量をきちんとコントロールしたので
8 lbs(8ポンド=3.5kgぐらい)。
なんとお友達の家族は16 lbs(16ポンド=7kgぐらい)もあった。

ポンドあたりの料金は毎年の出来高によって変わるが
今年は収穫量があまり多くなかったらしく
$3.5/lb と少しお高め。

でも、ファームで思いっきり食べてるし
なによりも青空のもと、自分でさくらんぼを収穫できるという経験は
なにものにも代えがたい。

これで今年もまた気持ちよく夏を迎えられそうだ。

これなら子どもも楽しめる!写生キットまで提供してくれる美術館

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この週末はさえないお天気。
娘のお友達とのプレイデートの予定もなく、
こんなときは、子どものあり余るエネルギーを
どうしようかと思ってしまう。

ダンナがiPhone で検索したところ
Stanford 大学構内にある美術館(Cantor Arts Center)で
Family Sunday なるイベントが行われているのをキャッチ。
さっそくでかけることにした。

日曜日に3回、家族向けに
美術館をめぐるファミリーツアーがあり、
そのあと、子どもたちは
ツアーのテーマに沿った工作にも参加できる。
どれも無料だ。

これとは別に、美術館の中で
自由にスケッチなどを楽しめるよう
子ども向けのスケッチパックも貸し出してくれる。
こちらも無料。

プラスチックケースの中に
スケッチ用の画用紙と
色鉛筆、パステル(クレヨンに似た画材)のセットが
入っているスケッチパックは
帰りに返却すれば
館内のどこへ持ち込んでスケッチしてもよいのだ。

娘は、ツアーにはすぐ飽きて
スケッチがしたいと言い出した。

スケッチパックを借りて
館内を回ること約1時間。

その間、モダンアートや
ロダンの彫刻の展示、
エジプトの遺跡からの発掘品など
まったくテーマの違う作品の前に座り込んでは
一心にスケッチしていた。

美術館や博物館で
地べたに座り込んで
展示作品のスケッチをするなんて
ほかのお客さんの邪魔になるし大丈夫?
と、私などはつい思ってしまうが、
これを積極的に奨励しているところは
クリエイティビティを大事にするアメリカらしい。

入場料も無料、アクティビティも無料で
美術館を公開しているStanford 大学の
コミュニティへの貢献もすばらしい。

最近、誕生パーティやプレイデートで忙しく
エリアにある美術館や博物館から
すっかり遠ざかっていたが、
これを機に、少し大きくなった娘と一緒に
これまで訪れたことのないミュージアム巡りをするというのも
よい週末プランとなりそうだ。

そろそろテック系ミュージアムデビューといくか。

『体験入学を承諾します』 夏休みは日本の小学校へ

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夏休みが近づいてきた。
6月の第2週で、娘もKindergarten 終了である。

夏休みといえば、ここ2年間、日本へのプチ留学を恒例としてきたが
(参照:夏休みのプチ留学計画
2008年生まれの娘は日本では一年生にあたり、
これまでの幼稚園留学から小学校留学へと
ランクアップすることになる。

さっそく根回しを実家の両親に依頼した。

母親が近所の小学校に電話をすると、
「過去にも海外に住むお子さんが
短期で入学を希望されたケースがあったと思いますが、
念のため市と教育委員会に確認をしてからご連絡します」
とのこと。

その日の午後には連絡があり、
「体験入学を承諾します。
つきましては校長と教頭との面談にお越しください」
ということになったのだそうだ。

幼稚園の時もそうだったが
意外と簡単に許可が下りるものだ。

面談に行ってみると、
明るく朗らかな女性の校長と
神経質そうな男性の教頭。

「英語で話してくれるかしら?
なんだか楽しいわねえ」
という前向きな校長に対し、
「現在、教科書やドリルについて
貸与か買い取りか、コピー対応とするのか
担任と検討中です」
と実務的な心配をする教頭。

その光景が目に浮かぶようなのがおもしろい。

とりあえず、下記のものは
購入しておくようにとのことだった。

・体操服と赤白帽
(登校後、すぐに全員体操服に着替えて
終日過ごすことになっているため、購入が好ましい)
・水泳帽
(水着は、いわゆるスクール水着に近い色のものならOKだが
水泳帽は共通のものの購入が望ましい)

給食時に必要な白衣は予備のものをレンタルしてくれるとか。
上靴も、下足と別のものを用意さえすればよし、と
最近は随分と校則も緩くなっているらしい。

学校への支払う費用は、
給食代の一日270円(ぐらい)x 通学日数分だけでよさそう。

幼稚園の時もそうだったが、
相変わらずの門戸の広さと
手続きの簡単さはこちらが拍子抜けするぐらいだ。
あとは連絡先などの書類を登校前日に私が持参すればよいだけ。

正規入学でないからこそ
手続きやルールが決められておらず、
『よしなに』で済んでしまうのかもしれない。

気になるお勉強の方だが、
一年生は今月(五月)いっぱいで
ひらがなを学び終える予定らしく、
娘がひと通りひらがなの読み書きができることを伝えると
「じゃあ、問題ありませんね」
と、こちらもあっさり。

算数のことなどは何も言われなかったそうだ。

一年生の一学期は
学校の環境に慣れることが最大の目標なのだろう。
そのような意味では
すでにTK(Transitional Kindergarten )とKindergarten で
『学校』に二年も通っている娘なら
あまり心配することはなさそうだ。

