今年のハロウィーンに娘が選んだ
Harley Quinn のコスチューム作りは、
手芸屋で買ってきた赤と黒のフェルトを
ダイヤモンド型に切り、
ひたすらポロシャツに縫い付ける作業から始まった。
娘も手伝いたいと意思表明していたので
見本を3-4つ縫い付けておいて、
「あまり細かく縫うと大変だから
四隅とその真ん中を一箇所ぐらいずつ縫いつければ大丈夫よ」
と、娘にも実際にやらせてみた。
やる気いっぱいだった娘だが、
結局、2つ縫っただけで飽きてしまい、
娘が寝てしまった後、
私が残りを全てやる羽目になってしまった。
ダイヤモンドの後は、
袖口とカラー(襟)を黒いフェルトで飾り付ければ出来上がり。
これにジーンズとレギンスを合わせれば
十分それなりに見えるし、
『偽物であっても武器となるものの持参は禁止』と言われていたから
ハンマーは割愛するつもりでいた。
が、
How to make Harley Quinn’s hammer?
とYouTube で検索してみたのが間違いだった。
ビデオではダンボールで円柱を作り、
赤いウレタンフォームをその表面に貼り、
突っ張り棒のようなものを通して作っていたが、
それを見ているうちに
通販で使われたダンボール、
ウレタンの代わりに誰も着てない真っ赤なTシャツ、
棒の代わりにもう使わなくなった水泳用の浮きポール(プールスティック)が
利用できそうだとひらめき、
どうせなら、とこちらも作ることにした。
これまで手作り衣装は避けてきたが
やってみるとけっこう楽しい。
こうして、我ながら傑作と思えるコスチュームが出来上がり
意気揚々と披露すると娘も大喜び。
「これ、ハロウィーンが終わっても
ずっと大事にとっておいてね」とまで言ってくれた。
ハロウィーン当日、学校では保護者を招いて
全生徒がコスチュームに着替えて練り歩くという
パレードが運動場で行われる。
今年は男女ともゾンビ系のキャラクターがトレンドのようだったが、
やはり男子の間ではスーパーヒーロー、
女子の間では魔女がいつも人気だ。
Harley Quinn は娘を含めて2人しか見かけなかった。
しかもその女の子のコスチュームは既製品だった。
同じコスチュームを着ている人がいるとがっかりするのが常なのだが
今年はその点からしても上出来だ。
学校には持ち込めなかったハンマーも、
夜の”trick or treating” では
娘が大事に持ち歩いてくれた。
『手作りのコスチューム』だと言うと
「そうは見えない。器用なのね」と言われるのも
思いの外、気持ちいい。
毎年、手作りのコスチュームはもとより、
家の内外に大掛かりな飾り付けや仕掛けをする
人々の気持ちが少し理解できたような気がした。
ハロウィーンは大人にとっても一大事なのである。