月別アーカイブ: 6月 2013

意外?! 自由遊びがメインの日本の幼稚園

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娘が実家近くの幼稚園に通い始めてから
1.5週間が経ちました。

毎日、持って帰ってくる工作の内容を見て
不思議に思うこと。。。

『テーマなしに、娘が勝手に作ってる?』

アメリカで通っていた幼稚園では、
ほぼ毎日、アートのテーマが事前に決まっていて
クラス全員がそのテーマに沿って工作をしていました。

水彩絵具で描く蝶、紙皿を使ったてんとう虫、
さまざまな形のプレッツエルを画用紙に貼り付けて作った家、
など、きまった材料を使って
同じテーマにそれぞれ取り組むのです。

それが、ここ数日で娘が持ち帰った工作とは
水鉄砲やシェーカー(振って音を出すマラカスのようなもの)などで
「先生が作りなさいって言ったの?」と聞くと
「ううん、自分で作ったの」と答えます。

自由に材料を使って、何でも作っていい時間が与えられているのでは?

もうひとつ気付いたのは、ひらがななどのお勉強を
何もしてこないこと。

アメリカでは毎日のようにアルファベットの練習があり、
大文字、小文字の読み書きをひととおりこなしているので
日本でも当然、ひらがなぐらいは習ってくるだろうと思っていました。

でも、それらしいプリントはまったく持ち帰りません。

『もしかして、お勉強のカリキュラムは組まれておらず
工作も自由テーマの遊びベースのカリキュラムなのでは?』

もしそうだとしたら良い意味でちょっとした驚きです。

教育熱心な日本、読み書きも早期に始まり、
ひらがなは幼稚園で教えるのだろうと思っていました。
また、指示されたことを黙ってやる日本人気質(!)は
幼稚園の工作で学ぶのかも知れないと思っていました。

それがまるで逆。
公立と私立の違いかもしれませんが、
日本のほうが自由度の高いリラックスしたカリキュラムが
取り入れられているようです。

7月には参観日が予定されています。
真実はいかに?!

明日から集団登園の仲間入り!

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朝、娘を幼稚園へ送った帰り道、
近くの団地の前で話をしていた
ママグループの一人から声をかけられました。

「あのー、体験入園されてるお子さんのお母さんですよね?
この近所のお子さんは毎朝この駐車場に集合して
幼稚園の先生に迎えに来てもらって集団で登園するんですけど
お子さんも一緒にいかがですか?」

帰りもここまで先生が子供たちを連れて来てくれるらしい。

待ち合わせポイントのこの場所は
うちと幼稚園のちょうど中間にありますが
そもそも幼稚園まで歩いても5分程度だから
時間の節約という意味では特にメリットはありません。

でも、こうやって集団登園に参加することで
娘もお友達を作るきっかけになるし
私もいろいろ教えてもらえそうなので
そうさせてもらうことにしました。

私も小さい頃はそうやってみんなで
幼稚園や小学校に通ってたけれど、
アメリカではお友達と連れ立って
歩いて登園するなんて夢のまた夢。

行き帰りにお友達といろいろな発見をしたり
年齢の違う子供の面倒を見たり見てもらったり、
そんな些細な事も意外とよい経験になるのかも。

お天気が悪いと集団登園は中止らしいので
明日はよいお天気になるとよいな。

「じゃ、明日からってことで」プチ留学開始

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日本に戻ってきました。
翌日、さっそく実家から歩いて5分のところにある
幼稚園に娘と一緒に入園の手続きに訪れました。

職員室へ案内され、まず聞かれたのは
「どうします?いつからにしますか?」

「時差の関係で朝すごく早く起きてしまうんですが
外に遊びに行きたくて仕方ないらしいので
できればなる早で」
「うちは、明日からでもいいですけど」
「じゃあ、明日でもいいですか?」

というわけで、さっそく受け入れていただけることになりました。

市立幼稚園のため、許可を取ったり
書類などの手続きが面倒なのではないかと思いきや、
あまりにも簡単で少し拍子抜け。

「親戚の方が市内にきちんと居住地を定めていらっしゃって
定員に余裕があれば基本OKなんですよ。
これまでにも年少さんから3年間、
毎年夏に体験入園された方がいらっしゃいました」

アメリカだとこうは行かないでしょう。
公立の場合は、親戚が住んでるくらいじゃ
到底受け入れてもらえないだろうし、
そもそも子供を預かる場合には
ケガや病気などの責任問題も面倒なので
かなり細かいことを聞かれます。

・予防接種の履歴(医師の署名入り)
・かかりつけの医師の連絡先と既往症
・アレルギーの有無
・緊急の連絡先(両親以外に2-3人)

などは定番ですが、これでは海外からの
体験入園(プチ留学)などは事実上、難しいのではないかと思います。

とにかく訴訟の起こりやすい社会ですから
子供のケアなどについては細心の注意(過失とならないための)
が払われていることがもっとも大きな理由でしょう。

そういう意味では、私の両親が市内に居住している
ということがすべての担保になり、また
「じゃあ、明日からで」というご近所さん感覚が通用する
日本社会は、まだまだ昔ながらの『性善説』をベースに
成り立っているのだな、と改めて思いました。

上履き、図画工作袋、お弁当袋、バックパックなど
決まった持ち物がありますが、
「うちの孫が使っていたバックパックを貸してあげましょう」
とまで言ってくださり、本当にアットホームな感じです。