給食をきちんと食べられるかどうかが気になっているが、
娘のほうは
「みんなと同じランドセルで学校に行きたい」
と、服装や持ち物の方が気になるらしい。

「ジャパンには、かわいいモノと
おいしいお菓子がたくさんあるね」
と普段から言っているだけに
文房具などをたくさん買わされることになりそうだが、
それで楽しく通ってくれれば御の字。

どんな夏休みになるか、今年も楽しみだ。

Pledge of Allegiance(忠誠の誓い)の宣誓

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毎朝の校内放送(参照:Morning Announcement(朝の校内放送)の晴れ舞台
のしめくくりは
『Pledge of Allegiance(=忠誠の誓い)』だ。
あちこちの教室から、子どもたちが大声で暗唱しているのが
聞こえてくる。

これまであまり注意を払ったことがなかったのだが、
娘の校内放送を機に調べてみた。
全文でも1分弱の短いもので
内容は下記の通りである。

“I pledge allegiance to the flag of the United States of America,
and to the republic for which it stands,
one nation under God, indivisible, with liberty and justice for all.”

(わたしは、アメリカ合衆国の国旗とその国旗が象徴する共和国、
神のもとに統一され、全ての人々に自由と正義が約束された
不可分の国に忠誠を誓います)

多くの子どもたちや先生は、胸に片手を当てて
神妙な顔をしてこの誓いを唱えている。

娘に聞くと、彼女もちゃんとやっているらしい。
(なぜか手は胸に当てていない、と言っていた。)

「その内容、学校で教わったの?」
と聞くと
「全然」。

「じゃあ、どうやって覚えたの?」
と聞くと
「毎日やってるからなんとなく」。

というわけで、ところどころ
間違って覚えている箇所もあるようだが
何も考えずにみんなと一緒にやっているらしい。

日本でもxx式とか運動会とかでは君が代を歌っているから
まあ似たようなものか、とも思ったが、
ダンナはどうも釈然としない様子。

「キリスト教国家じゃないんだから
神のもとに、なんてフレーズをいまどき全校生徒に言わせるなんて
ちょっと時代錯誤だよな。
言いたくなかったら黙って座っててもいいんだよ。
法律上は強制できないはずだからね」。

国への忠誠はともかく、宗教チックな内容が気に入らないらしい。

カトリックの家庭に育ったにも関わらず
今ではすっかりキリスト教に反発しているダンナ。
『神(God=Jesus Christ)』という言葉には特に敏感だ。

私も娘が特定の宗教の影響を受けることには抵抗があるが、
そもそも神をイエス・キリストに結びつけるという
思考自体が身についていないため、それほど気にはならなかった。

無宗教の国、日本で育った私たち日本人には
なかなか理解しにくいのが
こういった宗教がらみの微妙なニュアンスだ。

一方、当の娘は、
「神っていうのは、私たちのことを上から見ていて
守ってくれている目に見えない人のことだよ」
と、かなり健全な理解を示しているようだ。

今のところ、あまり目くじらを立てることもなさそうだ。

Crazy Day(変な格好をしてくる日)

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先週の金曜日はCrazy day。
『変な格好をしてくる日』だった。

変な格好、と言われてもねえ。。。。

娘は、
「どんな格好してもいいんだよ。
パンツを頭にかぶって行ってもいいんだよ」
と、冗談とも本気とも取れないことを言っている。

さすがにそれはお咎めにあうだろうと思っていたら
PTAからのウィークリーメールに
変な格好の例が書かれていた。

『右と左が違うペアの靴や靴下、
上下がミスマッチの洋服、
風変わりなサングラス、
変な髪型、など』

とある。

ちょっと前にダンナが
「ハラジュクの女の子って
今、こんな髪の毛してるらしいよ」
と、頭がカッチン留めだらけの女の子たちの写真を
得意げに見せてくれたことを思い出し、
(本当に流行ってる?)
その日はクレイジーヘアで登校させることにした。

その写真を興味津々で見ていた娘も大賛成。

その朝、まず一度も使ったことのなかった
カラフルなヘアエクステを付けてポニーテールを作り、
ありったけのカッチン留めを
頭じゅうに散りばめて完成。

意外と時間もかからなかった。

意気揚々と登校した娘に
あちこちからすぐに声がかかった。

「xxちゃんの髪の毛、見てー」
「クレイジー」

子どもたちだけでなく
ママたちからもお褒めの言葉。

「あらかわいい!Good job, mom!」
「何時に起きたの?時間かかったでしょ?」
「女の子はいいわねー。男の子はやりがいがないわ」

見回すと、靴や靴下のミスマッチ、
ハート形や星型のサングラス、というのがポピュラーで
カッチン留めだらけのヘアスタイルは見当たらなかった。

たまにはダンナもためになる情報を持ってきてくれるものだ、と感謝。

ちなみにこの企画、どうも生徒会の発案らしい。
私などは、何の目的があってこんなイベントをやるんだろうと
つい考えてしまうが、
もともとどんな格好をしても怒られないアメリカでは
個性を表現するため、なんて目的ではないだろう。

きっと、学校での一日を楽しく過ごすため、
とかなんだろうな。

「私の格好が一番クレイジーだって言われた」
と、うれしそうに帰ってきた娘を見ると
その目的は十分に達成されたようだ。