ホームスクーリング実践中のママとの出会い

標準

仕事の関係で、子供たちに個別学習指導やドラマ(演劇)クラスを提供している方にお会いしました。

映画製作の学位を取り、制作会社で仕事をしていましたが
映画製作についてのワークショップなどを大学などでアルバイトで教えているうちに、
相手の人生に与えるインパクトの大きさや教えることの楽しさに気付き、
現在の仕事を始めたのだそうです。

その経験から、2人いる自分の子供(共に小学生)については
ホームスクールで教育しようと決意、現在に至ります。

ホームスクールとは、前にも少しふれましたが、学校に行かせずに家で教育を行うこと。
州ごとに細かい規定は異なるのでしょうが、どの州でもホームスクール自体は認められています。

ホームスクールのスタイルも、
通常の学校で教えるような内容を、オンラインやDVDなどの教材を使って家で親が教えるという
かなり学校に通わせるのに近いイメージのものから
実生活での体験をベースに関連したテーマを学んで行くという
かなり親のクリエイティビティやプランニングが要求されるものまでさまざま。

彼女の話を聞いているとどうも後者のパターンを実践しているようで
クッキングもコンピューターも庭にお花を植えるのも、すべてが科学や生物、数学などの
勉強に結びついているという感じです。

「ホームスクールだからって全部を自分が見て、すべて家の中でやる必要はないのよ。
私も必要に応じてアウトソースしてるもの」と言います。

自分が教えられないテーマについては専門家を家庭教師として来てもらったり
ホームスクール児童向けのラーニングプログラムに参加させてみたり
思った以上にオプションはたくさんあるようです。

「一番気に入っているのは、子供たちでひとつの仮想都市を作るというプロジェクト。
都市や建物のデザインから役所、企業、学校などの必要な都市機能を作り、
貨幣を発行し、実際にそれらを運営するところまで子供たちで楽しみながらやっているみたい。」

国語、算数、理科、社会、という枠でしか勉強をしてこなかった私などには
クリエイティブ過ぎてとても手に負えなさそうに思えます。

驚いたことに、イタリアに留学したことのある彼女は、
英伊バイリンガル教育も同時に行っていて、なんと家庭での共通言語はイタリア語!
ホームスクールのプログラムを教えるときも英語ではなくイタリア語で教えているのだそう。
(外国語で各種テーマを学ぶことをイマージョンと呼びます)

『じゃあ、英語はどこで学ばせているの?』と思ってしまうぐらいですが
このイマージョンのおかげで、子供たちは英伊バイリンガル。

ホームスクールだけでも大変そうなのに、バイリンガル育児までやってのけるとは。
これこそスーパーママ。

「ホームスクールって、クリエイティブで楽しいわよ。」
そうそう、ホームスクールをクリエイティブと考えられるママでないと
きっとやっていけないだろうなあ。。。

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