「お天気が良ければ毎日プールに入りますから
ギョウチュウ検査をお願いします」。

へえ、まだそんな検査やってるんだなあ。

覗いてみると、8m/15mぐらいの立派なプール。

娘も、さっそく運動場でブランコに乗ったり
プールや教室を覗いては、仲間に入りたそう。
新しいお友達と楽しい思い出が作れそうです。

年少さん最後の日

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先日で娘の幼稚園1年目が終了しました。

その日の朝の風景はいつもと変わらず。
少し、遅れてくる子供の数が多かったような
気もしますが(何を隠そううちもその一人)
それ意外はなんら変わりありません。

先生にあいさつをして駐車場に向かうと
妖精のコスチュームを着た若い女性が車から降りてきます。

これが、さっきサークルタイム(朝の会のようなもの)で
先生が言っていた”Surprise” なのだな、と
ピンと来ました。

あとから娘に「Surprise って何だった?」と
とぼけて聞いてみると
「Surprise なんてなかった」と言い張ります。

そのあとしばらくして
「Fairy (妖精)が幼稚園に来たんだよ」。

Surprise と妖精が結びついてなかったのね。

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お迎え行くと、ロッカーの上に
「予備の着替えやネームタグなど忘れずにお持ち帰りください」
とあります。

教室に展示してあった園児各自の顔写真や
入園してすぐに宿題として作った自己紹介の
アートなどもまとめて置かれています。

もうこの教室に入ることもないんだな、と思うと
ふと寂しくなります。

帰りの時間には担任の先生はもういませんが
延長保育の担当の先生にもあいさつをしました。
娘の大好きな男の先生です。

「彼女はいつも三枚目でエネルギーいっぱいだから
1年間、とても楽しかったですよ」と言ってもらって
娘もうれしそう。

帰りの車の中で「I love him!」と繰り返していました。

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1年間(正確には10ヶ月弱ですが)に
娘が持ち帰った制作物をためてきましたが
その中からめぼしいものを選んで
アートブックを作りました。

年少さん終了の記念です。

入園したころに比べると、使う色のバラエティも増え、
描かれているものもより詳細になっています。
ここ数ヶ月は、作品にきちんと名前のサインも入っています。

ひととおり眺め終わった娘は
「これ全部とっておいてくれたんだね」と
ひとこと言っただけでしたが、
きっともっと大きくなったら感慨深く見てくれるのでしょう。

「朝の8:30から夕方6時まで、毎日よくがんばったね」
「絵も上手になったね」
「お友達もいっぱいできたね」

ひとまわり大きくなった(生意気にもなりましたが)
娘をダンナと一緒にほめてあげましたが
しんみりした雰囲気を感じたのか
「そんなことない!」と娘。

気は強いけど感情豊かに育ってくれているようです。

幼稚園の通信簿?

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5月末に行われたアセスメント。
子供たちのスキルや能力を、担任が一人ひとり
面談しながらはかるもので、結果のプリントが
最終日前日に配られました。

12月の面談のときに配られたものと
比較してみると、

-自己認識
-運動能力
-言語能力

の項目は、以前にくらべて評価に変化なし。
(12月の時点で、年相応のレベルに達していたということでしょう)

今回、圧倒的にアセスメント項目が増えていたのが
『読解と算数』のエリア。
前回は6項目しかなかったのに、今回は18項目から成り
こんな項目が新しく追加されていました。

-右と左が分かる
-自分の苗字が読める(前回は名前のみ)
-アルファベットの小文字が読める(前回は大文字のみ)
-1-10の数字が読める(前回は、言えるかどうかのみ)
-マルや三角などの形を自分で描ける
-位置関係を認識できる(上、下、横、など)
-時空間を認識できる(先、後、など)
-Rhyming wordsを認識できる(同じ音で終わる単語を認識できる)
-簡単な問題解決ができる
-15-20分間、作業に集中できる

などなどです。

私は、そもそも4歳でアルファベットを完璧に覚えるなどの
アカデミックな能力を詰め込むことには
どちらかというと反対。
特にうちの娘は1年生になるまであと2年もあるので
アルファベットの小文字が少し混乱していてもまったく気にしない!

それよりも『社会性』のほうが気になります。
こちらのアセスメント項目は前回と変わらず。
評価のほうは

-協調性がある
-片づけができる

が、今回は『満足』にアップ!

一人っ子でグループでの人間関係に
慣れていなかった娘も、何か学んだようです。
そもそも幼稚園などに通わせる理由って
そこが一番大きいと思っているぐらいですから
これだけでも成果があったというもの。

相変わらず、
-大人の注意を必要とする(注意を引きたがる)
については『がんばりましょう』。

とにかく、いつも自分に注意が払われていないと
満足できない娘ですが、これから公立の
TK(Transitional Kindergarten)に通うようになれば
生徒の人数対先生の人数の比率も倍になります。
いつも自分に注意をしてくれる人はいなくなり
自然と自立していくでしょう。

それはそれで、いつも『パパ、ママ、見て、聞いて』、
『先生、これ見て』とまとわりついてきていた頃が
懐かしくなるのでしょうね。

本当は、Kindergarten など
新しい環境に巣立って行く子供たちが大半でもあり
面談があってしかるべきでは?
という気持ちもありますが、
プリント3ページにも及ぶ詳細な評価とていねいなコメントも
もらえたので、よしとしましょう。

年少クラスから年中に上がるだけなのですが
幼稚園が変わることもあり、
何だか大きなステップを上がったような気がしています。。。